空中も海水中も山中も死なない場所はどこにもないよ

ダンマパダ 128

空中や、海中や
山の洞窟に入ろうとも
死が征服しない場所は
世界のどこにもない


○この詩から学ぶこと

 今回の詩は、昨日の詩と、三行目以外は同じです。昨日は「悪業から逃れる場所は」ですが、今回は「死が征服しない場所」になっています。すべての生命は悪業から逃れられないと同じように死ぬことから逃れられないのです。生命は必ず死ぬということです。

 死ぬことは、すべての生命が一番恐れていることです。生命は死にたくないという衝動で生きているのです。しかし、この期待、願望は決して満たされることはないのです。なぜでしょうか?それは、否定できない、強固な、普遍的な二つの法則があるからです。一つは無常の法則、もう一つは業の法則です。

 無常の法則は「一切は絶えず変化している。生じたものは必ず滅する。」というものです。ですから、すべての生命は生まれたら、必ず滅する、すなわち死ぬものなのです。これに逆らうわけにはいかないのです。この事実を認め、本当に受け入れられた時、本当の安らぎがあるといわれています。しかし、ほとんどの人々はこれを受け入れられないため、死は恐怖であり、安らぎにはならないのです。

 もう一つは、業の法則です。業で生命の寿命が決まっていると言われていることです。大まかな言い方をすると、生き物の命を助け、慈悲の心を持って生きた生命は、長い寿命の業を持って生まれてくるということ、生き物を傷つけ、殺すなどの行為をした生命は短い寿命の業を持って生まれてくるということです。

 寿命の業がつきれば死ぬのです。逆に、寿命の業がある限り生きていることができるのです。ですから、あまり生きられるかどうか心配する必要がないのです。寿命がある限り、生きていることができるのだから、安心していいのです。現代人は寿命がまだまだあるのに、現世の悪行為のために寿命があるに死んでしまう。つまり寿命を全うしない人が多いとも言われています。いろいろ書きましたが、寿命があるのだから、必ず死ぬときは死ぬということで、死から逃げられないのです。

 私たちは、ある限られた寿命を持って、人間として生まれてきたのですから、寿命を無駄に使わないように、悪いことをせず、善いことをたくさんするように、そして心を清らかにするように精進すべきでしょう。

 この詩に関するスマナサーラ長老の法話はホームページには残念ながらありません。

○空中も海水中も山中も死なない場所はどこにもないよ

~私は幸せでありますように~
~私の親しい人々が幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
 

この記事へのコメント

ツヨシ
2009年03月31日 04:34
おはようございます。
歩きます。お腹が空きます。歩きます。体が軽い。歩きます。力が入らない。歩きます。死にそう。食べます。エネルギーが流れる。力が入る。食べます。重い。歩きます。
2009年03月31日 06:19
ワンギーサさん、ツヨシさん、おはようございます。私は逆に、善行為ばかりしていれば死を受け入れられると考えてます。その時、その時、ベストな選択をしていれば他の生き方もないわけで「よくやったもんだ」と自分自身をほめられる気がします。問題はやるかやらないかです。有難うございました。
まお
2009年03月31日 07:14
 ワンギーサ様、ツヨシさん、新さん、おはようございます。
 寿命よりも善行為は大事です。寿命は放っておけばどうにかなります。それより正精進して心を清らかにして悟りを完全にひらくことがより重要だと思います。
あっきん
2009年03月31日 07:51
 おはようございます。
 ”ゲームオーバー”
ぷよぷよって、元気球みたいのが出てきて面白いよ。
人生の終わりはどうなるのか? 築きあげてきたものがゼロ(無)になる。その時どう感じるのかな・・
今日でH21/3月は終わる。何やってたんだろう。
ゲームで高得点をとるより、心を成長させて人の役にたつことに意識した方が幸せだと解る。
林 大貴
2009年03月31日 08:06
ワンギーサさん、おはようございます。ヴィパッサナー瞑想の際、目線はどこにおけばよいのでしょうか?
林 大貴
2009年03月31日 08:07
歩く瞑想の時です。
ワンギーサ
2009年03月31日 08:46
皆さん、おはようございます。
林大貴さんへ。目線は4、5メートル先の床あるいは地面です。がんばって下さい。
高橋優太
2009年03月31日 09:06
ワンギーサ先生、皆様、おはようございます。
「大学どうする?」と友達に聞かれました。大学に行くのは、来年のことです。来年から大学で、そのまま4年間過ごして、などと将来の妄想があります。死ぬことをまったく理解していません。確実に寿命があり、死ぬことから逃げられない。当たり前です。当たり前なのに、心は自分が死なない前提で生きています(将来の夢や就職の心配などをします)。余計なことを考えないで、今の瞬間、ベストを尽くす以外、何もできないので、しっかり今の瞬間を逃さないよう、精進します。そうすれば悔いは残らないと思います。生きとし生けるものが幸せでありますように。
身の丈修行者
2015年04月22日 06:26
必ず死ぬこと、意識して生きたいです。
そして無常である事、業の法則があると分かっていれば、日々何が大事なのか迷う事はないと思います。
精進して参りたいです。

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