愚者たちに 親交せずに 賢者らに 親交すること 最上の幸<再259>

○ワン爺さんの独り言<259>
・・・
悪友と付き合えば
不幸になると思い、
善友と付き合えば
幸福になると思うべし。


第2 小さな章 4.吉祥経 2.

○日本テーラワーダ仏教協会訳
2.
愚者たちに親近せず、
賢者たちに親近すること、
供養するに相応しい人々を供養すること、
これが最上の吉祥です。


○中村元先生訳
259
諸々の愚者に親しまないで、
諸々の賢者に親しみ、
尊敬すべき人々を尊敬すること、
──これがこよなき幸せである。


○正田大観先生訳
262.(259) 
〔世尊は答えた〕
「しかして、愚者たちと慣れ親しまないこと、
かつまた、賢者たちと慣れ親しむこと、
さらには、供養されるべき者たちへの供養
――これが、最上の幸福です。(2)


○パーリ語原文
262.
  アセーワナー    チャ     バーラーナン
‘‘Asevanā       ca      bālānaṃ,
親近しないこと    と      愚者たちに

パンッディターナン チャ     セーワナー
paṇḍitānañ ca      sevanā
賢者たちに と      親近すること

プージャー     チャ     プージャネッヤーナン
pūjā        ca       pūjaneyyānaṃ,
供養すること   と      供養されるべき人たちに

エータン     マンガラ ムッタマン
etaṃ       maṅgalam uttamaṃ.
これが      幸福 最高の


○一口メモ
ブッダの幸福に関するお答えが始まります、今回は3項目について述べられています。
1. 愚者たちと親交しないこと。
2. 賢者たちと親交すること
3. 尊敬・供養するにふさわしい人を尊敬・供養すること。

このお経でも、付き合う人間について初めに述べておられます。ブッダは人間の生き方、幸福について付き合う人々が重要な意味があると考えておられるのです。

始めは愚者、すなわち愚かな人々と親しく付き合わないようにということです。愚か者と親しく付き合うと、愚か者の影響を受けて、自分までますます愚か者になってしまうからなのです。

しかし、少し難しい問題があります。ブッダは悟られていない人、凡人すべてに愚か者と言っています。そうするとほとんどの人々と親しく付き合うことが出来なくなってしまいます。わたしはこの問題に関してダンマパダ63番を参考にすればよいと思っています。その偈の記事のタイトルとアドレスを下に示します。
「愚か者 自分を愚かと 知るならば 彼は悟ったと 言うべきだろう(63)」
http://76263383.at.webry.info/201205/article_8.html

この短歌だけでは、ダンマパダ63番の意味は解りにくいのですが、「愚か者でも自分が愚か者と自覚しているならばよい、しかし自分を賢者だと思っている愚か者は、愚か者の中でも最悪の愚か者だから、そのような人々とは親しく付き合わないようにした方が良い」と私は考えています。

愚者というものは、欲が深く、怒りぽく、迷妄で、愚痴が多く、暗いのです。このような人々と親しくしたら、幸福でいられないとすぐ分かると思います。ですから、これらの人々と親しく付き合わないと言うだけで、幸福になれると思います。また、上にも書きましたが、これら人々の影響を受けないで済むと言うことです。これも計り知れないほどの幸福なことなのです。愚者の影響を受けてしまえば、これからの運命はすべて悪い方に進むことになるからです。

賢者たちと親しく付き合うと言うことは、愚者と親しく付き合うことの、すべて逆の結果があります。賢者たちと親しく付き合うとそれだけで幸福です。賢者は欲が少なく、怒ることがなく、すべてに智慧が働いて、心配や恐怖がないので明るいのです。それらの人々と付き合うとその影響を受けて、欲が少なくなり、怒ることもなくなります。彼らの智慧の影響を受け、智慧も生まれます。明るくなります。また、賢者のような心になれば、これからの運命はすべて好転するでしょう。

上に述べた賢者たちとは、尊敬し、供養するにふさわしい人々なのです。そのような人々と親しく付き合って、幸福になったならば、その恩に報いるということも人間のあり方なのです。人間のあり方とは道理(法)に従った生き方です。このような生き方は幸福をもたらします。実際に賢者たちを尊敬し、供養するならば、自分たちは良いことをしたという実感と心が洗われるという気持ちを実感できると思います。これは実行すればわかる幸福なのです。また、供養するにふさわしい人々からは涅槃への道を指導される縁が出来るのです。これは最高の幸福というべきなのです。


