愛からは 恐怖が生まれ 家庭から 苦労が生まれる 聖者の見方<207>

○少年少女のためのスッタニパータ207.
・・・
受験勉強中は
恋愛は止めた方がよい。
アルバイトも
止めた方がよい。


207.第1 蛇の章 12.聖者の経 1.

○毎田周一先生訳
207(1)
人と親しくなることは怖ろしいことであり
まして家の生活からは 汚れが生ずる
親しくなることと家の生活とを 共に離れる処にこそ
「静かな人」として一等大切なことがある


○中村元先生訳
207
親しみ慣れることから恐れが生じ、
家の生活から汚れた塵が生ずる。
親しみ慣れることもなく家の生活もないならば、
これが実に聖者のさとりである。


○正田大観先生訳
209.(207) 
親愛〔の情〕から、恐怖が生じた。
家〔への思い〕から、塵が生まれる。
家なく、親愛〔の情〕なきこと
――これは、まさに、牟尼(沈黙の聖者)の〔あるがままの〕見である。(1)

○パーリ語原文
209.
サンタワートー     バヤン     ジャータン
Santhavāto       bhayaṃ     jātaṃ,
親交から        恐怖が      生じた

ニケーター    ジャーヤテー    ラジョー
niketā       jāyate         rajo;
家から      生まれる       ゴミが

アニケータマサンタワン
Aniketamasanthavaṃ,
家のないこと親交のないこと

エータン    ウェー    ムニダッサナン
etaṃ      ve       munidassanaṃ.
これが      実に      聖者の見方


○一口メモ
今日から「聖者の経」が始まります。聖者とはどのような者か述べられているのです。スッタニパータは5章で構成されていますが、この経は、第1章の最後の経になります。第1章の最後の経ですから、この章のまとめというような性格があります。第1章で既に述べたことがまとめてあります。

そこで、聖者について、始めの述べられることは何でしょうか?

人と親しむことの危険性と、家すなわち家庭生活の問題点なのです。世間では人と親しみ、人に愛情を持つことは非常に大切なことであり、家庭生活が人生の基礎として非常に価値をおいているのです。それなのに、この偈では聖者たるものは、人と親しむこと、家庭は非常に危険なものと位置づけ、そこから恐れや汚れが生じるものだと言う見解を聖者は持っていると言うのです。

聖者とは、端的に言えば、阿羅漢か、それを近づこうとしている人々です。涅槃を体得した方かそのための修行をされている方々です。そのために必要な態度や、見解が述べられているのですから、世間の常識と違うことは多くあります。そのことを理解してこの偈を読んで下さい。この偈ばかりでなく、スッタニパータ全体の偈にそのようなことが言えます。

人と交際すると、愛情が生まれ、愛情を持つと、執着が生まれます。執着が生まれると、会っても、別れても悩み苦しみが生まれます。それが人と交際する恐怖です。

また家庭生活からは、ゴミが出ると述べ、実際のゴミはともかくとして、家庭生活があるから、家庭を維持するための苦労や悩み、家庭内のいさかい、夫婦けんか、親子けんか、兄弟けんか等があり、修行者にとっては修行の妨げになる要素が多いのです。

既に、「犀角経」における第36、第37,第38偈などで、交際の危険性、友人、家族に愛情を持つ危険性などが述べられています。調べてみてください。


愛からは 恐怖が生まれ 家庭から 苦労が生まれる 聖者の見方<207>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎緊急連絡:9月15日(日)から9月19日(木)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。尚、朝5時から7時の自主瞑想回は通常通り行います。理由はワンギーサが熱海の瞑想合宿に参加するためです。しかし、朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年09月15日 14:56
この詩では
「犀の角経」の様に
「自燈明・法燈明」を強調して
述べられているのですね。
しっかりと再び自覚して
実践致します。

生きとし生けるものが幸せでありますように
こころざし
2016年04月10日 07:47
実生活で、毎日洗濯とか等々繰り返しの動作をくりかえし、そして修行よりそれを優先させる自分がいます。子供の学校PTAや自治会役員をした頃はそれがさらに優先となったりしました。
それは輪廻を繰り返すエネルギーを生む印象を感じます。一在家ですので良い加減にはなりますが、それでも涅槃に向かえるよう・修行が出来るように工夫して参りたいです。