賤民は わずかのものを 欲しくなり 人を殺して 奪うまでする<121>

○少年少女のためのスッタニパータ121.
・・・
みんなで作ったケーキなら、
みんなで等しく分けるもの。
なぜ、君だけが食べるのですか?
一人で食べれば泥棒だ。


121.第1 蛇の章 7.賤民経 6.

○毎田周一先生訳
僅かばかりのものを欲しがって
道をゆく人に
暴力を加えてその僅かのものを奪ひとるもの
彼を「賤民」と知るべきである


○中村元先生訳
121
実に僅かの物を欲しくて
路行く人を殺害して、
僅かの物を奪い取る人。
──かれを賤しい人であると知れ。


○正田大観先生訳
121.
彼が、まさに、微々たるものを欲することから、
道行く人を殺して、
微々たるものを奪い取るなら
――彼のことを、『賤民である』と知るがよい。(6)

○パーリ語原文
121.
ヨー     ウェー    キンチッカカンヤター
‘‘Yo      ve      kiñcikkhakamyatā,
彼は     実に    わずかの物を欲しくて

パンタスミン    ワジャンタン    ジャナン
panthasmiṃ    vajantaṃ      janaṃ;
道を         行きつつある   人を


ハントゥワー     キンチッカマーデーティ
Hantvā         kiñcikkhamādeti,
殺して         わずかな物を奪い取る

タン     ジャンニャー    ワサロー    イティ
taṃ     jaññā         vasalo      iti.
それを    知るべき        賤民        と


○一口メモ
この偈で指摘されている「賤民」も五戒の二つの教条をしているのです。五戒の一番目「生き物を殺さない」および「与えられていないものを取らない」です。

毎田周一先生は、この偈に関して、次のように述べています。「道をゆく人」とは「共に人生の道をゆく人である」と、そして、「僅かなもの欲しがる」は現代の社会では「資本が零細な労働力から搾取すること」であるというのです。さらに「いかに盗みと暴力とがつながるかは、(仏陀が)既にその本質的関連を指摘した処である。」と述べられています。

そこまでは考えませんでしたが、確かに現在の大資本のあり方は、その通りかもしれません。具体的にはいろいろ語りたいことはありますが、一つだけ言えば、非正規雇用の問題があります。小泉政権以前の日本の社会では、非正規雇用は制限さていました。そのため、従業員は比較的安定した生活を営むことができたのです。企業の経営者も、その制度を守るために企業努力をしてきました。しかし、今では簡単に非正規雇用の従業員を解雇して、企業の利益を確保するのです。企業経営者の年収1億円以上を取りながら、従業員の年収は低く抑えています。それはいつでも解雇できる非正規従業員(バイト、パート)を50%以上抱えているからです。バイトの年収は、正社員と同じ仕事をしながら、正社員の半分以下なのです。バイトの年収は200万円から300万円と言われています。これでは、ぎりぎり生きていることはできても結婚して、子供を作ることはできません。このままでは、日本は衰退のたどる以外にはないのです。

企業の利益(富)は、全従業員で作ったものです。それなのに、一部の経営者のみが、その利益(富)を独占することは、泥棒と言ってもよいでしょう。真理に反する行為なのです。許されることではありません。この偈で述べられている「賤民」は、現代社会では大企業の経営者たちと言っても過言ではないと思います。


賤民は わずかのものを 欲しくなり 人を殺して 奪うまでする<121>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎7月17日(水)夜の自主瞑想会から7月21日(日)朝の自主瞑想会は、ワンギーサが熱海の瞑想合s宿に参加するため、お休みします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年07月19日 11:28
三毒によって
蝕まれた心を持つ種族は
自分勝手に主観で
宿命論的妄想を作り出し
倫理をまるっきり無視した
冷酷な方法で
じわり じわり ゆっくりと
皆殺しにかかる。
秀麗さを装った
悪の権化は
「国を守る」と言う
大義名分に摩り替えて
実のところ
「守る」どころか
「破壊」している!

アベノミクス=「三本の矢」???
違うでしょ!!!!!!!!!!
「三本の毒矢」でしょうに!!!!!!!

生きとし生けるものが幸せでありますように

みき
2013年07月19日 12:04
こんにちは、ワンギーサ先生。
非正規雇用の問題は、日本社会の将来によくないことですね。天に唾を吐くと必ず自分に返ってくるといいます。私はそのことを常に考えて五戒を守るよう努力します。
社長や一部の資本家だけが高年収で潤っていても、問題です。
介護職は正規であっても年収300万を越える方は少ないです。
しかし、真面目に働くしかありません。
こころざし
2016年03月21日 07:50
私事ですが、介護職の現場にいます。若い男性職員が家庭を持てる収入はないとあきらめ、異性を求める事を放棄する場面を見る事があります。
また非正規労働者も同様の不安定さがあると思います。
さらに、経営者はそれで多大な収入を得られても、その結果繋がる事は更なる金儲けの欲の助長や・美食等からくる体調不良(精神病や糖尿病・痛風になっている率が高い?)の印象を受ける事があります。負のサイクル的な事も感じます。
仏教的に生きれるような姿勢・国のシステムが出来る方が皆さん幸いになると思います。