この身体 壊れやすいと よく知って 智慧で戦い 心を守れ(40)

阿羅漢であり、正自覚者であり、福運に満ちた世尊に、私は敬礼いたします。


クンブーパマン     カーヤミマン  ウィディトゥワー
Kumbhūpamaṃ     kāyamimaṃ   viditvā,
水瓶のようなものと  身体を この  知って 

ナガルーパマン      チッタミダン  タペートゥワー
nagarūpamaṃ       cittamidaṃ   ṭhapetvā;
城壁のある街のように  心を この   置いて(見なして)

ヨーデータ   マーラン  パンニャウデーナ
Yodhetha    māraṃ    paññāvudhena,
攻撃せよ   悪魔を   智慧の武器で

ジタンチャ   ラッケー  アニウェーサノー  スィヤー
jitañca       rakkhe    anivesano       siyā.
勝利を しかし  守れ    な 安住      する


○直訳
この身体を水瓶のようなものと知って
城壁のある街のように心を見なして
智慧を武器にして悪魔を攻撃せよ
勝利を守れ、しかし安住するな。


○この詩の解説は次の記事を参考にしてください。
http://76263383.at.webry.info/200901/article_26.html
http://76263383.at.webry.info/200911/article_29.html


○一口メモ
この詩は、「身体」と「心」をどう見たらよいか教えたものです。
私たちは、身体は姿、形があるため分かりやすく、身体の要求にしたがって生きています。。ですから、身体が自分だと思っている人が多いのです。
しかし、この詩では「身体は水瓶のように」弱く、壊れやすい、大切に守る価値のないものだと、理解すべきだと述べているのです。

一方、心は「城壁のある街」のようなものだと述べています。昔、インドや中国の辺境にある街は、住民の生命や財産を外敵から守るために、街はしっかりとした城壁で囲まれていました。
この詩では、心を「城壁のある街」のように、外敵この場合は悪魔から守るように述べています。悪魔とは、欲、怒り、無知などの煩悩です。この煩悩の戦いには智慧を使うように述べています。煩悩の原因は無知なのです。智慧があれば、無知は根絶されます。
智慧で悪魔に勝利することができるのです。

この詩の周到なところは、悪魔と戦いの勝利を守るべきだと言いながら、しかもこの勝利に安住するなとも述べているのです。日本の諺にも「勝って兜の緒を締めよ」というものがあります。また、新たな敵が現れるかもしれないので、注意せよと言うことです。

結論は、身体第一と思うのではなく、心を育てることを第一にせよということです。

「この身体 壊れやすいと よく知って 智慧で戦い 心を守れ」


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。

この記事へのコメント

そうじ
2012年04月16日 05:21
先生、皆様おはようございます。

仏教で用いられる例えは、具体的でイメージしやすくて助かります!

慈悲の瞑想ですが、ただひたすら念じることに意味があるのか疑問でした。
実際にひたすら念じてみると、やる気とそれをつづける努力をすればどんどん身体も心も元気になります。

他にも念じながら行動すると、念じることをやめたくなるときは欲や怒りや怠けが現れたときだから、あぶり出しのように大まかですが、自分の心の特長も理解できます。

ものすごく役に立ちます。
仏教は真理、幸福を力づよく実践、学習するのだなと思いました!
あすか
2012年04月16日 07:52
おはようございます。

健康、容姿など体について
悩もうとするときりがありませんね。

心が何より大切と考えると
とても楽になれます。

もちろん体をぞんざいにはしません。
汚れたらきれいにし、丁寧に扱います。
無理やり長生きをとは思いませんが
寿命を縮めるような無茶もしません。

この体と共に過ごす時間、
一日一日一秒一秒をできるだけ
有意義に過ごします。

*****

常にサティをと努力し。
欲、怒、迷に気づいたら
慈悲の瞑想を心がけています。

待っている間もまわりの方々の幸せを、
イラッときても、
私がイラッとしてしまった人々、
私にイラッとした人々の幸せを、

と、過ごしているとこんな小さな事で
不愉快になる頻度が減ってきました。

体調が良くない時も
細菌やウイルスたちも含め
生きとし行けるものの幸せを、
とひたすら続けていると
治りたい、なんでこんな目に、
とプリプリしていた頃より
心もおだやかですし、
免疫力でも変わってくるのか、
治りも早い気がします。

いいことづくめですね。
このような方法に
出会えたことに感謝します。

生きとし生けるものが
しあわせでありますように。
こころー
2012年04月16日 09:29
おはようございます。
サティによって汗をかきながら、心の城壁を早く築きたいです(笑)

生きとし生けるものが幸せでありますように。
カエルくん
2012年04月16日 18:12
先生、皆様、こんにちは。
身体を水瓶のように壊れやすいもの、というように実感することは難しいです。
一方で、心は煩悩の刺激を受けて刻々と変化している、というのが正直な感想です。
武器である知慧を育てるには、瞑想が第一ですね。コツコツと精進したいと思います。
こころざし
2015年10月21日 06:20
体は何時か死ぬものであり、日々老化していきます。
体の健康維持にはそれなりに注意致しますが、生きれているうちに心を成長させて、そして善い人格を持てるように精進したいです。