バラモンはどんな時でも敵意なく心静かで執着しない(406)

ダンマパダ 第26章 バラモン 406

敵意ある人々の中にいて敵意なく
暴力を振るう人々の中にいて心静かで
執着する人々の中にいて執着しない人
彼を私はバラモンと呼ぶ


〇この詩の蛇足

 「朱に交われば赤くなる」という言葉があります。「人は交わる友達によって、善悪どちらにも感化される。」という意味です。ですから、敵意ある人々の中にいると敵意のある人間なり、暴力を振るう人々の中にいると暴力的な人間になり、執着する人々の中にいると執着する人間になるというのが普通の人間です。

 しかし、バラモンは「 敵意ある人々の中にいて敵意なく、暴力を振るう人々の中にいて心静かで
、執着する人々の中にいて執着しない人」だとこの詩では述べています。普通の人間ではできないことをやっているということです。

 実は、敵意や暴力や執着などは、そのような人々と交わらなくとも自分の心の中にあるのですから、自分の中から敵意や暴力や執着をなくさなければ、敵意のない、心静かな、執着のない人にはなれません。

 この「第26章バラモン」では、これらができているバラモンについて歌っています。以前述べた「第15章 幸福」の197番、198番、199番の詩は、幸福になるために、次のように歌っています。

真に気楽に生きてみよう
怨みのある世の中で怨みなく
怨みのある人々の中で
怨みのない人間として生活しよう

真に気楽に生きてみよう
悩みのある世の中で悩みなく
悩みのある人々の中で
悩みのない人間として生活しよう

真に気楽に生きてみよう
求め過ぎの世の中で求めずに
求め過ぎの人々の中で
求めない人間として生活しよう

 昨日は怨みなく生きることはできなくとも、今日は怨みなく生きてみましょう。
 昨日は悩みなく生きることはできなくとも、今日は悩みなく生きてみましょう。
 昨日は求めることなく生きることはできなくとも、今日は求めることなく生きてみましょう。

 難しそうですが、妄想しないように生きればいいのです。
 ヴィパッサナー瞑想はそのための練習ですし、その練習をしながら真理を発見するでしょう。


〇前回の「この詩から学ぶこと」

http://76263383.at.webry.info/200812/article_14.html
 バラモンはどんな時でも敵意なく心静かで執着しない

〇パーリ語原文

406.
アウィルッダン    ウィルデース
Aviruddhaṃ      viruddhesu,
敵意のない     敵意のある
アッタダンデース    ニッブタン
attadaṇḍesu        nibbutaṃ;
棒を持つ人々の中で 涅槃した
サーダーネース    アナーダーナン
Sādānesu         anādānaṃ,
執着ある人々の中で 執着のない
タマハン ブルーミ ブラーフマナン
tamahaṃ  brūmi   brāhmaṇaṃ.
彼を私は 呼ぶ    バラモンと

〇バラモンはどんな時でも敵意なく心静かで執着しない(406)


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~



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この記事へのコメント

2009年10月19日 04:01
ワンギーサさん、おはようございます。煩悩のなくし方に、「躾」と「享受」があったかと思います。六根を制御し衣食住薬の必要最小限で過すことです。これは贅沢過ぎる現在、「求め過ぎの中で求めない」ことにつながると思います。これを真剣にやると「妄想」の悪を改めて感じました。特に「食」の必要最低限を考えるとやはり「死」を強く意識します。実践してみて、妄想さえなくせば「大丈夫」ということも理解できました。有難うございました。
端くれ仏教者
2011年04月07日 11:10
性格が恨みとか悲しむ事がつよいと自分で感じており身と心苦しみで非常に辛くもとめ探し仏教(在家)にはいりました。ひどい時は何かしてても恨みつらみ離れないのです。ワンギヨウサ師のUPを一日一度読ませて戴き自身で心易く生きたい‥とねがいます。
身の丈修行者
2015年07月04日 06:34
私事ですが、昨日職場で新人指導に入ったのですがその方より理不尽なクレーム?等々を受け、ストレスで疲れ、涙が出そうになりました。
そういう時はサティが出来ていない事実に気がつきました。未熟者ですね。
もっと心の感じている事の観察冥想を行って参りたいです。

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