いにしえの バラモンたちは 苦行者で 五種の欲望 捨て去った<再284>

○ワン爺さんの独り言<284>
・・・
最高の人格者は
自分の欲望を抑えて
慈悲の心を育てるものだ。
見習うように。


スッタニパータ284. 第2 小さな章 7.バラモン法経 1.

○中村元先生訳
284
昔の仙人たちは自己をつつしむ
苦行者であった。
かれは五種の欲望の対象をすてて、
自己の(真実の)理想を行った。


○正田大観先生訳
287.(284) 
〔世尊は言った〕「過去の聖賢たちは、自己を自制した者たちとして、
〔真の〕苦行者たちとして、〔世に〕存しました。
五つの欲望の対象(五妙欲:色・声・香・味・触)を捨棄して、
自己の義(目的)を行じおこないました。(1)


○パーリ語原文
284.
イサヨー     プッバカー    アースン
‘‘Isayo       pubbakā      āsuṃ
仙人たちは  昔の         あった

サンニャタッター    タパッスィノー
saññatattā        tapassino,
自己を制した       苦行者

パンチャ    カーマグネー   ヒトゥワー
pañca      kāmaguṇe      hitvā
五つの     欲望の対象を   捨てて

アッタダッタ マチャーリスン
attadattham acārisuṃ.
自己の目的を 行った


○一口メモ
バラモン法経は32偈で構成されていますが、15偈まではバラモン法(バラモンの道徳)を守っていた昔のバラモンについて述べられています。その後はバラモンの道徳を守らなくなったバラモンのありさまが述べられています。

昔のバラモンは崇高な生き方をする梵天に見習う生き方をしていたのです。

それで、この偈の「仙人たち」とは、昔のバラモンを指していたのです。彼らは、自己を制御して、苦しい修行も行う人々だったのです。五つの欲望の対象とは、五欲(見たい、聞きたい、香を楽しみたい、味わいたい、触りたい)の対象から離れて、自己を制することを実践しました。

「自己の目的を行った」とは、彼らは梵天のような人間になるように、梵天の心である慈しみの心、憐れみの心、共に喜ぶ心、冷静で平等な心を修習しました。具体的には慈悲の瞑想を行ったということです。


○前回のこの偈の解説

いにしえの バラモンたちは 苦行者で 五種の欲望 捨て去った<284>
http://76263383.at.webry.info/201311/article_30.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

生きとし生けるものは幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごことが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


○アラナ精舎雨安居日記 
2016.10.5.(水) 第78日目
 台風18号は日本海側に進路を取っているので、山陰地方や韓国に大きな影響を与えているようだ。大阪は夕方から少し風が強くなったが、大きな影響はない。それどころか雲の間から三日月がきれいに見えた。(本当は三日月ではなく四日月だが。)しかし、台風のせいか、今日は何方も精舎には来られなかった。
 「心は大地のように」という言葉は適当だが、心は大空のようにではいけないかなと思う。天気はいつも変化しているので落ち着かなくなるようだと、ちょっと突っ込みを入れたくなるのだ。

 ところで、これから始まる「バラモン法経」では、昔のバラモンは梵天のような生き方を目指していたのであるが、その具体的な内容は、朝晩の読経で唱えている慈経の第9偈の次の言葉だ。
「立っている時も、歩いている時も、坐っている時も、
あるは横のなっていても眠っていない限り
この慈悲の念をしっかり保っていて下さい。
これが梵天(崇高なもの)の生き方であると言われています。」
あらためて、慈悲の念をいつも保てるように、自分自身に注意を向けようと思う。

朝起きて 四方上下に 住む者に 幸せであれと 心に念じる


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎私ワンギーサは、7月20日から10月15日まで、大阪府岸和田市のアラナ精舎で雨安居をしています。カテナ法要まではこちらに滞在することになります。それ以後についてはどこで生活するか分かりません。宜しくお願い致します。

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この記事へのコメント

kempsford
2016年10月06日 04:14
おはようございます。
ジャータカ物語を読むと、五欲について、次のように書かれている箇所を、頻繁に発見します。「ボーディサッタは、成人に達して、諸々の欲望のなかに『危険』をみて、家を出、ヒマラヤ地方の三つの山を越えて、苦行者となり、草庵に住んだ(春秋社ジャータカ全集・3巻・285話)」。ワンギーサ長老も、「煩悩の恐ろしさを理解しなさい」と、何度も私達に説いて下さっています。精進いたします。ご指導ありがとうございました。
こころざし
2016年10月06日 07:16
おはようございます。
五欲の事を考えてみました。これがあると即「私」という自我が出現する状態になると思いました。それがある限り自我があるのが普通・・になるかと思います。五欲をコントロールする事、実践して参りたいです。
ワンギーサ長老・皆様の今日も素晴らしい一日となりますように。
たか坊
2016年12月09日 18:47
今回も明るく楽しく学べたコトを嬉しく思います♪