子供も父も誰も救えぬ 死のことわりを知りなさい

ダンマパダ 288、289

子供も救えない
父や親族も救えない
死神に襲われた人を
親類縁者も救えないのだ

この道理を知って
賢者は戒により正し
涅槃に至る道を
すぐに実践する


○この詩から学ぶこと

 今回も死がテーマです。「矢の経」(スッタニパータより)の教えに学んで、死の理を知るどどいつ20首を作って見ました。

1.人の命が どうなるものか 知ることできず 難多し

2.死なぬ方法 あらざる故に 老いに至れば 死ぬのみだ

3.人の命は 熟した果実 落ちるおそれが いつもある

4.土の陶器が 壊れるように 死すべき者も その通り

5.老いも若きも 賢者も愚者も すべて死に負け 死に至る

6.打ちひしがれて 去り行く者を 父も救えず 親族も

7.死すべき者は 一人ひとりが 屠所に引かれる 牛のよう

8.このことわりを 賢者は知って 老死について 嘆かない

9.生まれるまえも 死後の世界も これらを知らず ただ嘆く

10.もしも嘆きが 役くだつならば 賢者もそうする べきだろう

11.嘆き悲しみ 役にはたたず 身体損ねて 苦が増える

12.身体はやせて 顔も崩れる 死んだ人々 もどらない

13.憂いを持てば 苦しむだけだ 嘆いていれば 敗北者

14.見よ人々を 自分の業に 従いながら 死んで行く

15.見よ人々を 結果は意図と 異なりながら 死んで行く

16.百年以上 生きたとしても ついにはこの世 捨てるのだ

17.阿羅漢に聞き 死んだ亡者を 悲嘆すること 止めなさい

18.燃える家屋を 消すように 生じた憂い 消しなさい

19.己の安らぎ 求めるならば 苦しみの矢を 抜きなさい

20.苦しみの矢を 引き抜くならば 憂いのない 阿羅漢だ


尚、「矢の経」は日本テーラワーダ仏教協会編「日常読誦経典」に「箭経」として掲載されています。


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~ 

この記事へのコメント

ホーシノヒトリゴト
2008年09月09日 09:27
ワンギーサさん いつもありがとうございます。今日の都々逸20句は素晴らしいですね。その中で私にとって分かり易く示唆に富んだものとしては、10番、11番、18番の句です。9番の句については難解です。
ワンギーサ
2008年09月09日 11:13
ホーシノヒトリゴト様
久し振りですね。あなたのコメントがないと少しさびしいです。ところで、10番、11番はみんなこのことを知るべきだと思っています。また9番は分からなくていいのですが、あえて言えば、死んだらどうなるか知らないで嘆くのは少しおかしいのではないかと云う意味だと思います。
身の丈修行者
2015年02月04日 13:31
20句もの素的なものがさっと浮かばれたんでしょうか、素晴らしいですね。

どれも簡単な日本語で、分かりやすいです。

死はどなたにも止められないですし、これは業からくる流れなのかなと思った事もあります。

死に怯えるのではなく、それまでの限られた時間の中で出来るだけ修行をして、悟り・涅槃を目指したいです。

この記事へのトラックバック