ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第9章 行ない 10偈、11偈

10 愚かな者は(悪い事を)しながら「この報いはわれに来ないだろう」と考える。しかし、来世におもむいて、悪い行ないをした人々の行きつくところを知る。

11 愚かな者は(悪い事を)しながら「この報いはわれに来ないだろう」と考える。しかし、のちに報いを受けるときに、苦痛が起こる。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
人は欲や怒りなどの感情の衝動から悪い事をする。ですから、「この報いはわれに来ないだろう」とも考えないのでしょう。衝動的に行動を起こす人を愚かな者と言うのです。しかも彼は悪い事をしながらも、「この報いはわれに来ないだろう」と考えるのです。ここでまた愚かな考え方をするのです。
悪い事をすれば、悪い結果になるのは当たり前のことです。しかし、その当たり前の事を、死後にはっきりと知ることになるのです。死後は地獄に逝って、11偈で述べられているように、その苦痛を味合うことになるのです。

ただ、計画的に悪い事をする人もいます。そのような人々は確かに、(悪い事を)しながら「この報いはわれに来ないだろう」と考えているのでしょう。そのような人々は地獄に逝って、苦痛を味わい、自分の考え方が間違っていたと反省する他はないのでしょうか。


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