尊敬は 習う気持ちの 真剣さ それさえあれば 法を教える<316>

○少年少女のためのスッタニパータ316.
・・・
先生が一番喜ぶことは
生徒の真剣なまなざしです。


スッタニパータ316. 第2 小さな章 8.船経(法経) 1.

○中村元先生訳
316
ひとがもしも他人から習って理解を知るならば、
あたかも神々がインドラ神(帝釈天)を敬うがごとくになすべきである。
学識の深いその(師)は、尊敬されれば、
その人に対して心からよろこんで、真理を顕示する。


○正田大観先生訳
319.(316) 
彼から、まさに、法(真理)を、人が識知するなら、
彼を、天神がインダ〔神〕(インドラ神)を〔供養する〕ように、供養するがよい。
供養された彼は、その〔人〕にたいし、清らかな信ある心の者となり、
多聞の者として、法(真理)を明らかと為す。(1)


○パーリ語原文
318.
ヤスマー   ヒ    ダンマン   プリソー    ウィジャンニャー
Yasmā     hi     dhammaṃ   puriso     vijaññā,
それ故に  まさに  法を      人は      知るべきである

イダンワ          ナン   デーワター    プージャイェッヤ
indaṃva           naṃ   devatā        pūjayeyya;
帝釈天に対するように  彼を   神々は      供養するがよい

ソー    プージトー   タスミ        パサンナチットー
So      pūjito      tasmi         pasannacitto,
彼は    供養された  その人に対して  浄心の者となり

バフッストー   パートゥカローティ   ダンマン
bahussuto     pātukaroti        dhammaṃ.
多聞の者として 明らかにする      法を


○一口メモ
今日から始まる経は、船経とも法経とも言われています。経は8つの偈からなるものです。その要点は、愚者には近づいてはならないが、法を教えてくれる賢明で博識な善人に仕え、尊敬供養すべきあること。そうすれば、法を認識して、阿羅漢の境地を体得できると述べています。

また、この経が述べられた由来は次の通りです。サーリプッタ尊者が、自分を仏教に導いてくれた最初に世尊の弟子になった5人の比丘の一人であるアッサジ尊者を師として尊敬し、アッサジ尊者が不在の時にはその居る方角を礼拝したということです。ところが、他の比丘たちがサーリプッタ尊者はバラモンの執見を捨てないで方角を拝んでいると話し合っていた。世尊はその噂を知って、その噂は間違いであると否定して、「サーリプッタはその師を拝んでいるのだ」と言って、今回の偈を述べたということです。

サーリプッタ尊者がアッサジ尊者から、仏教に導かれた経緯について少し説明します。サーリプッタ尊者は、托鉢のため王舎城に入ってきたアッサジ尊者の姿、立ち振る舞いの正しさに感動して、「誰を師としているのですか?誰の法を楽しんでいるのですか?」と尋ねたところ、アッサジ尊者は「自分は世尊の弟子である」と答え、次の詩句を唱えたということです。

「諸々の事がらは原因から生じる。
真理の体現者はその原因を説きたもう。
諸々の事物の消滅をもまた説かれる。
大いなる修行者はこのように説きたもう。」

この言葉を聞き、サーリプッタ尊者は「法の眼」を開いたということです。つまり、預流果に悟ったということです。

彼から、まさに、法(真理)を、人が識知するなら、
彼を、天神がインダ〔神〕(インドラ神)を〔供養する〕ように、供養するがよい。
供養された彼は、その〔人〕にたいし、清らかな信ある心の者となり、
多聞の者として、法(真理)を明らかと為す。(1)
それでは、今回の偈について説明します。もしその人から法(真理)を習ったならば、神々が神々の王である帝釈天(インドラ)を尊敬供養するように、尊敬供養した方がよい。そうすれば、その師は喜んで、説明によって教法を明らかにし、比喩によって自分が体得したことを明らかにしてくれるであろうということです。

啐啄同時(ソッタクドウジ)という言葉を知っていますか? 「またとない好機、学ぶ者と教える者の息が合い、相通じることです。「啐」はひなが孵化するとき殻の中で鳴く声、「啄」は母鳥が外から殻を突くことです。元来は、禅宗で師が悟りを得る直前の弟子に、教示を与えて悟りに導くことをいいます。」(「四文字熟語データーバンク」より)
この偈で述べられている弟子が師を尊敬供養すると言うことと師が弟子を教えるということは、啐啄同時の関係だと思います。


