生きものの死と再生をすべて知り涅槃に達した彼はバラモン

ダンマパダ 419


生きものの
死と再生をすべて知り
執着なく幸せな悟った人
彼を私はバラモンと呼ぶ



○この詩から学ぶこと


 この詩では「死」が先で「再生」が後に述べられています。少しに変に感じられるかもしれませんが、生きものは死と再生の輪廻を繰り返しているので、どちらが先でも同じなのです。

 「生きものの死と再生をすべて知」れば、「生命とは何か」が分かるでしょう。「生命とは何か」を知れば、「如何に生きるべきか」理解できるようになるでしょう。ですから、「生命とは何か」を知るとは悟るために必要なことです。

 私事になりますが、私は若いころ生物学の研究をしていました。その目的は「生命とは何か」を知ることでした。また、その目的は「如何に生きるべきか」を知るためでした。しかし、生物学の研究は、生命に関する知識を増やすことはできますが、「生命とは何か」の答えを得ることはできないと思うようになりました。

 それはなぜかを簡単に言えば、自然科学では生命現象を説明する研究はしますが、「生命とは何か?」という問題の立て方をしないからです。例えば、細胞分裂のメカニズムは研究しますが、「なぜ細胞分裂をするのか?」という研究はしないのです。それは神の意図であると思ってかのように、そのような問題の立て方は否定されているからです。

 私が求めていた答えは仏教にありました。「生命とは何か?」 生命とは心があることなのでした。そのため、仏教では心の研究をするのです。冥想は心を観察して、研究するためです。心のすべてを知った人は、生命の死と再生のすべてを知った人であり、心のすべてを知った人には無明がなくなります。無明のない人はすべて執着がなくなります。悟った人なのです。

 
○生きものの死と再生をすべて知り涅槃に達した彼はバラモン

 

~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~

この記事へのコメント

ツヨシ
2008年12月27日 06:45
 ワンギーサさん、おはようございます。
 心に、生と死がありますか。
 意欲が、生まれ、変わり、消える、が意欲の全てでしょうか。
2008年12月27日 07:08
ワンギーサさん、おはようございます。心の因果法則を完全に知れば、バラモンなのですね。余談になりますが、自然科学とは現象の説明ではあらますが、「21世紀は生命とは何か?を研究する時代になるだろう」と物理学者が講演会で述べたように、科学も方向性を変え、仏教のテーマとするものを研究しつつあるようです。これも変化消滅の一例でしょうか。人間面白いものです。有難うございました。
2008年12月27日 07:08
ワンギーサさん、ツヨシさん、おはようございます。心の因果法則を完全に知れば、バラモンなのですね。余談になりますが、自然科学とは現象の説明ではあらますが、「21世紀は生命とは何か?を研究する時代になるだろう」と物理学者が講演会で述べたように、科学も方向性を変え、仏教のテーマとするものを研究しつつあるようです。これも変化消滅の一例でしょうか。人間面白いものです。有難うございました。
ワンギーサ
2008年12月27日 07:21
ツヨシさん、おはようございます。光の速さ以上の速さで、心は生まれて死にます。しかし、死んだ心を縁にして新しい心が生まれて、死にます。それが続くのです。意欲も同じです。
ワンギーサ
2008年12月27日 07:29
新さん、おはようございます。科学も方向を変えていくかもしれませんね。
身の丈修行者
2015年03月17日 21:12
学生の頃、生物学の教授に「子孫を残す大切さを生物から学んだ。生きるという事は子孫を残すことなんだ。」と聞いて吃驚した、と伺った事があります。
筋が通っているようで、何か違う印象を感じました。
ワンギーサ長老の本文を拝見し、その理由が分かったように思います。
心のすべてを知った人を目指して精進したいです。

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