会うなかれ好きな人とは別れが辛い嫌いな人は会うのが辛い

ダンマパダ 210、211

好きな人々にも嫌いな人々にも
どんな時でも会うなかれ
好きな人に会わないのは苦しい
嫌いな人に会うのは苦しい

それ故に好きな人を作るなかれ
好きな人との別れは苦しい
好き嫌いのない人には
そのような苦しみはない


○この詩から学ぶこと

 とんち話のような話を書きますから、よく読んで下さい。しかも冗談ではなくまじめな話なのです。

 どんな時でも、日常生活を続けながら、好きな人々にも嫌いな人々にも会わない方法があります。どんな方法か分かりますか?少し考えてみて下さい。

 答えは、どんな人も特別に好きだとか、特別に嫌いだとか思わなければいいのです。そうすば、好きな人も嫌いな人もいないのですから、好きな人にも嫌いな人にも会うことがないのです。全ての人に対して平等に、慈しみの心で接すればいいのです。それはブッダの答えです。

 好きな人も、嫌いな人もいないというのは、世間的には、何かつまらない味気ないと思うかも知れません。しかし、実はそうでもないのです。どんな人もよい所もわるい所もあります。人はそれぞれ違うのです。好き嫌いのラベルを貼らないで、人間に接すると、個性があり、それが絶えず変化する、またこちらの接し方次第でいくらでも変わります。人間の味が分かります。それで、単に、好きとか、嫌いという以上に、面白い、豊かな人間関係が築けるのです。それは豊かに、面白く、幸せな生き方なのではないでしょうか。

 前回は今回と違う説明をしていますから、前回の「この詩から学ぶこと」も是非お読み下さい。

○前回の「この詩から学ぶこと」

http://76263383.at.webry.info/200807/article_20.html

○この詩に関するスマナサーラ長老の法話(日本テーラワーダ仏教協会PHより)

http://www.j-theravada.net/howa/howa119.html 
 好きな生き方が招く危機 ~好みに執着すると精神病になる~(210)

http://www.j-theravada.net/howa/howa120.html
 好きを追って、不幸にたどり着く ~実用主義者は好き嫌いに悩まない~(211)

○会うなかれ好きな人とは別れが辛い嫌いな人は会うのが辛い (210)
○作るなよ好きな人を作るなよ嫌いな人も苦がないように (211)

~私は幸せでありますように~
~私の親しい人々が幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~

この記事へのコメント

2009年06月04日 07:39
ワンギーサさん、おはようございます。解説の前半は納得出来ますが、後半は納得出来ない。というより小説のようで無理ですね。少なくとも私には。慈しみの感情で人を見れば、好き嫌いを抜きに見られます。どんな人であれ、ある程度の世間話くらいなら問題ありません。が、その人の真の面白さがわかるまで深く付き合うのは時間がかかるし、誰とでも等しく親交をもったとしてもそれはほめられた行為ではないでしょう。好き嫌いでなくともなおかつ、人は人を選ぶべきです。そんなヒマがあったら、仏教の勉強をします(笑)。有難うございました。
ワンギーサ
2009年06月04日 08:09
新さん、おはようございます。そうですか、前半を納得していただければ、それで結構です。後半は人それぞれでしょうね。
2009年06月04日 14:09
確かに後半はケースbyケースですね。ではどうすればよいのか?自分なりに考えてみました。好き嫌いではなく、その人の道徳で判断する。ということも一応は言えるかもしれません。最近、知人(男性)が同居人(男性)に騙されて生活破綻してしまいました。「最近教会で知り合った。とてもいい人間だ」とは聞いてましたが、善人を装って巧妙に奪ったようです。結果、借金まみれになり、現在は雲隠中です。ある程度の人生経験があれば、例えば仏教の「五戒」を装うくらいは簡単です。なので、「道徳」的に見えるだけではダメでしょう。私自身の答えは、まず自分の内面を研くことです。基本的に内面の似たもの同士が気が合うからです。でも、人格がまだまだの場合はどうなのか?という疑問が出てきます。それは、ブッダの道を歩まれている出家の方と接することです。ホンモノとニセモノの違いを肌で感じることです。誰かと深く付き合う場合は相談したりするのもいいでしょう。以上、私自身の最善策です。
身の丈修行者
2015年05月17日 13:33
ワンギーサ長老の分かりやすい本文・解説の「好き嫌いのラベルを貼らないで、人間に接すると・・人間の味が分かります・・豊かな人間関係が築ける・・豊かに、面白く、幸せな生き方なのではないでしょうか」心に響きます。
好き・嫌いと分けないが色々と広い意味で宜しいように思います。
そして智慧を持って、それぞれが持っている良くない面に巻き込まれなければ宜しいと思います。
慈しみの気持ちがあれば喧嘩を売ることはない・・と思います。そのうえで悪業を作るような事態に巻き込まれないように戒めて参りたいです。

この記事へのトラックバック