○前回のこの偈の解説

愚者たちに 親交せずに 賢者らに 親交すること 最上の幸<259>
http://76263383.at.webry.info/201311/article_3.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

生きとし生けるものは幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごことが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


○アラナ精舎雨安居日記 
2016.9.5.(月) 第48日目
 今日は8月5日に亡くなった方の始めての月命日の法事を行った。この方の追善供養は先月行ったばかりである。前回も箭経「(Sallasuttam)」を唱えたが、今回はパーリ語と日本語で唱えた。
 アラナ精舎での生活は初めのうちは、ゴータミー精舎と比べ、静かで落ち着いているように感じたのだが、慣れてくると精舎にいても、いろいろな出来事がある。その主な原因は、インターネットとメールと電話だ。大阪の岸和田市にいても、全国どこにでもすぐにつながることができる。
新潟のある人からメールが来たので電話をした。意外な事だったので心が動揺した。東京の八王子市の正山寺にいたアマラワンサ長老が新潟で雨安居をしているということだった。その場所は新潟にアパートを借りて作ったお寺だという。しかも、少し前までエアコンもなかったそうだ。新潟在住のスリランカ人と何人かの日本人がお世話をしているそうだ。彼はまだ若く元気だから、頑張っているのだろうが、大変だろうなと思った。ちなみに、私に来たメールの内容は次のようなものです。

「ワンギーサ長老
Niigata pansala(新潟のお寺)フェイスブックのアマラワンサ長老ダンマパダ法話に、日本語の解説としてワンギーサ長老のブログのURLリンクを掲載させていただきました。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=153166028461618&id=100013046644353
このような形でよろしければ、今後アマラワンサ長老の法話に合わせて、日本語の解説としてワンギーサ長老のブログのURLリンクを掲載させていただきたく、お願い申し上げます。」以上。

興味のある方は、上記のフェイスブックを訪問してみて下さい。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎私ワンギーサは、7月20日から10月15日まで、大阪府岸和田市のアラナ精舎で雨安居をしています。カティナ法要まではこちらに滞在することになります。それ以後についてはどこで生活するか分かりません。宜しくお願い致します。

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この記事へのコメント

kempsford
2016年09月06日 05:42
おはようございます。
「『誰の影響を受けるのか』が幸福の基礎」。パティパダー2月号での、スマナサーラ長老の教えです。また、「人は他人から影響を受けて成長する。これはこころの法則です」とされ、更に「苦労してでも意図的に、善い人々とグループをつくらなくてはいけない」と続けられています。善友の大切さが、改めて痛感されます。私は、せめて「愚か者でも自分が愚か者と自覚している」者になります。ご指導ありがとうございました。
こんせん
2016年09月06日 09:16
おはようございます。
毎日ありがとうございます。
周りに賢者がいないので、犀の角の教えをよりどころにして、ひとりで歩んでいきます。
こころざし
2016年09月06日 19:34
煙草にお酒、女に夜遊び、麻雀に・・等々自分の意志もありますが、そんな仲間がいると容易にそちらに走る状況になると感じます。そうなると飲酒運転他、心の成長の機会どころではない、身の破滅の危険性の高い状態が続く状態になると経験しています。
善友から、自分の修行を進めていく大切さを学んでいます。これは成長に繋がる有難いご縁と感じています。
悪友を避け、善友との縁を大切にさせて頂き、そして自分も善友になれるようにしたいです。
ワンギーサ長老・皆様にとって、素適な夜となりますように。
三日坊主
2016年09月11日 06:37
おはようございます。私は飲酒ではありませんが、ある依存症を抱えていまして今自助グループに通っています。自助グループとは、酒、ギャンブル、性、などの依存を、仲間と共に回復してゆこうというグループです。おかげで依存対象から距離をとることができ始めてきました。戒、定、慧の教えが正しいなら、かつてないほどに、戒が守られている状態ですから、より高い段階の智慧に、到達が可能なはずです。
たか坊
2016年11月04日 00:43
今回も明るく楽しく学べたコトを嬉しく思います♪