怒らない戒を守って欲はなれ輪廻を終えた彼はバラモン(400)

ダンマパダ 第26章 バラモン 400

怒ることなく、戒を誓って戒を守り
欲を離れて、自制して
最後身に達した人
彼を私はバラモンと呼ぶ


〇この詩の蛇足

 上の詩のような人はどのような人がいるでしょうか。スマナサーラ長老はなぜかこのような言葉では表現できないのです。一人思い浮かびました。マリナーズのイチロー選手です。

 私は彼をよく知ってはいませんが、他人を怒るようには見えません。イチロー選手は、バッティング・フォームを変えても、バットは変えません。なぜか分かりますか?彼は自分の問題を他のもののせいにはしたくないかだそうです。バッティングの不調をバットのせいにしなかったからです。そのような人ですから、他人を怒らないでしょう。

 「戒を誓って、戒を守り 欲を離れて、自制して」 9年連続安打を打ち続けるためには、試合に連続して出なけれならないのです。そのためには、心と身体の調子を整えておかなければならないでしょう。食事はもちろん暴飲暴食はしないでしょう。目が悪くならないように、本やテレビも見ないという話も聞いたことがあります。よく自制した生活を送っているのでしょう。

 イチロー選手は、同じ手順で打席に入り、同じポーズを取ります。余計なことを考えずに、バッティングに集中するためだそうです。彼はバッティングでヴィパッサナー瞑想をやっているのかもしれません。

 上の詩に戻りますが、「 最後身に達した人」とは、輪廻を繰り返さない解脱した阿羅漢のことです。
イチロー選手はバラモンと言っていいかどうか分かりませんが、バラモンのような人だ言っていいのではないでしょうか。


〇前回の「この詩から学ぶこと」

http://76263383.at.webry.info/200812/article_8.html
 怒らない戒を守って欲はなれ輪廻を終えた彼はバラモン

〇パーリ語原文

400.
アッコーダナン ワタワンタン
Akkodhanaṃ   vatavantaṃ,
怒りのない    禁戒ある
スィーラワンタン アヌッサダン
sīlavantaṃ     anussadaṃ;
戒を守る      欲のない
ダンタン   アンティマサーリーラン
Dantaṃ    antimasārīraṃ,
調御された 最後身の
タマハン ブルーミ ブラーフマナン
tamahaṃ  brūmi   brāhmaṇaṃ.
彼を私は 呼ぶ   バラモンと

〇怒らない戒を守って欲はなれ輪廻を終えた彼はバラモン(400)


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~



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この記事へのコメント

2009年10月13日 05:03
ワンギーサさん、おはようございます。イチロー選手ですか?なるほどです。実際のところ彼はどんな人物なのか?ロバート・ホワイティングというジャーナリストの講演会を聞いたことがあります。もう4年以上前の話ですが、イチロー選手のことを非常に高く評価していて「どんな長いインタビューにも応じてくれた」と話してました。リップサービスもあるかもしれませんが、現在の大記録達成という偉業を考えれば、彼のイチロー評の精度は高いと推測できると思います。つまり、彼が野球外でも立派な人物だということです。試合中はポーカーフェイスですが、あれは他者ではなく、自分との勝ち負けを意識している現れのように感じます。オリックス時代に三振すると、ベンチに戻る前、ピッチャーの方を振り返るので、アナウンサーが「さすがのイチローも悔しそうです」と話すと「いや、何故三振という結果になったか。研究しているんだよ」と解説者が話された記憶があります。「何があってもカッカとせず、冷静に分析し、プライベートでも常に自制してる」ように見えます。孤高な存在感があるという意味でバラモンのようです。有難うございました。
2009年10月13日 06:13
現在という制限がなければ、双葉山をあげます。まだ平幕時代「親方からお前のでように体力もない男が横綱に正攻法で向かって勝てるわけないじゃないか」と言われても「いや逃げて勝ってもうれしくありません。」と答えるのが常だったそうです。勝ち負けを意識する相撲に対し、双葉山は負けても自分に力をつけることを目標にしていたということです。しかも、少年時代に右目を失明してました。力士にとって致命的です。それを親方にも知らせずに、相撲を取っていたのは凄いことです。立ち合いは常に一定してます。余計な動きは一切省いたそうです。69連勝の大記録がストッブした時、周りの力士が双葉山を見て「こんな大一番で負けても全く表情を変えない」と驚いてます。奇襲攻撃にも動揺せず、「相手を怒る」ことがなかったのでしょう。たった一回の仕切りでたった力士がいますが、双葉山は悠然と受けてます。ビデオで超スローモーションでみると、相手力士が立った百分の一秒、かそれ以上後で立っています。これは相当の集中力を要することです。文字通り「求道者」のようですが、孤高な存在感はイチロー選手に通ずるものを感じます。有難うございました。
PUN
2009年10月13日 08:13
おはようございます。「イチロー」でサイト内検索すると、9月14日の記事でもワンギーサさんがイチロー選手についてとりあげていたことが、わかります。彼は偉大です。今年のWBCでは決勝打を打ちましたし、また、今シーズンで九年連続200本安打という、メジャーリーグでも前人未到の記録を打ち立てました。私も彼を見習い、「歩く瞑想毎日一時間を一年間継続する」という目標を掲げさせていただきたいと思います。今月は、二日間休みましたし、また、たまに45分くらいのときもありますが、完璧に達成するということは無理でしょうが、だいたい達成できるように思います。生きとし生けるものが幸せでありますように。
髙橋優太
2009年10月13日 10:51
ワンギーサ先生、皆様、おはようございます。
ワンギーサ先生、昨日は質問ありがとうございました。
才木広之
2009年10月13日 12:34
死ぬ時に、あーこれですべての束縛から解放される、こんな感じではないでしょうか、きちんと何時でも片づけておることが大切なように思います。

生きとし生けるものが幸せでありますように
身の丈修行者
2015年07月02日 07:47
本文の「食事はもちろん暴飲暴食はしない・・目が悪くならないように、本やテレビも見ない・・よく自制した生活を送・・同じ手順で打席に入り、同じポーズを取り・・余計なことを考えず・・集中」心に響きます。
私事ですが、家事・仕事をしっかりやる程時間が無い?中、その最中でサティを怠らない事と、必要な勉強に時間を設けれる事をテーマに毎日チャレンジしています。余分な事をする程対照的に実践出来る時間は減ります。
かと言って家事・仕事を極論ですがしない・・はNGと思います。集中と何が大事かに基づいて行動し、時間を大事にして生きたいです。

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