ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)第3章 愛執 第12偈、第13偈

12 男は愛執を妻として、長夜に伏す。ひそむ妄執のゆえにくり返し流転輪廻して、くり返し母胎に入る。このような状態、それとは異なった状態というふうに、輪廻のうちに行きつ戻りつする。
(スッタニパータ740参照)

13 しかしこの世でその愛執を捨てて、移りかわる生存に対する愛執を離れたならば、その人はもはや輪廻しない。その人には愛執が存在しないからである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)



*ワン爺のコメント
第12偈は、下記のスッタニパータ740偈に述べられているように、妄執によって輪廻を繰り返すことが述べられています。

SRKWブッダは妄執とは、形態(ルーパ)に基づく混乱であると言われています。これによって輪廻を繰り返すのです。

「男は愛執を妻として、長夜に伏す。」の意味は「人々は愛執を男が妻のよう思って、それと共に生きている。」という意味だと思います。

そうすると、そのような愛執と妄執との関係はどうなるのでしょう。

愛執(我ものという思い)は執著ですが、この執著が妄執を作るという関係にあります。

第13偈は、第12偈を受けて、そのような愛執を捨てれば、その人は輪廻しないということになります。


参考:スッタニパータ740偈
妄執を友としている人は、この状態からかの状態へと永い間流転(るてん)して、輪廻(りんね)を超(こ)えることができない。


この記事へのコメント

toshi
2018年07月26日 21:08
 報道によると本日(2018.7.26)、オウム真理教の死刑囚(4名)の刑が執行されたようです。・・・たった今、目にした「SRKWブッダのTwilog」に、昔私が「ある宗教団体」に所属していたときに感じた「誤った教えを広めることの恐ろしさ」が説かれており、因縁を感じたのでコメントさせて頂きます。・・・「地獄に堕ちるのは、恐ろしいことである。地獄に堕ちないためには、悪行を為さないことが大事である。要するに、理法(ことわり)を広めないと地獄に堕ちるのではなく、誤った教えを広めて人々を迷わせると地獄に堕ちるということである。したがって、つつしみある人はその心配がない。」(2014.9.17)