賢者らは 滅びの原因 よく知って 自我から離れ 真理に近づく<115>

○少年少女のためのスッタニパータ115.
・・・
人間の不幸になる原因を
ブッダから学んで
よく考えること。
真理とは何か
よく考えること。


115.第1 蛇の章 6.没落経 25.

○毎田周一先生訳
世間には以上のやうな
没落のあることを思ひ
賢い人 気品ある人は 物事の奥を見抜いて
幸せな境涯に入つてゆく<115(25)>


○中村元先生訳
115
世の中にはこのような破滅の
あることを考察して
賢者・すぐれた人は真理を見て、
幸せな世界を体験する。」


○正田大観先生訳
115.
世における、これらの滅びの者たちのことを、
賢者は、〔あるがままに〕正しく注視して、
〔あるがままの〕見を成就した聖者となり、
彼は、至福の世に親近します」〔と〕。ということで――(25)

○パーリ語原文
115.
エーテー    パラーバウェー    ローケー
‘‘Ete       parābhave       loke,
これら      没落を         世間における

パンディトー    サマウェッキヤー
paṇḍito       samavekkhiya;
賢者は       考察し

アリヨー    ダッサナサンパンノー
Ariyo      dassanasampanno,
聖者は     見識をそなえる

サ    ローカン    バジャテー    スィワンティ
sa    lokaṃ      bhajate       siva’’nti.
彼は   世界を      親近する       幸福な と


○一口メモ
今回が、没落経の最後の偈でまとめ、結論です。
賢者は、このような没落の原因をよう知るようになるのです。これらの没落の原因から離れ、繁栄の道を進みます。そこは幸福(涅槃)の境地なのです。

それでは、以上12の没落の原因をまとめてみましょう。
第一の原因、真理を嫌うこと。
第二の原因、悪人を愛すこと。
第三の原因、睡眠、集会を好み、奮起せず、怠けもので、いつも怒っていること。
第四の原因、親不孝。
第五の原因、嘘をついてだますこと。
第六の原因、財産があり、食べ物があっても、分け与えることなく、一人占めすること。
第七の原因、血統、家柄、財産を誇り、他の人を差別し、軽蔑すること。
第八の原因、女ぐるい、酒びたり、博打に狂うこと。
第九の原因、自分の妻に満足せず、娼婦、人妻にうつつを抜かすこと。
第十の原因、盛りを過ぎた男が若い女に狂い、嫉妬で眠むれなること。
第十一の原因、酒飲みや浪費癖のある女や男に財産の管理を任すこと。
第十二の原因、王族に生まれてもその資格のない者が身のほどを知らずに王位を望むこと。これは争い、戦争の原因になるのです。

このようにまとめてみると、いろいろなことが解ってきます。「第一の原因、真理を嫌うこと。」が第一原則ですが、だんだん、どろどろした人間関係の現実のありさまが、没落の原因であることが解ってきます。これらはすべて、自分勝手な自我、自我の欲望が引き起こしているのです。

これらの反対の事柄は繁栄、平和、調和の道、真理の道なのです。自我から離れることがらです。
ですから、賢者はこのことをよく知って、幸福な世界、真理の世界に近づくのです。


賢者らは 滅びの原因 よく知って 自我から離れ 真理に近づく<115>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

いけざきなかひこ
2013年07月12日 07:22
ワンギーサさん、おはようございます。
今日は超早起きして近所の公園で
久しぶりに歩行のヴィパッサナー瞑想してきました。
暑くて瞑想中に顔から汗がしたたり落ちるのですが
瞑想効果なのか心が落ち着いて、とても気持ちよかったです。
世俗的な言い回しですが、風と一体化出来ました。
早朝ヴィパッサナー、どうにかして習慣化できると良いです。

没落の12の原因・・・改めてこうやって眺めると
圧倒されるような気分です。
没落したくないのであれば、これらの反対を行けばいいのですね。
現状の自分に当てはまらない原因があるのが唯一の救いです。
今の自分はとりあえず
第三の原因を克服できる様に心がけたいと思います。
第四の原因も追々、克服できる様にしたいですね。
第五の原因は正直カナーリ難しい・・・
テーラワーダ会員の皆様方には
(心が清らかで、良い人ばかりなので)
あんましウソをついたことがありませんが
対世俗の人々となると、どうしても自分をよく魅せようという
ヨコシマな気持ちになってウソをついてしまいます。
つまらぬ見栄をはっても、たいして得にならないのは
(一応)分かってはいるのですが。
水口かよこ
2013年07月12日 08:14
きれいな世界だと思っていたい。だから没落のあることを思いたくない、他人の悪いところも見たくない。現実だと思いたくない。けれど、賢者・すぐれた人は真理を見なくてはいけないと言われました。

自分はブッダの言葉、教えで、今があるように思います。でなければもういなかったかもしれません。私も強くなりこういう教えがあることをを一人一人が知れるようにそのために少しでも長く生きていきたいです。

たとえ今知って必要でなくとも、必ず印象に残る言葉だと思います。人それぞれ生きていく中で何時かは、自分の想定外のことが起こります。そんな時きっとブッダのことを思い出すはずと信じて、そのことをやって生きて生きたいです。きっとブッダのことを皆が知れば、想定外のことが起きても仏陀の言葉、教えを、読むだろうと信じます。
櫻井由紀
2013年07月12日 11:46
対社会的プライドから
自我の錯覚で
ねじれ歪んだ自己崇拝無しには
生きられず
哀切極まりない人生を送る。
しかし 実のところ
崇拝する事は
侮蔑する事と
同義であり
ドロドロの沼へ
没落直滑降なのです。

三帰依いたします。
こころざし
2016年03月19日 06:33
12の没落の原因を拝見し、その状態でいると心は一歩も成長しないと感じました。決してそのような状況になってはいけないと思います。戒めたいです。