ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第9章 行ない 18偈

18 悪い事をしても、その業(カルマ)は、刀剣のように直ぐに斬ることは無い。しかし、来世におもむいてから、悪い行ないをした人々の行きつく先を知るのである。のちに、その報いを受ける時に、激しい苦しみが起る。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
悪事をなした業(カルマ)を理解させる為に、ブッダはいろいろな比喩を用いています。昨日の9章17偈では、しぼり立ての牛乳と灰に覆われた火に例えていました。

今回は、「刀剣のように直ぐに斬ることは無い。」と表現しています。もし、悪事の業(カルマ)が刀剣のようなものであったならば、どんな愚か者であっても、直ちに悪事が激しい苦しみになることを知るでしょう。

しかし、悪事の業(カルマ)は刀剣のようなものではないので、愚か者には悪事の業(カルマ)が理解できないのです。

私が、あえて悪事の業(カルマ)を例えてみれば、放射線のようなものかなと思います。もちろん、強力な放射能を被れば即死しますが、それほどでもない放射能では、被爆したことにも気がつくことがなく、長い時間をかけて体にいろいろな障害が現れるからです。

いずれにせよ、悪事の業(カルマ)の被害を被らないように、悪いことをしないように、注意すべきです。




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