ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第14章 憎しみ 2偈

2 かれは以前には自己を害(そこ)ない、後(のち)には外のものを傷ける。(自分が)害されると、他の人を害する。___鷹が鳥どもを害(そこ)なうように。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
この偈の出だしの言葉「かれ」は、昨日の偈の「悪い行ないをなさず怒ってもいない人に対して怒る」人をさしています。

「自己を害(そこ)ない」とは、自分自身を傷つける事です。このような人は、いつも怒っている人なのです。彼はいつも幸せではありません。怒っている人は自分を幸せであるとは思えないのです。それが自己を害うという事です。

また、怒ると交感神経の働きが過剰になり、血圧が上がり、消化器官の働きが抑えられます。そのため、高血圧になり、胃腸も悪くなります。糖尿病にもなります。自分自身の身体も害うのです。

「外のものを傷ける」、自分自身を害うことは自業自得ですが、他の人を傷つけるのは迷惑です。怒っている人を見たり、その人の声を聞くのは気分の良いものではありません。

さらに、彼は「(自分が)害されると、他の人を害する。」のです。これは犯罪です。害された人は、自分が彼を害したということが原因ですので、それは問題ですが、彼は処罰されます。

怒るということは、諸々の悪の原因になりますから、くれぐれも起こらないようにしなければいけません。



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