ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)第3章 愛執 第6偈

6 愛欲に駆り立てられた人々は、わなにかかった兎のように、ばたばたする。束縛の絆(きずな)にしばられ執著になずみ、永いあいだくりかえし苦悩を受ける。
(ダンマパダ342)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
愛欲とは、形態(ルーパ)に基づく欲です。本能的な欲と言ってよいでしょう。性欲は愛欲の一つです。妻や子供に引かれる思いもその一つです。

執著とは、愛執と我執です。愛執とは我ものという思いであり、我執とは我ありという思いです。これは自己中心的な思いです。

「永いあいだくりかえし苦悩を受ける」とは輪廻を繰り返すという意味です。

SRKWブッダは、過去に「この情欲が執著に結びついて、妄執となる。この妄執が、人を生まれさせるものである。ゆえに、この妄執を滅ぼした人は、すでに輪廻を断ち切っている。」と述べておられます。
今回の感興句では、情欲ではなく愛欲となっておりますが、愛欲も執著に結びついて、永いあいだ輪廻を繰り返すことになるのです。


参考:ダンマパダ342 愛欲に駆り立てられた人々は、わなにかかった兎のように、ばたばたする。束縛の絆(きずな)にしばられ執著になずみ、永いあいだくりかえし苦悩を受ける。
 

この記事へのコメント

toshi
2018年07月21日 07:00
「衆生には、「人と世の真実」が見えていない。」に関連し、・・・「衆生にも目はあるが、見えていない。そこで、見えないものを見よ(観よ)と説かれる。衆生にも耳はあるが、聞こえていない。そこで、聞こえない声を聞けと説かれる。省察によって、観(=止観)によって、眼を開き、耳を通じよ。」(「SRKWブッダTwilog」(2014.6.25)より引用)