もろもろの 欲望捨てて 出家する 欲望消えた 彼はバラモン(415)

○子供のためのダンマパダ。
・・・
欲を捨てるなんて
できるかな?
欲より大切なものが
見つかれば
できるとも。


○パーリ語原文と訳語

ヨーダ   カーメー  パハントゥワーナ 
Yodha    kāme    pahantvāna,
この世で  欲を    捨てて

アナーガーロー   パリッバジェー
anāgāro       paribbaje;
家なき者として   遍歴する

カーマバワパリッキーナン
Kāmabhavaparikkhīṇaṃ,
欲の生存を 滅尽した

タマハン  ブルーミ  ブラーフマナン
tamahaṃ   brūmi   brāhmaṇaṃ .
彼を私は   呼ぶ   バラモンと


○直訳
この世で欲を捨てて
家なき者として遍歴する
欲の生存を滅尽した
彼を私はバラモンと呼ぶ


○意訳
この世の欲望を捨て去って
出家して遊行する
欲のある生存が消えた人
彼を私はバラモンと呼ぶ


○この詩の解説は次の記事を参考にしてください。
2008年12月
*もろもろの欲望捨てて出家する欲望消えた彼はバラモン
http://76263383.at.webry.info/200812/article_23.html

2009年10月
もろもろの欲望捨てて出家する欲望消えた彼はバラモン(415) 
http://76263383.at.webry.info/200910/article_28.html


○一口メモ
この詩の因縁物語は次の通りです。サーヴァティ町の大金持ちの息子スンダラサムッタ(美海)はブッダの説法を聞いて出家を決意し、反対する両親を説得してようやくサンガに入団できました。彼はサーヴァティから遠く離れたラージャガハに行き、そこで修行に励みました。両親は寂しさから、毎日泣いて過ごしていました。そこにある娼婦がやってきて、「息子が還俗して帰ってきたら全財産を譲る」という約束をしたのでした。娼婦はすぐにラージャガハに行き、スンダラサムッタ比丘が托鉢するルートに七階建の屋敷を借り、彼を待っていました。彼女は手練手管で、数日内に彼を七階まで引き込んで、女性が男性を誘惑する、戯れる、恥じらう、口づけをするなどの四十手を使い女性の媚態を見せ、言いよりました。その時、スンダラサムッタははっと我に返り、自分の置かれている状況に気づきました。

その頃、ブッダは神通力でスンダラサムッタに何が起こっているかを察知して、アーナンダ長老を呼び、「アーナンダよ、今スンダラサムッタは娼婦の誘惑と戦っている。しかし、最後は彼が勝利するだろう。」と語られ、「この世の欲望を捨て去って、出家して遊行する、欲のある生存が消えた人、彼を私はバラモンと呼ぶ」と説かれました。その説法でスンダラサムッタ比丘は阿羅漢果を得ると、すぐにブッダのおられる僧院に向かいました。

前回のこの詩の解説記事に書きましたが、「この世の欲望を捨て去って、出家して遊行する」ということが難しいのでしょう。スンダラサムッタ比丘の場合は、ブッダの説法を聞くという強烈なインパクトがあったから、出家を決意できたのでしょうが、今では、仏教をよく学び、理解することから始まるのでしょう。その後の娼婦の誘惑にも負けない意志は、初心を忘れないということが大切だと思います。前回の解説も読んで下さい。


もろもろの 欲望捨てて 出家する 欲望消えた 彼はバラモン(415)


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~お知らせ~~~~~

◎2013年3月25日(月)~3月31日(日)はワンギーサが熱海における一週間宿泊自主冥想会を担当するために、ゴータミー精舎の朝晩の自主冥想会はお休み致します。
4月1日(月)からは通常通り朝晩の自主冥想会は再開致します。ご注意お願いいたします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。
朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。
但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。
変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。
詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

カエルくん
2013年03月14日 06:49
おはようございます。

前回の解説を拝見しました。仏教に出会えたということはよい業を持っているとのこと。嬉しくてなりました。
あとは実践のみですね。
自分の出来ることからコツコツと、楽しみながら続けたいと思います。
ぱん
2013年03月14日 08:29
かつては欲にのみこまれ
深く泥沼に沈んだ日々
今は光に照らされて
花咲くための修行の日々
あすか
2013年03月14日 11:34
ブッダの言葉にすれ違っていながら
何度も素通りしていました。
今こうして何か心にひっかかり
道を歩もうと思っただけでも
少しは何かあるのですね。
せっかくのチャンス、
いかさないと。^^
こころざし
2016年02月08日 07:36
欲を満たすことに走っても、結局満たされず、その状態がずっと続くと経験しています。
欲ではなく心を成長出来るように、真理を心で分るように生きたいです。
私事ですが、そんな事を記載させて頂きながら、昨日駅で少しミニスカートの若い女性のお尻に暫く目がくぎ付けになっていました。ハッと気が付いて、死随観を思いました。
油断するとすぐ欲が出るなと夜叉の存在の様な印象を受けました。用心して参りたいです。