妻達に 満足せずに 人妻や 遊女に触れれば 彼は没落<108>及び<107>

○少年少女のためのスッタニパータ107.と108.
・・・
夫の妻に対するつとめ
1. ほめる、尊敬する。
2. 決してけなしてはいけません。
3. 不倫をしてはいけません。
4. 家の財産は任せてください。
5. 装飾品をプレゼントする。
(「シガーラ教誡経」より)


107.と108.第1 蛇の章 6.没落経 17.と18.

○毎田周一先生訳
第八の没落がは
迎言る通りなのはよく解りました
では世尊よ 第九の没落の始まりはどこにあるのでせうか
それをお示しください<107(17)>

自分の妻達に満足せず
遊女達の処へゆき
ひとの妻達を訪れるのは
没落の始まりである<108(18)>


○中村元先生訳
107
「よくわかりました。おっしゃるとおりです。
これが第八の破滅です。
先生! 第九のものを説いてください。
破滅の門は何ですか?」

108
「おのが妻に満足せず、
遊女に交わり、
他人の妻に交わる、
──これは破滅への門である。」


○正田大観先生訳
107.
〔天神が尋ねた〕「まさに、かくのごとく、このことを、〔わたしたちは〕識知します。
彼は、第八の滅びの者です。
世尊よ、第九の者のことを、説いてください。
何が、滅びつつある者の入り口ですか」〔と〕。(17) 108.
〔世尊は答えた〕「自らの妻たちに満足せず、
娼婦たちに見とれ、
他者の妻たちに見とれる
――それが、滅びつつあるの者の入り口です」〔と〕。(18)

○パーリ語原文
107.
イティ     ヘータン    ウィジャーナーマ
‘‘Iti       hetaṃ      vijānāma,
そのように  実にそれを   識別する

アッタモー    ソー    パラーバヴォー
aṭṭhamo     so     parābhavo;
第八の      彼は   没落する人

ナワマン    バガワー    ブルーヒ
Navamaṃ   bhagavā     brūhi,
第九を     世尊よ      説いて

キン    パラーバワトー      ムカン
kiṃ     parābhavato       mukhaṃ’’.
何が    没落しつつある人の  入口

108.
セーヒ    ダーレーヒ    アサントゥットー
‘‘Sehi     dārehi       asantuṭṭho,
自分の   妻達に       満足せず

ウェースィヤース    パドゥッサティ
Vesiyāsu         padussati;
遊女達処で       汚れる         


ドゥッサティ     パラダーレース
Dussati        paradāresu,
汚れる        他人の妻達の処で

タン    パラーバワトー    ムカン
taṃ    parābhavato      mukhaṃ’’.
それが  没落しつつある人の  入口


○一口メモ
昨日は、女と酒と賭博について述べられていましたが、今日はうちの女に焦点が当てられています。

没落経は、ある神霊の質問に世尊が答えるという形式でありますが、比丘が勉強するためのお経だと思います。当時はまだ、比丘尼サンガはまだなかったと思います。ですから、男性に対する戒めとなっているのでしょう。また男性と女性では性に対する態度は違います。一般的には男性は能動的、女性は受動的であります。
しかし、男と酒と賭博にうつつを抜かす女性がいれば、それらの女性に対しての戒めと理解してよいと思います。ですから、女と書いてあっても、女性にとっては男と理解してください。

さて、自分の妻達に満足せず、遊女達の処に行くとか、人の妻達の処に行くことは、五戒の三番目「邪な行為をしない」という戒めを破ることになります。真理に反しているのです。

妻達と書かれているのは、当時は一夫一妻制ではなかったので、妻達と書かれているのだと思います。在家では複数の妻達は認められていました。しかし、他人の妻と関係を持つことは法律的にも禁止されていて、それが発覚すれば罰せられたと思います。それは没落です。遊女と遊ぶことは法律で禁止されてはいなっかたでしょうが、それは財産の浪費、身の破滅、没落になるでしょう。

自分の妻達に満足しないことは、妻達の気持ちを無視した、自分勝手な貪欲であります。男が女に狂うのは、男のすべての感覚を通して欲望を総合的に増大させるからなのです。男は目から女の形の美しさに溺れ、耳から女の声に溺れ、鼻から女の香りに溺れ、舌で女の味に溺れ、身体で女の感触に溺れ、意で女と共にする楽しさを妄想するのです。完全に理性を失います。法律を犯す行為をし、財産を失うことも分からなくなってしまうのです。さらに、恐ろしい妻達の攻撃を免れないのです。

これだけでは終わりません。明日次の偈で述べられる苦しみが待っています。


第八の 没落の原因は わかります 第九の原因を 教えてください<107>
妻達に 満足せずに 人妻や 遊女に触れれば 彼は没落<108>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


◎このブログ記事に共感された方は右上の仏教バナーを一日一回クリックして下さい。そうすると、仏教ブログのランキングが上昇します。御支援をお願い致します。

この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年07月08日 12:19
熱せられたアスファルトに立ち上る
陽炎の様な「安楽」と言う
一時的現象、錯覚を追い求め
近付いてみる。
そこには何も無い。
また先の方にもう一つ見え
それにも近付く。
何も無い。
ただ、「熱気」だけが残っている。
勝手に美化した熱い幻影に魅了され
際限無く
熱せられた道を
火傷している事にも気付かず
追い求め続ける。
熱と妄想で
理性の効かない盲者は
灼熱地獄の業火に立ち上った幻に
飛び込み、焼かれて終わる。
そんな人を
直接見ました。


生きとし生けるものが幸せでありますように
健太郎
2013年07月08日 16:24
ワンギーサ先生、先日は長文メールを失礼しました。お返事をありがとうございます。

今日の掲ですが、やはりスッタを読むときは、同時に解説が必要になるのですね。解説がなければ、「『男』と書いてあるから女は遊んでいい」という解釈に陥ってもおかしくありませんでした。

男女平等が叫ばれる現代に即して解釈するということでしょうか。それとも、単に異性と遊ぶこと自体が三毒に浸る行いだから、ということでしょうか。

そうなると、一昨日の掲に「血統と家柄を自慢するもの」とありましたが、現代で多いのは自分の国籍とか人種を誇ることですね。昨日の掲の「酒と女」には、『電子ドラッグ』なんて言葉もあるようですし、このパソコンも含まれそうです。身につまされます。

「『財産などを自慢する』のは『慢』の増上慢にあたるから破滅への道」といっても、財産がないことにはイライラします。しかし、これも破滅の道でしょうね。個人的にはこちらが多いです。それで真理に殺されかかっている実感が、ないでもない、という感じです。
水口かよこ
2013年07月08日 19:52
今日の仏教を読ませていただいてると、こんなことを思いました。私は生まれ育った環境からか、自分の性質なのか、女性や、仕事など、いったん決めたら、最後までその女性や、仕事でいくことが良いことだという思いがありました。

最近になって思うことは、結婚、就職ともに、本当に良いか、本当に良いかと何度も自答し、決める上で、決意を硬くしていくことが、後々に対してとても大切なことだと思うようになりました。後々の離婚や再婚などの時間と労力を考えれば、最初に決めるときに、悪い点、良い点もできるだけ探り、知り、することもとても大切だと思うようになりました。
こころざし
2016年03月18日 07:41
妻であれば子供が出来ても責任が取れます。ですがそうでない状況では遊びにいかならないと思います。お金をお支払いするおしても相手の人権を考えるとNGと思います。
しかも性欲には切りがないとなると、破滅の道しかならないと思います。戒めて参りたいです。