バラモンは どんな未練も 断ち切って 怖いものなく 静かに生きる(397)

○子供のためのダンマパダ。
・・・
何がこわいですか?
お化けがこわい。
犬がこわい。
高い所がこわい。
なぜこわいのですか?
死ぬかもしれないから。


○パーリ語原文と訳語

サッバサンヨージャナン  チェートゥワー
Sabbasaṃyojanaṃ     chetvā,
一切の結縛を       断ち切って

ヨー ウェー  ナ   パリタッサティ
yo   ve    na   paritassati;
者  実に   ない  恐れ

サンガーティガン   ウィサンユッタン
Saṅgātigaṃ      visaṃyuttaṃ,
執着を超越した    束縛から離れた

タマハン  ブルーミ  ブラーフマナン
tamahaṃ   brūmi   brāhmaṇaṃ.
彼を私は   呼ぶ   バラモンと


○直訳
一切の結縛を断ち切って
実に恐れない者
執着を超越した、束縛から離れた
彼を私はバラモンと呼ぶ


○意訳
すべての未練を断ち切って
恐れるもののない
執着を超え、束縛から離れた人
彼を私はバラモンと呼ぶ


○この詩の解説は次の記事を参考にしてください。

2008年12月
*バラモンはどんな未練も断ち切って怖いものなく静かに生きる
http://76263383.at.webry.info/200812/article_5.html

2009年10月
*バラモンはどんな未練も断ち切って怖いものなく静かに生きる(397)
http://76263383.at.webry.info/200910/article_10.html


○一口メモ
この詩の解説は前回の解説を是非お読みください。

その上で、「恐れるものがない」について、少し説明します。
中部経典に「第4 恐怖経」があります。そこには16の恐怖の原因が書かれています。
それを列挙すれは次の通りです。

1.身による行為が浄められていない欠点による
2.語による行為が浄められていない欠点による
3.意による行為が浄められていない欠点による
4.生活が浄められていない欠点による
5.貪欲にしてもろもろの欲に強く染まっている欠点による
6.怒りの心と邪悪な思いがある欠点による
7.沈鬱と眠気に纏わりつかれている欠点による。
8.浮つきと静まらない心がある欠点による
9.疑いと惑いがある欠点による
10.自分を誉め他人をけなす欠点による
11.恐れ戦く欠点による
12.利得や尊敬や名声を求める欠点による
13.怠惰にして精進のない欠点による
14.失念し正知しない欠点による
15.安定せず心が乱れる欠点による
16.無知蒙昧の欠点による

以上が恐怖の原因だと述べられています。自分自身でそれぞれが恐怖の原因であることを確かめて下さい。恐怖がないと言うことは、以上の欠点がないと言うことです。そのよう人は以上のような煩悩をすべてなくした阿羅漢ですから、最高の人間であるバラモンと呼ぶのです。


バラモンは どんな未練も 断ち切って 怖いものなく 静かに生きる(397)


○「困ったときはダンマパダ」をどのように続けるか?皆さんのご意見を求めます。

「第26 バラモンの章」は来月3月21日の終わる予定です。それに関して、またダンマパダの1番に戻るのではなく、新しい経典の解説を始めようと思うと言うことを書きましたが、毎日適当な量のブロッグ記事にまとめるのはなかなか難しいということがあります。皆様にご意見を求めるとたぶん、いろいろな意見が出て、まとまらなくなる恐れがあります。また自分の意見が採用されなかった方は、不満を持つでしょう。ですから、ご意見を求めるのは最後の手段と思っていましたが、残すところ一か月余りになりました。最後の手段を使って、皆様のご意見を求めます。ご意見のある方は是非、コメント欄にご意見を投稿して頂きたいと思います。


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~お知らせ~~~~~

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。
朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。
但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。
変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。
詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


◎2013年3月25日(月)~3月31日(日)はワンギーサが熱海における一週間宿泊自主冥想会を担当するために、ゴータミー精舎の朝晩の自主冥想会はお休み致します。
4月1日(月)からは通常通り朝晩の自主冥想会は再開致します。ご注意お願いいたします。


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この記事へのコメント

カエルくん
2013年02月24日 06:20
おはようございます。
恐怖経、ほんとに怖い怖いと思いながら読みました。
だって、全部当てはまる…。自分にはこれだけの欠点があるということですね。欠点の理由が具体的ですし、よい戒めになるので、紙に書いて壁に貼ろうと思います。
カエルくん
2013年02月24日 06:23
あすかさんへ

おはようございます。

昨日の全ては「借り物」というお話し、気に入ってしまいました。
いずれ返すのだし…。と思うと欲しかったバッグも諦められました。それなら最初から借りない方がいいじゃないか、と(^^;
同じ調子でかなりのものが諦められそうです。
それから、いま持っているものも丁寧に使おうという気持ちになります。
だって、「借り物」ですし。
そうすると、本当に持ち物は少ない方がよい、という気持ちになりますね。
いいことを教わりました。ありがとうございます(*^^*)
あすか
2013年02月24日 07:24
執着から、失うのは嫌、
という恐れが生じるのですね。

なんとなく不安、と思っても
よく観察すると不安ではない
ということも多いです。
不安の考察、役に立ちます。

せっかく適切なお経があっても
なかなか自分では見つけられません。
今日のように紹介していただけると
とてもたすかります。
ブログなら知りたいキーワードで
検索もできますし。

先生、ありがとうございます。
みき
2013年02月24日 19:11
こんばんは、ワンギーサ長老。私は上司が怖いのですが、原因を「第四 恐怖経」に当てはめて考察すると、何点も当てはまります(汗)あすかさんが仰るように、お経を自分の精神に照らし合わせることができ、実生活での対処方法を自分なりに考えられて、本当に助かります。長老、有難うございました。
イグレック
2013年02月26日 06:56
中部経典 第四 恐怖経を読みました。
そこでお釈迦さまの仰る恐怖の取り除き方は、「歩く瞑想中に恐怖がやってきたら、それを観察して、恐怖がなくなるまで歩く瞑想を続ける」ということでいいでしょうか?
ワンギーサ
2013年02月26日 10:17
イグレックさん、おはようございます。
質問に答えます。
あなたは「恐怖経」を読んだと書いてありますから、大蔵出版の片山一良訳を読んだのだと思います。そうであるならば80ページの注2(注は424ページ)をお読みください。その本を持ってない方のために、引用します。
注2<伝えによれば、瞑想歩きしている菩薩に、獣の角や蹄の音などが恐怖の処縁としてやってきたとき、菩薩は立ち止まることもなく、臥すこともなく、ただ瞑想歩きをするのみで、考量し、思量し、恐怖をみることがなかった。ただ獣の角、蹄の音だけがそれとして生じた。かれはそれを、これだけのもの、恐怖ではない、と知った。それより立ち止まり、あるいは坐り、あるいは臥したという。>
つまり、ヴィパッサナー瞑想のやり方です。何かの音が聞こえた時は、「音、音、音」と実況中継すれば恐怖は消えるのです。恐怖は煩悩により現れる妄想が原因です。妄想をなくせば、恐怖はきえます。以上です。
こころざし
2016年02月02日 08:24
本文の16の恐怖の原因を拝見し、まさに日常で、自分(の心)が原因でしでかしてしまった事のショックは大きい事を思いました。
例えば良かれと思ってやった事が一般常識から外れていた時、しかもその良かれと思った視点がずれていた時の自分の頂けなさ、は大きいものがあります。
16の欠点が減らせるように、出来れば欠点のない域にいけるように努めたいです。