85.86.彼岸にいたる人々は人間のうちにわずかなり

ダンマパダ 第6章 賢者の章 85、86

阿羅漢であり正自覚者であり福運に満ちた世尊に敬礼致します



彼岸にいたる人々は
人間のうちにわずかなり
またその他の人々は
此の岸のみを行き来する

正しい説かれた法に従い
法を実践する人々は
彼岸に到達するであろう
死の領域は超えがたい


(片山一良先生 訳)


〇超訳の試み

人々の中で
涅槃に達する人は少ない
多くの人は
欲望の世界で走りまわる

正しく説かれた法を
法に従って実践する人々は
越え難い欲望の世界を
越えて涅槃に至るだろう


〇子供のためのダンマパダ

お釈迦さまの説かれた目標は
涅槃という世界だよ
涅槃は言葉で説明できないものだけど
最高のもの、最善なもの、最終目標だ

涅槃への道は厳しいけれど
正しく説かれたとおり行えば
困難を乗り越えて涅槃に着くと
お釈迦さまは説いてるよ




〇一口メモ

 今回の一口メモは、一昨年の暮れのゴータミー精舎の大掃除の後、スマナサーラ長老がダンマパダ85、86番についての説法をなさいました。その要旨を日本テーラワーダ仏教協会の事務局長佐藤哲朗(ナーギタ)さんがまとめてくれています。それをスマナサーラ長老と佐藤哲朗さんに感謝しつつ、読まして頂きたいと思います。そのアドレスは
http://gotami.j-theravada.net/2008/12/20091220.html


〇この詩に関するスマナサーラ長老の説法

「つもり」世界からの脱出 2008年12月20日ダンマパダ講義より
http://gotami.j-theravada.net/2008/12/20091220.html



〇前回の「この詩から学ぶこと」

釈尊の説かれた真理守るなら乗り越え渡る煩悩の海
http://76263383.at.webry.info/200903/article_3.html



〇パーリ(語)原文

85.
アッパカー テー マヌッセース
Appakā    te    manussesu,
少ない  彼らは  人々において
イェー ジャナー パーラガーミノー
ye    janā     pāragāmino;
その  人は    彼岸に行く人 (である)
アターヤン イタラー パジャー
Athāyaṃ    itarā   pajā,
またこの    他の  人々は
ティーラメーワーヌダーワティ
tīramevānudhāvati.
岸を こそ 走り回る

86.
イェー チャ コー  サンマダッカーテー
Ye    ca   kho   sammadakkhāte,
この  また 実に  正しく説かれた
ダンメー   ダンマーヌワッティノー
dhamme    dhammānuvattino;
法において  法に 従順な人々は
テー    ジャナー パーラメッサンティ
Te      janā     pāramessanti,
そのような 人は   彼岸に行くであろう
マッチュデッヤン スドゥッタラン
maccudheyyaṃ   suduttaraṃ.
死王の領域    極めて越えがたい

〇今回の詩のパーリ語について、日本テーラワーダ仏教協会のホームページに「ダンマパダ輪読会 文法事項のまとめ( 記録文責;柴田尚武 先生 )」がありますので是非御参照下さい。
http://www.j-theravada.net/sakhi/Dhp76-86.pdf


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~


◎お願い:今回の詩に共感された方は、ページ右上の『仏教』をクリックをお願いします。そうすると、仏教ランキングのランクが上がります。ランクが上がると多くの人の目に留まりやすくなり、ダンマパダの認知度が高まるからです。


    ★2010年1月10日(日) 新春初期仏教講演会のお知らせ★
お釈迦様が説く、幸福の「縁起」論─無知の「無限軌道」の切断ポイント

講師 アルボムッレ・スマナサーラ長老

日時 2010年1月10日(日) 18:40 受付開始 19:00 開演 21:00 終演

NHKラジオ深夜便「こころの時代 怒らない生き方」出演で話題のアルボムッレ・スマナサーラ長老。2010年初となる講演会のテーマはズバリ「縁起」。 仏教のエッセンスとされながらも、イマイチ難しそうな「縁起の教え」を私たちの日々の生活にいかして、幸福に生きる秘訣を探してみましょう。

