実例で 示してみよう この事実 非人の子供 かのマータンガ<137>及び<138、139>

○少年少女のためのスッタニパータ137.138.139.
・・・
非人の子と言われたマータンガは、
家から離れ、出家して
欲を離れる修行して、
最高の神の心と同じ心になって
多くの人から尊敬されました。


137.138.139.第1 蛇の章 7.賤民経 22.23.24.

○毎田周一先生訳
137.
私がこのようにいふのを次に私が示す実例によつて解つて欲しい
賤民の子で犬を煮て喰ふといはれたマータンガのことは広く知られてゐる

138.
そのマータンガは何人も得難い最高のほまれを得た
そして大勢の刹帝利や婆羅門の人達が 彼に仕へようとやつて来た

139.
彼は神々の道へ登り 汚辱を超えて 気品ある生活を続け
情欲から解放されて 最高の境涯に到達した
そのやうに最高の境涯に到りつくために 彼の生まれは妨げともならなかつた


○中村元先生訳
137
わたしは次にこの実例を示すが、これによってわが説示を知れ。
チャンダーラ族の子で犬殺しのマータンガという人は、世に知られた令名の高い人であった。

138
かれマータンガはまことに得がたい最上の名誉を得た。
多くの王族やバラモンたちはかれのところに来て奉仕した。

139
かれは神々の道、塵汚れを離れた大道を登って、情欲を離れて、ブラフマン(梵天)の世界に赴いた。
かれがブラフマンの世界に生まれることを妨げなかった。


○正田大観先生訳
137.
それを、このことによってもまた知りなさい。すなわち、わたしの〔示す〕、この実例のとおりに。
チャンダーラ(旃陀羅:賤民・非人)の子で、『犬殺しのマータンガ』として〔世に〕聞こえた者がいます。(22)
138.
彼は、マータンガは、〔まさに〕その、〔煩悩の滅尽という〕極めて得難いものを、最高の福徳を、得た者です。多くの士族たちや婆羅門たちが、彼の奉仕にやってきました。(23) 139.
天の乗物に乗って、彼は、〔世俗の〕塵を離れる大いなる道を〔行き〕、欲望〔の対象〕にたいする貪り〔の思い〕を離貪させて、梵世(梵天界)へと近づき行く者と成りました(梵世に再生した)。
〔チャンダーラ族という〕出生は、彼を妨げませんでした――梵世への再生から。(24)

○パーリ語原文
137.
タダミナーピ       ジャーナータ
‘‘Tadamināpi       jānātha,
これによっても     知りなさい

ヤターメーダン     ニダッサナン
yathāmedaṃ      nidassanaṃ;
私の実例のように   説示する              

チャアダーラプットー     ソーパーコー
Caṇḍālaputto         sopāko,
非人の子           犬を煮る者

マータンゴー    イティ     ウィッストー
mātaṅgo       iti       vissuto.
マータンガ      と       高名である

138.
ソー    ヤサン    パラマン     パット
‘‘So     yasaṃ     paramaṃ    patto,
彼は    名誉を    最上の      得た

マータンゴー     ヤン     スドゥッラバン
mātaṅgo        yaṃ     sudullabhaṃ;
マータンガは     それを    極めて得難い

アーガッチュン    タッスパッターナン
Āgacchuṃ       tassupaṭṭhānaṃ,
来た          彼に仕えるために

カッティヤー     ブラフマナー   バフー
Khattiyā        brāhmaṇā     bahū.
クシャトリヤ      バラモン      多数

139.
デーワヤーナン     アビルヤ
‘‘Devayānaṃ       abhiruyha,
神の乗り物        乗って

ウィラジャン    ソー    マハーパタン
virajaṃ       so     mahāpathaṃ;
塵のない      彼は   大道を   

カーマラーガン    ウィラージェートゥワー
Kāmarāgaṃ      virājetvā,
欲貪を         離れて 

ブラフマロークーパゴー    アフ
Brahmalokūpago        ahu;
梵天界に到る者         なった

ナ     ナン     ジャーティ     ニワーレースィ
Na     naṃ     jāti          nivāresi,
ない    彼が    生まれは      妨げる

ブラフマロークーパパッティヤー
brahmalokūpapattiyā.
梵天界に生まれることを


○一口メモ
137番の偈だけでは趣旨がわからないので、138番と139番と共に掲載することにしました。

ブッダは、136番の偈までで、どのような人が賤民であるかを示し、「賤民は生まれによってなるのではく、行為によってなる」ことを述べられました。今回は逆に行為によってもっとも尊敬されるバラモンにも行為によってなることを、今回の偈の具体例で示されたのです。

犬を煮て食べる最下層の人(非人、賤民)の子と知られたマータンガと言う人の例を挙げたのです。その話は当時のインドでは有名な話だったのでしょう。彼は、賤民の出身でしたが、家を離れ、修行を積み、貪欲から離れて、梵天の境地を体得しました。それは、バラモン階級の人々でも難しい、極めて得難い最上の名誉を得たのです。この事実は、賤民であるという生まれは、梵天という最高の境地に至ることを妨げるものではなかったのです。そのため、多くの王族やバラモンたちが、彼の奉仕にやってきました。


実例で 示してみよう この事実 非人の子供 かのマータンガ<137>

マータンガを 多くの王族 バラモンが 仕えるために 集まってきた<138>

家を出て 欲から離れ 梵天に 彼の生まれは 妨げなかった<139>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎緊急連絡:8月10日(土)から8月14日(火)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。尚、朝5時から7時の自主瞑想回は通常通り行います。理由はワンギーサが大阪のアラナ精舎における瞑想合宿に参加するためです。しかし、朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

あああ
2013年08月04日 04:29
ありがとうございます。
何よりも瞑想することがつまり大切であるとこの詩から教えて頂きました。感謝致します。
ぽん母さん
2013年08月04日 09:06
ありがとうございます。すごく励まされます。
生きとし生けるものが幸せでありますように
いけざきなかひこ
2013年08月04日 11:18
ワンギーサさん、こんにちわ。
私は、あいも変わらずバッドコンディションであります。

マータンガさんは、どのようなプロセスを経て
(当時の)蔑まされた出自から、みんなから尊敬される
人になったのかが、気になるところであります。

私のような者でも梵天の境地に
たどり着けることができるのかしら。
その前に、まずは人間の境地からですね。
櫻井由紀
2013年08月04日 14:16
無意味なものを排除して
無上の調和を目指します。
座る瞑想をしっかりとやります。
こころざし
2016年03月27日 07:48
生まれなど環境等で自分の諸々が決まってしまうのではなく、自分の心がけ次第で成長出来る事、素晴らしく思います。
お金がないと出来ない・・等ではない心を成長させる事、是非取り組んで参りたいです。