この世界 ブッダの境地に 達しない 無辺の境地に 誰が行けるか(179)

阿羅漢であり、正自覚者であり、福運に満ちた世尊に、私は敬礼いたします。


○子供のためのダンマパダ

どんな人が偉大な人だと思いますか?
強い人ですか
お金持ちですか
智慧のある人ですか


○パーリ語原文と訳語

ヤッサ ジタン  ナーワジーヤティ
Yassa  jitaṃ   nāvajīyati,
彼の  勝利は  失われない

ジタマッサ  ノー  ヤーティ  コーチ  ローケー
jitam assa   no   yāti     koci    loke;
彼の勝利に  ない  行け    誰も   世において

タン  ブッダマナンタゴーチャラン
Taṃ   buddham anantagocaraṃ,
その   仏陀に  無辺の境地の

アパダン   ケーナ   パデーナ  ネッサタ
apadaṃ    kena    padena   nessatha.
足跡のない  いかなる  足で    たどれるだろうか


○直訳
彼の勝利は失われない
この世において誰も彼の勝利に行かない(たどりつけない)
無辺の境地の、足跡のないそのブッダに
いかなる足でたどれるだろうか


○一口メモ
この詩から、「第14 ブッダの章」が始まります。
「第8 千の章」から始まった仏教の応用編の最初のまとめになります。
始めにブッダの偉大さが述べられます。

この詩の解説は、最初の解説が分かりやすいと思います。それを是非お読みください。
http://76263383.at.webry.info/200806/article_7.html

ここではブッダの偉大さを確認するために、私たちが毎朝唱える礼拝文の中の「ブッダの九徳の日本語訳を再度吟味しましょう。

世尊は
1.阿羅漢(一切の煩悩を滅尽し、神々・人間の尊敬、供養を受けるに値する方)であり、
2.正自覚者(完全たる悟りを最初に悟って、その悟りの道を他に教えられる方)であり、
3.明行具足者(8種の智慧と15種の行「性格に関する徳」が備わっている方)であり、
4、善逝(正しく涅槃に到達した・正しく修行を完成した・正しく善い言葉を語る方)であり、
5.世間解(1宇宙、2衆生、3諸行という三つの世界を知り尽くした方)であり、
6.無上の調御丈夫(人々を指導することにおいては無上の能力を持つ方)であり、
7.天人師(人間、超次元的存在である神々など一切衆生の唯一の師)であり、
8.覚者(真理に目覚めた方、ブッダ)であり、
9.世尊(全ての福徳を備えた方)である。

ですから、ブッダ(世尊)は偉大なのです。

この世界 ブッダの境地に 達しない 無辺の境地に 誰が行けるか(179)


○この詩の解説は次の記事を参考にしてください。
http://76263383.at.webry.info/200806/article_7.html
http://76263383.at.webry.info/200905/article_11.html
http://76263383.at.webry.info/201003/article_20.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


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この記事へのコメント

2012年08月28日 04:35
生き物すべてがひとまず幸せでありますように。
生き物すべての願いがひとまず叶いますように。
生き物すべてが悟りにひとまず至りますように。

ひとまず仲良く平和に暮らせますように。

生まれた者を保護し育てながら、現実を見せて悟りに導いて、平和に次世代に引き継ぐイメージが湧きました。
2012年08月28日 07:27
おはようございます。
「無辺の境地の、足跡のないそのブッダにいかなる足でたどれるだろうか」

このあたりの表現が詩、偈ならではと思いました。偉大さを感じます。
あすか
2012年08月28日 10:23
時間的にも2000年以上、
距離にしても約6000km。
そんな現代の日本で
ブッダの言葉に出会え
実践してみようという気に
なれたことに感謝します。
noritarou
2012年08月28日 17:52
>足跡のないそのブッダに

空をゆく鳥に足跡がないように、私たちの目では見られない仕方で歩いているブッダ。

>いかなる足でたどれるだろうか

思考や、常識など、人間が、自己が考えうるどんな方法でもない、その方法で足跡をたどるべきだと言っているように感じました。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
ささ
2012年08月28日 21:33
長老の法話に、
「ブッダの教えは完全には納得・理解できないはず。人を超越した真理に導くために、実践させる余裕を残しておく。」
と、あります。
偉大さがはかりしれず、涙が出そうになりました。
人間の理解範囲を超えた真理なのに、努力すれば誰でも智慧が現れ、真理を発見できるとあります。

その都度、理解できる範囲で実践していくことが、偉大なお釈迦さまをたどっていける唯一の道なのだなと思いました。

それと先生、ここのところ!?冒頭の「阿羅漢であり、正自覚者であり…」の「阿羅漢」の部分が「羅漢」になっていますよ。



ワンギーサ
2012年08月28日 23:16
さささん、こんばんは。

冒頭の「阿羅漢であり、正自覚者であり…」の「阿羅漢」の部分が「羅漢」になっていますよ。この御指摘大変ありがとうございます。

早速、訂正しました。

お休みなさい。
こころざし
2015年12月05日 14:43
ブッダの偉大さは計り知れないと思います。
以前自己啓発系で教えて頂き大変勉強になった先生の内容も、こちらで学んでみると実はブッダから学ばれたものだったのかと分かります。
ブッダを尊敬致します。教えて下さる長老も心より尊敬致します。今後もご指導をどうぞ宜しくお願い申し上げます。