■会場 文京シビック小ホール(文京シビック2F 定員371名)
■最寄駅 東京メトロ後楽園駅 4bまたは5番出口 徒歩3分/都営地下鉄春日駅(連絡通路)徒歩3分
■参加費 無料(ご喜捨)※予約は必要ありません
■主催・問合せ 日本テーラワーダ仏教協会
Tel: 03-5738-5526 Mail: info@j-theravada.net

この記事へのコメント

2010年01月08日 03:35
ワンギーサさん、おはようございます。実は『ダンマパダ』『スッタ・二パータ』はじめ「素朴でわかりやすい教え。所詮は昔の人の教え」だと勝手に思ってました。とんでもない勘違いであることが、スマナサーラ長老の著書との出会いによって、ある日判明しました。そして何冊か長老の著書を読んだ後、瞑想の「初心者指導」を受けに行きましたが、そのときも「何だ、全然違ってた!」と大変なショックを受けました。その後、法話や瞑想会に参加し、また色々御質問させて頂きましたが、いい意味で常に「裏切って」頂きました。「仏教とはこんなもんでしょう」と思ってしまう私の悪い「心の癖」を治してくれます。今も勿論それは続いており、今度の10日の講演会には是非参考しようと思っております。有難うございました。
ワンギーサ
2010年01月08日 07:15
新さん、おはようございます。今日もコメントありがとうございます。
その通り、私たちにとって、仏教はまだ知らない世界なのですね。ですから、仏教はこんなものだと決めないで、素直な気持ちで仏教を学ぶことが大切ですね。
トム
2010年01月08日 08:01
「妄想はいけない」と知りながら、「・・・のために、やっているのだからいいのだ」と自分に言い聞かせる。知っているつもりでいると同じことの繰り返しになってしまいますね。最近、妄想が始まりそうになると、なんとも気持ち悪い感覚が発生することに気づくようになりました。「知っているつもり」からほんの少しだけ「理解」へと近づいたのかもしれません。やっと、心地よい妄想でも、これは苦だと自分に言い聞かせることができるようになりつつあります。
もくぎょ
2010年01月08日 20:31
皆様こんばんは。「ダンマパダ?ドラマ編」作ってみました。前編です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここは渋谷のとある精舎。そこで行なわれる1ヶ月に一度の法話会。遅れて来た木魚が中程に空いた座布団に、そろ~りと近づき座る。法話は既に質問時間に入っていた。ふと前を見るとリンゴと恋人の神田が仲良く並んで座っている。

長老「・・何か質問はありますか?」
それを受けてすぐに手をあげたのが神田であった。

神田「私は医者です。余命少ない患者に少しでも長く生きて欲しいと思い延命治療をするのですが・・・」

治療の甲斐なく命絶えた夫の亡骸を横にして悲嘆にくれる老妻から、それまで尽くしてくれた感謝の言葉をもらった時、神田は自分の仕事に誇りを持ったのである。

長老様の「どんなくだらない質問でもいいですよ」と言う言葉を真に受け、実践で右足から始めるか、左足からか本気で聞こうとした木魚とは大違いであった(--;;

長「・・・では私の考えを言います」

リンゴの膝に置かれた手が、緊張からキュッと軽く握られたのを感じた。だが長老様からの回答は神田にとって意外なものであった。つづく・・・

※全くのフィクションです。登場する長老様も架空の人物です。(^^;;
ワンギーサ
2010年01月08日 22:38
トムさん、コメントありがとうございます。
トムさん、少しずつ前進しているようですね。妄想は糞のようなものだと思えるまで、あと一歩です。がんばって下さい。
ワンギーサ
2010年01月08日 22:43
もくぎょさん。

長「・・・では私の考えを言います」

長老は何を言われるのでしょうか?
手に汗を握りますね。
続きを早く読みたいです。
こころざし
2015年07月30日 10:05
本文の「正しく説かれた法を 法に従って実践する」が自分に出来ているかなと振り返りながら、日々のサティや冥想を実践して参りたいです。
たか坊
2016年09月01日 15:53
今回も明るく楽しく学べたコトを嬉しく思います♪

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