財のない 王位を狙う クシャトリヤ 真理に反し 没落必定<114>及び<113>

○少年少女のためのスッタニパータ113.と114.
・・・
多くの人々が
平和で幸せであるためには
心を育てることが大切です。
同時に、政治に感心持つことも大切です。
良い政治家と悪い政治家を
見分ける必要があります。


113.と114.第1 蛇の章 6.没落経 23.と24.

○毎田周一先生訳
第十一の没落がは
迎言る通りなのはよく解りました
では世尊よ 第十二の没落の始まりはどこにあるのでせうか
それをお示しください<113(23)>

刹帝利(セッテイリ)の階級の家柄に生まれたものが
財力のないのに 欲望だけは大きく
この世で王の位につくことを欲するならば
そこに没落の始まりがある<114(24)>


○中村元先生訳
113
「よくわかりました。おっしゃるとおりです。
これが第十一の破滅です。
先生! 第十二のものを説いてください。
破滅の門は何ですか?」

114
「クシャトリヤ(王族)の家に生まれた人が、
財力が少いのに欲望が大きくて、
この世で王位を獲ようと欲するならば、
これは破滅への門である。


○正田大観先生訳
113.
〔天神が尋ねた〕「まさに、かくのごとく、このことを、〔わたしたちは〕識知します。
彼は、第十一の滅びの者です。
世尊よ、第十二の者のことを、説いてください。
何が、滅びつつある者の入り口ですか」〔と〕。(23) 114.
〔世尊は答えた〕「財物が少なく、〔それでいて〕渇愛の大きい者が、
士族の家に生まれ、
なおかつ、彼が、王権を切望する
――それが、滅びつつあるの者の入り口です。(24)

○パーリ語原文
113.
イティ     ヘータン     ウィジャーナーマ
‘‘Iti       hetaṃ       vijānāma,
そのように  実にそれを   識別する

エカーダサモー     ソー    パラーバヴォー
Ekādasamo        so     parābhavo;
第11の          彼は    没落する人

ドゥワーダサマン    バガワー    ブルーヒ
Dvādasamaṃ      bhagavā    brūhi,
第12の         世尊よ     説いて

キン    パラーバラワトー    ムカン
kiṃ     parābhavato       mukhaṃ’’.
何が    没落しつつある人    入口

114.
アッパボーゴー    マハータンホー
‘‘Appabhogo      mahātaṇho,
少財の         大きな渇望

カッティイェー    ジャーヤテー    クレー
khattiye        jāyate        kule;
クシャトリヤの    生まれて       家で

ソー     チャ    ラッジャン    パッタヤティ
So       ca     rajjaṃ      patthayati,
彼が     かつ    王位を     願う

タン    パラーバワトー    ムカン
taṃ    parābhavato      mukhaṃ’’.
それが  没落しつつある人の   入口


○一口メモ
クシャトリヤ(刹帝利)は、古代インドのバラモン教社会におけるカースト(階級制度)の第二位である王族・武人階級を言います。この階級は今で言えば、政治を担当していたのです。

この偈で述べられている人物はクシャトリヤの家で生まれても、王位を欲しがるという権力欲があり、財力もないのにという身のほど知らずの無知な人間と言えるのです。この一般的に貪欲と無知があれば、没落は予想されます。

しかし、この場合について少し考えてみましょう。資格のない者が王位を望むことは、今でいえば、クーデターです。クーデターは一般的には暴力的な手段の行使によって引き起こされる政変を言いますが、ここには争い、大きな場合には戦争があります。戦争があれば、多くの無垢の人々が殺されます。平和や調和とは反対の行為なのです。このような行為はもちろん真理に反する行為なのです。

当時のインドは、群雄割拠の戦国時代でした。ですから、インド内の諸国は絶えず戦争の危機にあったのです。この偈では王位につく資格のないものが王位を望むことを批判していますが、それは一つの王国が他の王国を奪おうとすることを批判しているように思います。直接そのような表現をすることは、王の政治の批判することになりますから、ブッダはそのようには述べませんでした。しかし、それは諸国の王たちに戦争はするなと言っているように思います。戦争するものは没落、滅亡するのです。それは、平和と調和という真理に反するからです。これが没落経で述べられた、没落の原因の最後のものです。

