ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第10章 信仰 8偈

8 信仰あり、徳行そなわり、ものを執著しないで与え、物惜しみしない人は、どこへ行こうとも、そこで尊ばれる。

(ダンマパダ303 信仰あり、徳行そなわり、名声と繁栄を受けている人は、いかなる地方におもむこうとも、そこで尊ばれる。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
今回の偈に関しては、この逆の場合を考えるとわかりやすいと思います。信仰心がなく、道徳(モラル)を守らない、物欲や強く、決して他人に与えることがなく、物惜みのある人はどこに行っても嫌われる。これは間違いない事です。そうするとその逆の人は、好かれる、尊ばれることになると思います。

「信仰あり」については、もう少し考えて見ましょう。信仰があるというと、特定の宗教を信じていて、他の宗教を嫌うというイメージがあります。そのため、信仰ありの人は警戒されるということもあります。私は一時期テーラワーダ仏教の比丘として出家していましたから、外観も特殊で、周りからは奇異の目で見られていたと思われます。本人はそのようなことは気にせずに、得々としたのですが。また、自分の宗教に勧誘することに熱心な教団もあるため、はっきりした宗教ありの人は敬遠される傾向があります。それらは「正しい信仰」ではありません。

しかし、「正しい信仰」を持つことは、自分の生き方に自信をもち、正しく生きる為に必要な事です。それは、どこへ行こうとも、そこで尊ばれる人間になることです。


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