#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第29章 ひと組みずつ 29偈〜32偈

29 その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端(はし)に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、遠ざかり離れることであるならば、かれの足跡は知り難い。空飛ぶ鳥の迹の知り難いようなものである。

(ダンマパダ93 その人の汚(けが)れは消え失せ、食物をむさぼらず、その人の解脱(げだつ)の境地は空(くう)にして無相であるならば、かれの足跡は知り難い。___空飛ぶ鳥の迹の知り難いように。)

30 その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれの行く路のたどり難いようなものである。空飛ぶ鳥の迹のたどりがたいようなものである。


31 その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれの足跡はたどり難い。空飛ぶ鳥の迹(あと)のたどりがたいようなものである。
 
32 その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端(はし)に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれの行く道はたどり難い。空飛ぶ鳥の迹のたどりがたいようなものである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

今回の29偈〜32偈は、前回の25偈〜28偈と同様に、言葉が少し変わっているだけであります。特に、30偈と32偈の違いはほとんど変わりません。どこがちがうか探すのは面白いかもしれません。

さて、「その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端(はし)に依存することなく」について、少し解説すれば、衆生であることを終え、この世での生きることに執著することがないということです。いつ死んでもいいという心境です。しかし、死にたいということでもありません。この世が結構楽しく、面白いのです。