私たちはここで、考えることを止めてはいけません。現在の日本の状況を考えなければいけません。この7月21日(日)には参議院選挙があります。古代インドでは政治はクシャトリヤ階級が行っていましたが、現代は民主主義の時代になっていますから、全国民が行います。日本が戦争をするか、しないかは国民が決められるのです。今、戦争を準備している政党があります。しかし、それに反対している政党をあります。もちろん、戦争を準備している政党は自分たちは戦争の準備をしているとは言いません。私達、国民は彼等のからくりを見破って、彼等に権力を与えていけません。権力を与えるということは彼等に投票することです。彼らに投票してはいけません。

現在の政治情勢について学べる「植草一秀の『知られざる真実』」というブログを紹介します。
そのアドレスは次の通りです。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-2d68.html


第十一 没落の原因は わかります 第十二を 教えてください<113>
財のない 王位を狙う クシャトリヤ 真理に反し 没落必定<114>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)のいごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

水口かよこ
2013年07月11日 02:13
そんな地位にあっても、今自分がしなければいけないことがあると思いました。その役割をきちっとこなさないで、ほかのことばかり考えていては、だめだと思いました。

自分の今の役割に目が行きこなせるという事は、何をやらせてもまたその場その場で今やるっべきことに目をむけれる、何を任せても大丈夫な信頼おける人間なんだと思いました。
櫻井由紀
2013年07月11日 11:17
昨日
いつも利用している最寄駅前に
野田佳彦元総理が来た。
今度の参院選の候補者の
応援のためだったらしい。
私は行かなかったが
さぞかし駅前は
原宿の竹下通りのごとく
大混雑したのだろうと推測する。
あまりにも政党が多くて
どこに一票託すべきか
はっきり言って
分かりません!
しかしそれぞれの主張を整理すると
政治勢力は
基本的に
二分されている様で
その中で
「貪・瞋・痴」の少ない政党に
清き一票を託そうと思います。
みき
2013年07月11日 16:54
こんにちは、ワンギーサ先生。
21日は大阪のブッダの瞑想実践会に参加しますので、今日は期日前投票にいってきました。投票は大人の責任というか、しっかり参加することが大切ですね。後から、あの政党やあの人に投票したらよかったなんて後悔しないように。
noritarou
2013年07月11日 21:44
みなさん、こんばんは。
私も植草さんと同じ意見です。
私は、政治にも、政治システムにも絶望しています。
昔から、圧政に対する民衆の戦いは変わっていませんね。
そして、都市文化を形成してその恩恵にあずかってしまったからには、グローバリズムからは逃れられないでしょう。
私たちは、未来の子供たちのために原発を止められず、水道インフラさえ守れないのです。

でも私たちは、ブッダの教えを聞くことが出来ます。
様々な戦いの中で、たとえ僧侶が戦うときでも、テーラワーダ仏教だけは、平和だったと思います。
社会や、肉体がどうあろうとも、心を育て解脱を目的にする、テーラワーダ仏教の教えに帰依します。
ワンギーサ先生、日々、道をつけてくださり、ありがとうございます。
水口かよこ
2013年07月11日 22:46
スマナサーラ長老の言われたことが身にしみます。皆一人一人は平和でいたいと願っているのに、、、、。といったようなお言葉。

失敗を認められないというのは、どんなことよりも恐ろしい気がします。失敗を隠すためには人間はどんな汚いたくらみでも考えます。子供でも、大人でもです。もっともっと厳しくありたいです。私たちは
こころざし
2016年03月19日 06:30
自分が主導権を握りたい、立場上の一番になりたい・・というのは日常の中で見る光景だと思います。それを実現させる為に、表に・裏にとドラマの様な世界を見る事もあります。そこには、例えば国民の為・・みたいな姿勢はないと思います。
志を持って自分のエゴでない姿勢が持てているのか、単に宣伝PRの為のものなのか、その辺は見破る能力を着けたいです。