若くても思考も意志も怠け者真理の道を見出せないぞ

ダンマパダ 280

為すべき時に為さない者
若く力のある時に怠けている者
元気なく、思考も意志も怠けている者
怠け者は智慧で道を見出せない



○この詩から学ぶこと

 この詩の基本的な解説は、前回書きました。「怠け」の定義は「為すべき時に為さないこと」と書きました。ですから、休むべき時、休むことは怠けではないのです。また、「なぜ人間は怠けたがるのか」についても書きました。人間はというべきか、心はと言うべきか、怠けていれば、退屈だと思いますが、退屈は嫌うくせに、怠けたがるのです。この辺が心の問題なのです。

 スマナサーラ長老の法話は、「悟れないのはなぜ?」という問題提起から、「怠け」を解き明かしています。仏教ではお金儲けで、熱心に働いている人を怠けてないとはいいません。悟りに向かって、八正道を歩む人を怠けてない人というのです。

 280番の詩の四行目の「道」は八正道のことだと理解してよいと思います。ダンマパダの注釈書では、「八聖道」となっていますが、これは悟りを得た人のみが歩む道で、必ず涅槃に導く道なのです。悟りを得てない人は、例えば正見を実践しようとしても、未完成の正見しか実践できないのです。八聖道は完成された八正道です。


○前回の「この詩から学ぶこと」

http://76263383.at.webry.info/200809/article_1.html
 為すべき時に怠ける者は真理の道が分からない

○この詩に関するスマナサーラ長老の法話

悟れないのはなぜ? ~こころに「怠け」という病がある~

1.努力しても成功に達する人は少ない。
2.修行しても悟りにたする人はまれである。
3.成功に達しない理由は怠けである。
4.がむしゃらに闇雲に頑張ることも怠けです。
5.怠けはとても危険な病です。

 パティパダー(2008年10月号)の「今月の巻頭法話」に掲載されています。残念ながら、まだ日本テーラワーダ仏教協会HPにはアップされてません。ですから、該当するパティパダーをお持ちでない方のために、スマナサーラ長老がまとめたポイントを列挙しておきました。

○少しでもブッダの肉声に近づくために(カタカナを3回音読して下さい。)

ウッターナカーランヒ  アヌッタハーノー
Uṭṭhānakālamhi     anuṭṭhahāno,
奮起する 時に    起き上がらない人は
ユワー バリー アーラスィヤン ウペートー
yuvā   balī   ālasiyaṃ     upeto;
若くて 力ある 怠惰を     具えている人は
サンサンナ サンカッパマノー クスィートー
Saṃsanna  saṅkappamano   kusīto,
元気がなく  思考も意も    怠惰な人は
パンニャーヤ マッガン アラソー  ナ ヴィンダティ
paññāya     maggaṃ  alaso    na  vindati.
智慧によって 道を   怠惰な人 ない 見出す


○若くても思考も意志も怠け者真理の道を見出せないぞ


~私は幸せでありますように~
~私の親しい人々が幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~

この記事へのコメント

2009年07月15日 05:20
ワンギーサさん、おはようございます。「怠け」ほど厄介なものはない、と痛感してます。対処方法も掴みづらい。八正道以前の問題でもあります。掃除は面倒臭いと思いますが、「怠け」の自覚がある分、何とか工夫して楽しくしなきゃ、と思えます。読書は比較的好きなので「今日はこの本を読んでしまおう」と読みはじめると、意外にも途中でやめたくなることがたまにあります。原因は「妄想」です。飽きたと思った時「手を上げます、上げます。」など実況中継をやると、その後すんなり読めてしまうことがよくあるからです。普通、好きなことは集中できてるように考えられますが「妄想」がじわじわ割り込むと「怠け」が生じるのだと思います。だから、「妄想」そのものをストップさせる瞑想を楽しく集中してやる工夫が極めて大切になるかと思います。有難うございました。
ツヨシ
2009年07月15日 05:49
八正道してみます。
髙橋優太
2009年07月15日 16:17
ワンギーサ先生、皆様、今晩は。
「なぜ苦は偉大なる真理なのか」を読ませていただきました。お釈迦様の仰った苦を少しでも理解できるよう、実況中継します。一切の過ちを懺悔いたします。生きとし生けるものが幸せでありますように。
身の丈修行者
2015年05月29日 13:59
こちらで何が大事なのかを学びそして日々実践して、怠けないように注意したいです。
日々色々な生き方の方に接しますが、心に関する事に精進されている方は少ない印象を感じます。
こちらで学ばせて頂いているから出来るような生き方に繋がるよう、精進して参りたいです。

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