傷ないと毒の中でも大丈夫 悪ない人に不幸は来ない

ダンマパダ 124

もし手に傷がないならば
手で毒を取り除くことができるだろう
傷がなければ毒におかされない
悪を為さない人には悪が及ばない


○この詩から学ぶこと

 今、この世の中は信じられない事件にあふれています。親殺し、子殺し、無差別殺人、オレオレ詐欺、毒入り食品、自爆テロ。いくらでも上げられます。これらはすべて人間の欲と怒りと無知の結果です。この三つを仏教では三毒と言います。つまりこの世の中には毒が蔓延しているのです。

 毒が蔓延している世の中を、どのように生きたら毒に犯されないよう生きることができるのでしょうか? 上の詩のたとえでは、「傷がなければ毒におかされない」のです。「傷がない」とは生き方に傷がないことです。生き方の傷は、悪いことをすることによってできるのです。悪いことをしない生き方をすれば、傷なしに生きることができ、悪におかされることがないのです。

 三毒が蔓延している世の中で、正しい生き方をしようとする人々は、サッレーカ・スッタ(戒め)(日本テーラワーダ仏教協会 日常読誦経典69~71ページ)の1から10までを特に心に銘記して、生き方の決意を固めることです。その生き方は次に列挙しますが、他人がどのような生き方をしようが、自分は正しい生き方を選択するぞという強い意志なのです。

1.他人は他者に害を与えるが、我々は加害者にならないように戒めましょう。
2.他人は殺生するが、我々は殺生しないようにと戒めましょう。
3.他人は与えられてないものを取るが、我々は与えられてないものを取らないようにと戒めましょう。
4.他人は淫らな行為をするが、我々は淫らな行為をしないようにと戒めましょう。(在家の方のために五戒の文言に変えました。)
5.他人は嘘をつくが、我々は嘘をつかないようにと戒めましょう。
6.他人は陰口を言うが、我々は陰口を言わないようにと戒めましょう。
7.他人は暴言を吐くが、我々は暴言を吐かないようにと戒めましょう。
8.他人は無駄話をするが、我々は無駄話をしないようにと戒めましょう。
9.他人は強欲になるが、我々は強欲にならないようにと戒めましょう。
10.他人は激怒するが、我々は激怒しないようにと戒めましょう。

 サッレーカ・スッタ(戒め)にはこのような戒めが、44項目ありますが、先ずこの10項目の実践から初めて、さらに44項目の実践に進まれるとよいと思います。最終的には悟りを完成するのです。

 また、三毒の蔓延している世の中で、三毒に犯されないためには、智慧は必要なのです。そのことに関しては、この詩のスマナサーラ長老の法話が、日本テーラワーダ仏教協会のホームページにありますから、そちらを勉強してください。
http://www.j-theravada.net/howa/howa49.html

○傷ないと毒の中でも大丈夫 悪ない人に不幸は来ない

~私は幸せでありますように~
~私の親しい人々が幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~

この記事へのコメント

2009年03月27日 05:32
ワンギーサさん、おはようございます。今、手にアカギレがあるので今日の詩はぐっときます。何もしないと危険です。バンソウコウで防いでますが、そのように悪を防ぐ。今すぐに、そして常にやりなさい、という風にも実感できました。有難うございました。
2009年03月27日 05:59
実は、ひびやアカギレを放置したために出血も酷くなり痛んでしまったのです。バンソウコウは結果的には応急処置に過ぎず皮膚科のお医者さんのお陰でほぼ治り、傷がないのは本当に有り難いものだと痛感してるところです。そのように、傷がないように努め、傷はすぐに治す。悪に対してそのように、いやそれ以上に対処するのは切実極まりないことなのだと思いました。
あっきん
2009年03月27日 06:35
 おはようございます。
体育の先生は跳び箱の飛び方を教えてくれた。
まず助走をつけていく 一、二、三、四、五、六、
六段目が飛べた時の感動は今でも残っている。
修行も心を育てる為に、やるのは私と感じるこの頃であった。
食べ物でフグ刺身とかある。 毒があると知っているのに食べたくなる。体にとっては必要ないのにね。
ツヨシ
2009年03月27日 06:57
おはようございます。
「一緒に走ろう」走ります。走ると幸せになるだろうか。思考。思考。足に痛み。痛み。痛み。歩きます。痛みが消えます。「マイペースでいいよ」速い人が離れてます。「大丈夫か」「大丈夫です」「湿布をはるか」「貼りません」副作用があるだろうな。思考。思考。歩きます。「仕事で体力が要りますよ」「はい」仕事で走るのだろうか。思考。思考。歩きます。歩きにくい。足に疲れ。疲れ。疲れ。走るのは無意味だ。怒り。怒り。座ります。
高橋優太
2009年03月27日 08:26
ワンギーサ先生、皆様、おはようございま「慈悲の瞑想(協会ホームページからダウンロード)」を聞きます。何度も何度も聞いて、慈悲の言葉を心に染み込ませようと思います。毒が蔓延している世界で、自分は毒ではなく慈しみと智慧で生活したいです。それと自分が毒を出すようなことはないよう気をつけます(十悪、五戒)。実際に長老様、先生方のお話を聞くと自分の今までよくないところがはっきりわかります。屁理屈で悪を正当化しようとしたり、くだらないことを考えたり。そうではなく悪を正当化せず智慧に、くだらない考えではなく慈しみに心を入れ替えようと思います。また悪いところがあったら直しますので、どうか御教えください。今日もお話ありがとうございました。サンガに帰依いたします。
高橋優太
2009年03月27日 08:37
上のコメントで
おはようございま→おはようございます。の間違いです。
身の丈修行者
2015年04月21日 12:25
悪行為をしない生き方をすると、心は安定して明るい状態になると思います。
そうすると余裕がない状態になりにくいですし、生き方も揺らがない気が致します。
悪行為、特に言葉に関する所で難が自分にはありますが、戒めて参りたいです。

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