ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第13章 尊敬 9偈

9 もしも楽しく生きようと欲するならば、修行者のつとめに注視して、蛇が鼠の隠れている穴に近づくように、臥処をさがして実践せよ。

(テーラガーター229 もしも楽しく生きようと欲するならば、修行者のつとめに注視して、蛇が鼠の隠れている穴に近づくように、臥処をさがして実行せよ。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
「もしも楽しく生きようと欲するならば、」は、もちろん、一般の人々について言っているわけではなく、道を求める修行者について言っているのです。

「修行者のつとめに注視して」は、修行者のつとめとは何かを明らかにしてという事です。この偈では、一般の人々が求める快適な住まいを作ることが目的ではないと言っているのです。

「蛇が鼠の隠れている穴に近づくように、臥処をさがして実践せよ。」はわかりにくいと思います。
テーラガーターの注釈書(パラマッタ・ディーパニー)には、「蛇が鼠の穴にとは、蛇が鼠が掘った穴に親しむように、臥坐所に親しむがよい。蛇が自分の依所(棲処)を作らないで、鼠や他のものが作った依所に住んで、欲するところへ出かけて行くように、まさにそのように比丘は自身で臥坐所を作る煩わしさに陥らずに、どこにでも住んで出て行くがよい、いう意味である。」と書かれています。

修行者は、世間的な安楽を求めるのではなく、遍歴修行して、功徳を積むべきであると述べれいるのです。それが修行者が楽しく生きることなのです。修行者は実践すればわかることです。






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