この身体壊れやすいとよく知って智慧で戦い心を守れ

ダンマパダ 40

この身体は水がめのようなものと知って
この心を城のように守るため
智慧を武器として悪魔と戦え
勝利は守るべきだが、執着するな


○この詩から学ぶこと

 この詩について、私は以前、誤解していました。この詩の訳が誤解のないように、「この心を城のように守るため」としました。

 「この心を城郭のように(堅固に)安立して」という日本語訳がありましたので、私は、「この身体は水がめのように、壊れやすい、弱いものだ、頼りにならないものなのだ。しかしは心を城郭のように強固にして、智慧を武器にして、悪魔(煩悩)と戦い、勝利すべきだ。しかし、その勝利に執着してはいけない」と理解していました。

 しかし、この詩のポイントは「心を守るべきである」ということです。何から守るのか?それは悪魔(煩悩)から守るということです。煩悩との戦いでは、煩悩をただ抑制するよりは、智慧で戦うのが効率的なのです。智慧には理性も含みます。煩悩を欲、怒り、無知に分析し、それぞれに対する戦い方があるのです。

 心を煩悩から守る目的は、煩悩の心が汚れると、その人は暗くなり不幸になるからです。心を煩悩から守ると心が清らかになり、明るくなります。その人は幸福になるのです。

 多くの人々は心を守るより、身体を守ることに真剣です。健康のためには死んでいいというほどです。あれこれ、血のにじむような努力しています。しかし、この詩で述べられているように「この身体は水がめのようなもの」で弱いもです。いずれ壊れてしまいます。身体は壊れないように、病気ならないように、死なないように守っても不可能です。そのことを知っておいたほうが、無駄な努力をしなくて済むのです。

 この詩では、さらに丁寧に煩悩の戦いで勝利すべきだが、その勝利にさえ執着しないように、注意が述べられています。

 私の以前の誤解が、明確に述べられている本が最近発売されました。スマナサーラ著「ブッダはなぜ心を重視するのか」(出版社 サンガ 1700円)です。ダンマパダの心の章の詩が多数引用され解説されています。仏教の大切なポイントが解説されていますので是非お読みください。今回の40番の詩は236ページに引用されています。

○この身体壊れやすいとよく知って智慧で戦い心を守れ

~私は幸せでありますように~
~私の親しい人々が幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
 

この記事へのコメント

2009年01月26日 06:33
 ワンギーサさん、おはようございます。
 心を煩悩から、守ってみます。
2009年01月26日 06:51
ワンギーサさん、おはようございます。身体は生活出来る程度に守れば十分だとは考えてます。身体は必ず死に至りますが、心との対比で言えば、身体はなかなか壊れませんが、心はすぐ壊れやすい側面があります。それは、目、耳、鼻などの感覚器官からの刺激対して弱くすぐに煩悩が生まれてしまうからです。スマナサーラ長老の著書を購入して理解を深めたいと思います。有難うございました。
2009年01月26日 06:58
ワンギーサさん、ツヨシさん、おはようございます。煩悩で不幸になることは知ってるのに煩悩に誘惑される。この無知を克服したいと思います。
ワンギーサ
2009年01月26日 10:21
ツヨシさん、新さん、おはようございます。
1月24日の林田明大先生のコメントとそれに対する私のコメントがありますので、それを読んで下さい。
2009年01月26日 15:02
ワンギーサさん、ツヨシさん、こんにちは。林田明大先生のコメントへのワンギーサさんのコメント、大変興味深く拝見しました。仏教から逸脱気味ですが、私もメディアに関心がありコメントしましたのでご覧頂ければと思います。有難うございました。
身の丈修行者
2015年03月28日 05:40
ワンギーサ長老の分かり易い本文・解説の「煩悩をただ抑制するよりは、智慧で戦うのが効率的・・煩悩を欲、怒り、無知に分析し、それぞれに対する戦い方がある・・」
「心を煩悩から守る目的・・煩悩の心が汚れると、その人は暗くなり不幸になる・・煩悩から守ると心が清らかになり、明るくなり・・幸福になる・・」
とても分かり易いです。
私の体験談になりますが、以前禅寺の座禅会で妄想がでたらプィっと(吹き)飛ばせば良いとアドバイスを頂きましたが、効果は?でした。
正しく教えて頂ける機会を得られている事至福に思います。精進して参りたいです。

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