飢えは最大の病気だ

ダンマパダ 203

飢えは最大の病気だ
生命は最大の苦だ
これをありのままに知って
涅槃という最高の幸福至る


*この詩から学ぶこと

 生命が苦であることは、四苦八苦すなわち、生、老、病、死が苦であり、憎い人に会うのが苦であり、可愛い人と離れるのが苦であり、求めるものが得られないのが苦であり、要するに生命への執着が苦であると説明されている。
 この詩では、飢えは最大の病気であるから始まる。飢えはなぜ最大の病気なのか?スマナサーラ長老に訊きました。他の病気は完治することがある。しかし、飢えは決して完治することがない。毎日再発するのだと。
 すべての生命はこの最大の病気を抱えている。だから生命は最大の苦なである。この病気を抱えているからこそ、毎日毎日たべものを求めてあくせくして休む暇もない。ある時はたべものがなく死んでしまうこともある。これは人間に限らず、カラスもハトもスズメも同じである。そして自分自身が最大の苦であることに気づけないない。
 この詩の因縁物語によれば、ある時お釈迦さまは説法をする前に飢えた人に食事を与えたそうだ。飢えた状態では説法を理解できないからだ。人間にとって説法が理解できない状態というのは最大の病気であると言ってよいと仏教徒は思う。
 お釈迦さまはいろいろな形で表現して、われわれが真理を理解できる手がかりを与えて下さっているのだ。私達は毎日起こる空腹に支配されている。生きる目的がこの空腹を満たすためになっている。この目的はいろいろ着飾っていて、空腹を満たすようには見えないものがあるが、飾りをとれば、空腹満たすことが人生の目的になっている。決して心を清らかにすることではない。
 これは生命が生命に執着しているからである。無常たる生命に執着することによって苦悩が生まれる。
 この詩でも、この事実をありのままに知ることによって、生命の無知を知り、執着の矛盾をしり、執着を捨て、涅槃に達すると述べられている。

 空腹を観れば観るほどよく分かる 己の本性己の無知が

~わたしは幸せでありますように~
~あなたが幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~

この記事へのコメント

身の丈修行者
2015年02月13日 12:53
ワンギーサ長老解説の「空腹満たすことが人生の目的になっている。決して心を清らかにすることではない」を拝読してドキっとしました。
今一生懸命している事は、ピントがずれている・・かもしれませんよね。
心清らかに出来るように精進したいです。

この記事へのトラックバック