尊敬は 習う気持ちの 真剣さ それさえあれば 法を教える<316>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎12月28日(土)から1月3日(金)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。朝5時から7時の自主瞑想会は通常通り行います。理由はワンギーサが熱海の瞑想合宿に参加するためです。朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年12月30日 11:50
「多聞の者」とは
お釈迦様の正しい教えを聞き
理解・実践に移せる者です。
聖道跡を一歩一歩
歩まれ行く尊い「師」から
真理の教えを学ばせて頂ける
ありがたい御縁に
この上無い幸福を感じ歓喜いたしております
苦の解脱へのご教導に
心より感謝申し上げます。
どうぞ宜しく御願い致します。
生きとし生けるものが幸せでありますように
トマト
2013年12月30日 18:14
経典の中には、欲の気質、怒りの気質、無知の気質、そしてブッダになるための気質について言及しているものもある。

「無常の教え」という本の260ページに上記のように書いてありました。この経典の名前を教えて頂ければ嬉しいです。ここの12月30日のコメント欄に回答頂けると有難いです。いつでも良いですし、回答頂けなくても全く構いません。大変失礼致しました。
MK
2013年12月31日 00:04
高齢者であれば、基本的には尊敬し、慈悲の心で接すべきだというように理解しています。
今回の偈のように、尊敬心を持って接すれば、確かに良い結果が帰ってくるように思います。
ですが、中には非道徳的なことをする方もいらっしゃいます。高齢者だからといって無条件に尊敬し、慈悲を傾けるのが難しくなってしまいました。

無条件に尊敬し、供養できる善人がいるということはとても幸福なことなのだと思います。心の安心具合が違います。啐啄同時の関係を、このブログでも築いていければと思います。よろしくお願い致します。
生きとし生けるものが幸せでありますように
ワンギーサ
2014年01月01日 04:21
皆さま、あけましておめでとうございます。

私ワンギーサは現在熱海の瞑想合宿に参加中ですが、
パソコンの調子が悪く、ブログを更新出来ない状況になっています。申し訳ございませんが、東京に戻るまでお休みさせて頂きます。
なるべく、早く再開するつもりですので、今年も宜しくお願い致します。

今年も皆様が健康で幸せでありますようにお祈り申し上げます。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
三宝の御加護がありますように。


Ishii
2014年01月01日 07:52
 あけましておめでとうがざいます。
ワンギーサ先生、今年もよろしくお願いします。
ブログの更新楽しみにしています。
櫻井由紀
2014年01月01日 11:02
ワンギーサ先生、皆様、
生きとし生けるもの皆様、
あけましておめでとうございます。
昨年から始めさせていただきました
このワンギーサ先生の
宝のブログによります勉強が
今日まで続けてこられましたのも
先生の無量の御慈悲心によります
多大な御尽力を頂いたからでございます。
そしてこのブログで勉強されている皆様と
生きとし生けるもの皆のお陰でございます。
今年も精進に邁進いたしたく思っております
どうぞ宜しく御願い致します。
皆様の健康と幸福を
心よりお祈り申し上げます。
生きとし生けるものが幸せでありますように
MK
2014年01月01日 22:57
ワンギーサさん、皆様、あけましておめでとうございます。
まだまだ心未熟な僕ですが、今年もよろしくお願いいたします。
あすか
2014年01月03日 09:56
ワンギーサ先生、皆様、
あけましておめでとうございます。

常に慈悲と智慧を忘れず
心穏やかに気づきをもって
過ごせるよう今年もがんばります。

本年もよろしくお願い致します。
生きとし生けるものが
しあわせでありますように。
こころざし
2016年05月18日 19:45
ブッダの事を心より尊敬致します。そしてブッダの教えをおしえて下さる長老の事を心より尊敬致します。そして教えて頂きました事が日常の実践に繋がるように精進して参ります。
私事ですが、自室の冥想で使っているスペースにブッダの画像を着けています。その画像がお釈迦様と思い、ブッダの前で真剣に実践するよう形の姿勢で、やって参りたいです。