仏教を確信した修行者は諸行寂止の境地に至る

ダンマパダ 381

ブッダの教えを歓喜して
確信する比丘は
諸行の静まった安楽な
静寂な境地に到達するだろう


○この詩から学ぶこと

 このブログにたびたびコメントをしてくれるホーシノヒトリゴトさんは、スマナサーラ長老の最近の著書「ブッダの教え一日一話」のその日の分を毎朝、読んでおられるそうです。今日11月19日は「ブッダの最後の言葉」がテーマです。それは「さあ、修行者たちよ。おまえたちに告げよう。もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく(不放逸にして)修行を完成しなさい。」です。

 この言葉はブッダの45年にわたる説法の最後の言葉です。一切の人々が幸福になるためのに、仏教の一切を要約して説かれています。ここには自己も世界も無常であるのだから、怠ることなく、目的を完成するように、不放逸についての最高の教えが説かれているのです。ですから、この教えは仏教徒にとって特別に大切な教えなのです。

 ホーシノヒトリゴトさんには、ここに先取りして書いたので、楽しみを奪ってしまって申し訳ないのですが、本日の詩のテーマと重なります。「ブッダの教え」、今回では上に引用した言葉です。それに歓喜して、その通りだと確信し、実践する修行者は、不放逸にして冥想を続けます。そして、この詩の後半の「諸行の静まった安楽な 静寂な境地に到達するだろう」ということです。

 最後に、少し注意深い人は上に引用された言葉の「もろもろの事象は過ぎ去るものである。」と「諸行の静まった・・・境地」は矛盾するのではないかと思うかもしれません。事象も諸行もパーリ語では同じサンカーラという言葉ですが、この場合は事象や諸行は現象の世界のことを述べているのであり、「諸行の静まった・・・境地」とは涅槃の世界のことを述べているのだと理解して下さい。

○仏教を確信した修行者は諸行寂止の境地に至る


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~

この記事へのコメント

2008年11月19日 06:31
ワンギーサさん、おはようございます。スマサーラ長老の説法で初めて「怠けにはかなり注意した方がいい」と教えて頂いた時、「何故怠け?注意すべきは、欲や怒りなのでは?」と気掛かりでしたが、勉強と実践を重ねていくうちに「怠け」の怖さ、したたかさ、が身にしみて分かってきました。そしてある日「ブッダの教え一日一話」にもあるお釈迦様最期の教えと出会った時には「うーん」と唸されました。我々人間の心の弱味を知り尽した、まさに慈悲溢れるお言葉だと思います。有難うございます。
ワンギーサ
2008年11月19日 09:32
ツヨシさんへ。過去の記事へのコメントの返事を書いておきましたので、時間がある時お読みください。
ホーシノヒトリゴト
2008年11月19日 09:50
ワンギーサさん、ご紹介ありがとうございます。私は今朝ある人に「ブッダの教え一日一話」11月19日の『ブッダの最期の言葉』をお伝えさせていただきました。そして今日はパティパダー12月号の発送日です。先月号の33ページ「気づき」(第18回)に私にとって重要なことが書いてありました。12月号が楽しみです。これからも怠ける気持ちをなくすように心がけて、慈悲の瞑想とヴィパッサナー冥想をしながら人格向上に努めたいと思っています。ありがとうございました。
身の丈修行者
2015年03月05日 09:36
お釈迦様の教え、スマナサーラ長老・ワンギーサ長老に教えて頂いて、確信でそれを実践していきたいと決めました。
その姿勢から、生き方が随分変わりました。具体的に言うと時間とお金の使い方という事になるかと思います。
「ブッダの教え一日一話」本は僕が古本屋さんで偶然見つけ手に取った本です。たまたま開いたページに、当時参加していた自己啓発系の先生の教え(?)ろその理由・根拠が書かれていて、釘づけになりました。早速購入しました。そして現在に繋がる流れを頂いています。有難く思っています。

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