58.59.ブッダの弟子は智慧で輝く

ダンマパダ 第4章 花 58、59

大通りに捨てられた
ごみの山に
清らかな香りの心喜ばす
はすの花が咲くように

ごみ山のような生き物や
無知な凡夫の中で
正等覚者の弟子は
智慧で光輝く


〇超訳の試み

欲や怒りや無益な
情報あふれる中で
ブッダの言葉に
心が安らぐように

混乱した頭から
過去未来のごみ捨てて
仏道実践する人々は
日々好日で今輝く


〇子供のためのダンマパダ

ケチな子も
いじわるな子もいるなかで
やさしく親切な友だちは
ピカチューのように光輝く


友達たくさんいるけれど
困った人を助けてあげて
やさしく、親切、正直な
君もあなたも人気もの


 


〇一口メモ

 この詩の出だしは、大通りに捨てられたごみの山です。現代社会の最大最悪のごみは情報ではないでしょうか。このごみは人々の欲望を刺激し、人々に後悔や不安をもたらしています。また国々を仲たがいさせ、戦争まで引き起こしているのです。その中で、ブッダの言葉を知ると、頭が整理され、心が安らぐのです。これはまさに、ごみの山に咲く、清らかな香りの心喜ばすはすの花のようです。

  正等覚者(ブッダ)の弟子とは、仏道実践者です。仏道実践者は「日々是好日経」(日本テーラワーダ仏教協会 日常読誦経典P85より)の述べるように、

「過去を追いゆくことなく、また未来を願いゆくことなし
 過去はすでに過ぎさりしもの、未来は未だ来ぬものゆえに
 現に存在している現象を、その場その場で観察し
 揺らぐことなく動じることなく、智者はそを修するがよい
 今日こそ努め励むべきなり、誰が明日の死を知ろう
 されば死の大軍に、我らわずらうことなし
 昼夜怠ることなく、かように住み、励む
 こはまさに「日々是好日」と、寂静者なる牟尼(むに)は説く」

 「混乱した頭から、過去・未来のごみ捨てて、仏道実践する人々は、日々好日で今輝く」のです。


〇この詩に関するスマナサーラ長老の説法

「人生の目的 PART-2」 ~一切の束縛から逃れる為に~
http://www.j-theravada.net/howa/howa18.html


〇前回の「この詩から学ぶこと」

ハスの花ごみの山から咲くようにブッダの弟子は光輝く
http://76263383.at.webry.info/200902/article_8.html


〇パーリ(語)原文

58.
ヤター サンカーラターナスミン
Yathā   saṅkāraṭhānasmiṃ,
如く    ごみの場所に
ウッジタスミン マハーパテー
ujjhitasmiṃ    mahāpathe;
捨てられた    大いな道
パドゥマン タッタ ジャーイェータ
Padumaṃ  tattha  jāyetha,
蓮が    そこに 生まれる
スチガンダン マノーラマン
sucigandhaṃ  manoramaṃ.
清浄な香り   心喜ばせる
   
59.
エーワン  サンカーラブーテース
Evaṃ     saṅkārabhūtesu,
そのように  ごみのような生き物の中に
アンダブーテー プトゥッジャネー
andhabhūte     puthujjane;
無知な       凡夫の中に
アティローチャティ パンニャーヤ
Atirocati        paññāya,
光に優る       智慧によって
サンマーサンブッダサーワコー
sammāsambuddhasāvako.
正等覚者の弟子は

〇今回の詩のパーリ語について、日本テーラワーダ仏教協会のホームページに「ダンマパダ輪読会 文法事項のまとめ( 記録文責;柴田尚武 先生 )」がありますので是非御参照下さい。
http://www.j-theravada.net/sakhi/Dhp54-63.pdf


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~



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この記事へのコメント

2009年12月13日 05:01
ワンギーサさん、おはようございます。ノートを見ると「「箭経」の短歌化シリーズ」と、「「日々是好日」経」の二つが書きうつされています。ともにこのブログで紹介されたものですが、特に「「日々是好日」経」については最近、スマナサーラ長老著『悩みと縁のない生き方』が出版されました。私の両親は大の仏教嫌いなのですが、「日々是好日」という言葉には馴染みがあるらしく、例えば「怠けとは、今やるべきことをやり尽さない人のことらしいよ。日々是好日ということの意味らしいよ」というと妙に納得してました。最近は「ところで、日々是好日やってる?」と逆に言われたりします(苦笑)。そのような「環境作り」で家庭内の多種多様の「ごみ」を一掃できたらな、と思ってます。有難うございました。
2009年12月13日 05:54
昨日、私の法友の計らいで『仏教辞典』「ポー・オー・パユットー著/野中耕一編訳。(編集協力)佐藤哲朗」をわけて頂きました。この場をお借りして篤く御礼申し上げます。関係者の皆様、有難うございました!~生きとし生けるものが幸せでありますように~
もくぎょ
2009年12月13日 10:25
皆様おはようございます。
作ってみました「ダンマパダ 巌流島編」(^^;;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここは決闘の場、巌流島。
今か今かとイライラしながらムサシが来るのを待つ、佐々木もくぎょ。

もく「おっ遅いぞっ!ムサシーー!!」
ム 「もくぎょ敗れたり!」

もく「・・なっ・・なにっー(?_?)!!」
ム 「そうであろう。勝つつもりなら何故、刀の鞘を捨てた。この勝負すでにムサシの勝ちだ」

狼狽し刀がブルブル震える木魚。すると何処からかいつぞやの老師様の声が聞こえてくる・・・。

老 「・・・木魚さん・・あなたは今、相手に対する怒りと妄想で心の中が汚れてしまっています。遅くはありません。ヴィパッサナー実践と慈悲の冥想をするのです・・・」
もく「ろ・・老師様・・・」

そして冥想によって戦いに意味がないことを知った木魚は、ムサシの乗ってきた小舟で脱出したのである。

この事は立会人となった細川家によって隠された、歴史に語られていない出来事である。
※もちろんフィクションです(^^;;
木魚劇場観客
2009年12月13日 17:43
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ。
ワタナベ
2009年12月13日 23:45
この詩偈はほんと良いですね。感心致しました。
見事に言い当てているのではないでしょうか。。。。
この現実社会の様相を。。。
僕も「ごみ山のような生き物」ですが、せめてそこから一歩でも這い出る事が出来たらと思いました。(^^;m( )m
まさこ
2010年08月19日 08:23

私も、ゴミの山から脱出したいです。
身の丈修行者
2015年07月23日 07:24
夜冥想をしているとすぐ眠くなる(!)のに、ネットサーフィンをすると数時間でも起きていられます。次々の刺激のある情報をみて、その刺激を楽しんでいるように感じます→依存に繋がりかねないですよね。
今ここで感じている事の観察をメインでしていけるように・ネットサーフィンの時間は減らせるように注意したいです。
たか坊
2016年07月21日 00:50
今回も
明るく楽しく学べたコトを、嬉しく思います♪

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