既にある 煩悩切り捨て 現れる 煩悩なくせば 聖者と言われる<208>

○少年少女のためのスッタニパータ208.
・・・
煩悩とは
心を乱すもの。
煩悩をなくせば
静かな人になる。


208.第1 蛇の章 12.聖者の経 2.

○毎田周一先生訳
既に生じたものを切り捨てて それが再び生じる元を作らず
又現に生じつつあるものを それに任せず その元を取り払ふ人
かういふ人を 特に独立の道を行く「静かな人」といひ
このような大いなる人が 安らかな境涯を自ら生きていつたのである


○中村元先生訳
208
すでに生じた(煩悩の芽を)断ち切って、
新たに植えることなく、現に生ずる(煩悩)を長ぜしめることがないならば、
この独り歩む人を<聖者>と名づける。
かの大仙人は平安の境地を見たのである。


○正田大観先生訳
210.(208) 
彼が、生じたもの(煩悩)を断ち切って、
生まれつつあるものを成長させず、それに〔成長の機会を〕与えないなら、
彼を、〔慧者たちは〕「独り歩む牟尼」と言う。
彼は、偉大なる聖賢であり、寂静の境処を見たのだ。(2)

○パーリ語原文
210.
ヨー    ジャタムッチッジャ           ナ    ローパイェッヤ
Yo     jātamucchijja              na    ropayeyya,
彼が   既に生じた(煩悩)を絶ち切って   ない   成長させるべきで


ジャーヤンタマッサ      ナーヌッパウェッチェー
jāyantamassa         nānuppavecche;
生まれつつあるものに    (隙を)与えないならば

タマーフ     エーカン     ムニナン     チャランタン
Tamāhu     ekaṃ       muninaṃ     carantaṃ,
彼を呼ぶ    一人で      聖者と       行く

アッダッキ     ソー     サンティパダン    マヘースィ
addakkhi      so       santipadaṃ      mahesi.
見た         彼は      寂静の境地を      大仙人


○一口メモ
208偈のパーリ語の原文には煩悩という言葉は出てきませんが、既に生まれたもの、成長させるべきでないもの、現在生まれつつあるもの、(成長の機会を)与えないものは煩悩です。

仏教では煩悩を場合によって、1500とも、108とも、10とも、5とも、3にも分類します。三つに分類した時は、三毒といいます。貪(欲)、瞋(怒り)、痴(無知)です。これらの共通点はいろいろあるのですが、この偈では、心を乱し、騒がしくさせることに着目しています。

心に欲が生まれると、欲し欲しいと騒がしくなります。心に怒りが現れると、台風の時の海のように心の波は荒れ狂うのです。また、心は理解して安定したいという傾向がりますが、分からないことがある、すなわち無知があるちと、動揺して、騒がしくなるのです。そのような訳で、心に煩悩があると、不安定で騒がしいのです。

しかし、この偈にあるように、現在ある煩悩を断ち切り、現れるようとする煩悩も抑え、煩悩を現れないようにしたのならば、心が安定して、静かになるのです。この偈では寂静の境地と言っています。そのような境地の方を聖者と呼ぶのだブッダは言われます。

ですから、毎田先生は聖者を「静かな人」と非常にわかりやすく訳されています。修行者は心から煩悩をなくし「静かな人」になるべきなのです。


既にある 煩悩切り捨て 現れる 煩悩なくせば 聖者と言われる<208>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎緊急連絡:9月15日(日)から9月19日(木)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。尚、朝5時から7時の自主瞑想回は通常通り行います。理由はワンギーサが熱海の瞑想合宿に参加するためです。しかし、朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年09月16日 08:29
物事を
自分勝手に
評価・判断せず
正しく観察する努力を致します。

生きとし生けるものが幸せでありますように
こころざし
2016年04月10日 07:49
インパクトのあった事がリフレインして、気を付けないと今も自分の中に出てきます。ですがサティを念を入れてする事で止めれます。気を付けないとずっと妄想状態になってしまう自分がいます。志を持ってサティの実践をして参りたいです。