感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第18章 花 3偈

3 (単に)一つの樹をを切るのではなくて、(煩悩の)林を切れ。危険は林から生じる。(煩悩の)林とその根とを切って、林(=煩悩)から脱れた者となれ。修行僧らよ。 

(ダンマパダ283 一つの樹をを伐(き)るのではなくて、(煩悩の)林を伐れ。危険は林から生じる。(煩悩の)林とその下生(したば)えとを切って、林(煩悩)から脱れた者となれ。修行僧らよ。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント
ダンマパダ283では、釈尊はちょっとしたジョークを修行僧たちに言っているのです。それは、木を切るのではなく、林を切れと言っているのです。パーリ語の林(VANA)には欲という意味があるからです。

しかし、ウダーナヴァルガ第18章3偈では、一本の木ではなく、多く木のある林を切れというように訳者は訳されています。何れにしても、林(煩悩)は危険だからです。特に、釈尊の時代のインドの林は毒虫や毒蛇や猛獣などのすみかだったからでしょう。

欲に執着すると煩悩になります。煩悩が苦しみの根源なのです。このことは分かり難い事ですが、この苦しみがあるからこそ、因縁により、煩悩が苦しみの根源だとわかり、煩悩から脱れた者になれるのです。

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