感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第18章 花 11偈

11 修行僧らよ。雨期にはバグラの花が(萎れた)花びらを捨て落とすように、情欲と罪過とを捨て去れよ。

(ダンマパダ377 修行僧らよ。ジャスミンの花が萎(しお)れた花びらを捨て落とすように、貪り(むさぼ)と怒りとを捨て去れよ。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント
「バグラ」は、岩波文庫の注によると、「樹の名。若い女の口から酒をそそがれて花が咲くといわれている。」と記されています。ダンマパダ377では、ジャスミンと書かれていますから、ジャスミンの花ののように、この花も、枯れるとぽろっと花びらが落ちるのだと思われます。

また、この偈の「情欲と罪過」について、岩波文庫の注によれば、パーリ語の dosa は「怒り」という意味です。サンスクリット語の dosa は「罪過」「欠陥」という意味になるが、その句が『ウダーナヴァルガ』に取り入れられたのであるとしてあります。ですから、ブッダの本当に意図は、罪過ではなく、怒りだと判断します。

貪り(むさぼ)と怒りとを、なんの未練や後腐れもなく、ポロリとなくせということです。しかし、それはなかなかできることではありません。貪りや怒りが、意味がなく、自分にも他人にも苦しみをもたらすものだと、よく知って、智慧の力で捨て去るのです。


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