49.蜜蜂は花を損なわずに蜜を取り去る

ダンマパダ 第4章 49

蜜蜂が花の
色と香りを損なわず
蜜を取って飛び去るように
聖者はそのように村を行く



〇超訳の試み

蜜蜂が花を損なわず
蜜を集めるように
村人に迷惑をかけず役にたち
聖者は托鉢をして去る


〇子供のためのダンマパダ

蜜蜂は花を傷をつけないように
蜜を取って飛んで行くように
良い子は遊んだ後は
後片付し、きれいにしよう





〇一口メモ

 この詩は明るい景色と、人間の自然なあり方をイメージさせる美しい詩です。蜜蜂はこの詩にあるように花から花に飛び回り花の蜜を集めます。しかし、決して花を損なうことはありません。そして、その時、蜜蜂は自分に必要な蜜を取りますが、同時に花のおしべの花粉を身体につけて、めしべにつけて、花の授粉を助けます。自分のためにも、人のためにも役に立っているのです。

 托鉢する修行僧は、村を回り托鉢します。その時、修行のために生きるための食事をいただきますが、その修行僧は村人の心の支えになっているのです。村人はそのお布施を喜び、修行僧は村人に迷惑をかけないように静かに念を持って歩くのです。

 スマナサーラ長老がいつも仰ることに、自分の行為を判断する必要な次の三つのことです。
1.その行為は自分のためになるかどうか。
2.その行為は相手のためになるかどうか。
3.その行為はその他の人々のためになるかどうか。

 蜜蜂、聖者(修行僧)も見事に上の三点を満たして行っています。私たちも常にこの三点を満たす行為をすべきです。

 子供たちは友達どうしで楽しく遊ぶのが仕事でしょう。しかし、遊んだ後は、後片付けをし、掃除をすれば皆に喜ばれます。他の人に迷惑をかけない子供になります。


〇前回の「この詩から学ぶこと」

蜜蜂が花訪れるごと聖者は村訪れて静かに去りぬ
http://76263383.at.webry.info/200902/article_1.html

〇パーリ語原文

49.
ヤターピ   バマロー  プッパン
Yathāpi     bhamaro  pupphaṃ,
ように も   蜜蜂    花を
ワンナガンダマヘータヤン
vaṇṇagandhamaheṭhayaṃ;
色  香りを   害さない
パレーティ ラサマーダーヤ
Paleti     rasamādāya,
去る     液を 取って
エーワン  ガーメー ムニー チャレー
evaṃ     gāme    munī   care.
そのように 村を    聖者は 行く


〇今回の詩のパーリ語について、日本テーラワーダ仏教協会のホームページに「ダンマパダ輪読会 文法事項のまとめ( 記録文責;柴田尚武 先生 )」がありますので是非御参照下さい。
http://www.j-theravada.net/sakhi/Dhp44-53.pdf


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~



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この記事へのコメント

あっきん
2009年12月06日 00:14
この3ヶ条役に立ってます。
気まぐれや、自己中心的に判断すると失敗しがち。3ヶ条に照らし合わせて見ると、どうすべきか分かります。
3ヶ条に合わなかったら断る勇気も必要だよね。
だって人は状況に流されやすいから。
ちなみにこのプログも3ヶ条に合ってます。さすが!
生きとし生けるものは幸せでありますように。
ワタナベ
2009年12月06日 00:37
ワンギーサ師、皆様こんばんは。
実に美しい詩偈だと僕も思います。
宗教家のお手本を見た思いです。ありがとうございましたああ。
2009年12月06日 04:42
ワンギーサさん、おはようございます。思えば、人間だけが勝手に自然破壊してますね。例えば、無闇に「殺生」してます。子供に「どうして殺生はダメなの?」と聞かれたら、この三ヵ条にそってどう教えられるか?大人としての力量が問われるところです(苦笑)。とても大切な教えだと思いました。学校の先生方たちにも、是非役立てて欲しい内容だと思います。有難うございました。
身の丈修行者
2015年07月20日 07:49
自分のする行為が、自分のため・相手のため・その他の人々のためになるように、注意していきたいです。
たか坊
2016年07月10日 14:53
今回も
明るく楽しく学べたコトを嬉しく思います♪

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