第一の 没落の原因は わかります 第二の原因を 教えて下さい<93>及び<94>

○少年少女のためのスッタニパータ93.と94.
・・・
友だちをいじめる奴に親しんで
まじめな友を避け
悪いことばかりする人に
良いことがあるとは
考えられない


93.と94.第1 蛇の章 6.没落経 3.と4.

○毎田周一先生訳
第一の没落者は迎言る通りなのは
よく解りました
では世尊よ 第二の没落の始まりはどこにあるのでせうか
それをお示しください<93(3)>

不純な人が好きで 
心の清い人を嫌い
よくないやり方を楽しむのが
没落の始まりである<94(4)>


○中村元先生訳
93
「よくわかりました。おっしゃるとおりです。
これが第一の破滅です。先生! 
第二のものを説いてください。
破滅への門はなんですか?」

94
「悪い人々を愛し、
善き人々を愛することなく、
悪人のならいを楽しむ。
これは破壊への門である。」


○正田大観先生訳
93.
〔天神が尋ねた〕「かくのごとく、まさに、このことを識知します。
彼は、第一の滅びの者です。
世尊よ、第二の者のことを、説いてください。
何が、滅びつつある者の入り口ですか」〔と〕。(3)

94.
〔世尊は答えた〕「彼にとって、正しからざる者たちは、愛しき者たちとして〔世に〕有ります。
正しくある者たちを愛しき者と為すことがなく、
正しからざる者たちの法(性質)を選ぶ
――それが、滅びつつあるの者の入り口です」〔と〕。(4)


○パーリ語原文
93.
イティ     ヘータン     ウィジャーナーマ
‘‘Iti       hetaṃ      vijānāma,
そのように  実にそれを   識別する

パタモー   ソー   パラーバボー
paṭhamo   so     parābhavo;
第一の    彼は   没落する人

ドゥティヤン    バガワー   ブルーヒ
Dutiyaṃ      bhagavā    brūhi,
第二を       世尊よ     説いて

キン    パラーボワートー    ムカン
kiṃ     parābhavato       mukhaṃ’’.
何が    没落しつつある人の  入口

94.
アサンタッサ   ピヤー     ホンティ
‘‘Asantassa    piyā       honti,
不善の人々   愛する者は  である

サンテー    ナ    クルテー    ピヤン
Sante      na    kurute      piyaṃ;
善い人に   ない   行う        愛を

アサタン   ダンマン      ローチェーティ
Asataṃ    dhammaṃ    roceti,
不善の    法を        喜ぶ

タン    パラーバワトー    ムカン
taṃ    parābhavato      mukhaṃ’’.
それが  没落する人の     入口


○一口メモ
前回の偈で世尊は「真理を愛するものは繁栄し、真理を嫌うものは没落する」と述べられました。今回の偈から、真理の具体的な内容が述べられることになります。真理は抽象的に学んで、真理を分かったような気になっても意味がありません。真理を具体的に学び、真理を実践することが必要なのです。

「悪い人々を愛し、善き人々を愛することなく、悪人のならいを楽しむ。これは破壊への門である。」
すなわち、「悪い人々を愛し、善き人々を愛することなく、悪人のならいを楽しむことは、真理を嫌うことになるのです。

悪い人を愛すことは真理を嫌うことだと述べています。 悪い人と真理とは逆のことのようです。悪い人とは真理に逆らい、真理を乱す人なのでしょう。善き人々を愛することがないのは、真理の逆の行為です。悪人のならいを楽しむことは真理を嫌うことだと述べられています。悪人のならいは真理の逆のことだということです。

真理が具体的に分かってきました。真理とは悪い人を嫌うことであり、善き人々を愛すことであり、悪人のならいを楽しまないことなのです。また、真理は、悪い人を愛す人、善き人々を嫌う人、悪人のならいを楽しむ人を、なくすために、没落させるという強力な作用もあるようです。真理とは善なるもので、悪をなくす力があるようです。真理を嫌うものは没落するというのですから。決して真理を嫌うことがないようにしなければいけません。


第一の 没落の原因は わかります 第二の原因を 教えて下さい<93>
悪人を 愛し善人 嫌う人 悪楽しむが あとは没落<94>


○三十七菩提分法の解説(四回目)
三十七菩提分法は7項目(1.四念処、2.四正勤、3.四如意足、4.五根、5.五力、6.七覚支、7.八正道)あります。今日は四番目と五番目、4.五根、5.五力につい説明します。

五根と五力の項目は同じです。
1. 信 :理解
2. 精進 :努力
3. 念 :気付き
4. 定 :集中
5. 慧 :智慧
これらは修行を進ませ、涅槃に到るための能力とエネルギーです。そのうちの能力を五根と言い、エネルギーを五力と言います。五つの項目はバランスよう養成することが必要であると言います。具体的には、信が強すぎると慧の養成の妨げになり、精進が強すぎると定の養成の妨げになる。念のみは全体の牽引者の役割があり、念の養成は他のものの妨げにならないと言われています。


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年07月01日 12:02
主観=真実だと疑わない世間と
うまく折り合いをつけるのは
かなり重苦しいのですが、
同時に無重力級の軽さも心にあって
これは常に気付きがあれば
この重苦しさも少しずつ
減っていくのでしょうね。




そのばが
2013年07月02日 18:31
過ぎたるは及ばざるが如し

ですね
こころざし
2016年03月16日 06:03
私事ですが、今の高齢者福祉の職場で利益を最優先する経営者と疲弊する従業員で・・を感じています。また、突然休む等自身に甘く・従業員に厳しいポジションのある経営者一族から、職員が辞める状況になっています。「利用者本位の」が出来ない姿勢から伴ってくるものを感じます。
没落する事がないように、真理を大事に思う姿勢でいたいです。