バラモンは ヴェーダ呪文を 編纂し 祭典の開催 王に勧めた<302>

○少年少女のためのスッタニパータ302.
・・・
欲にかられた行動は
すべて悪行為になります。
その結果は必ず
自分を苦しめることになるのです。


スッタニパータ302. 第2 小さな章 7.バラモン法経 19.

○中村元先生訳
302
そこでかれらはヴェーダの呪文を編纂して、
かの甘蔗王のもとに赴いていった、
「あなたは財宝も穀物も豊かである。
祭祀を行いなさい。あなたの富は多い。
祭祀を行いなさい。あなたの財産は多い。」


○正田大観先生訳
305.(302) 
そこで、彼らは、諸々の呪文を編纂して、
オッカーカ〔王〕(甘蔗:古代の大王)のもとへと、そこへと近づいて行きました。
〔彼らは言いました〕『〔あなたは〕多大なる財産と穀物ある者として〔世に〕存している。
祭祀をしなさい。あなたには、多くの富がある。
祭祀をしなさい。あなたには、多くの財がある』〔と〕。(19)


○パーリ語原文
304.
テー    タッタ    マンテー   ガンテートゥワー
‘‘Te    tattha    mante     ganthetvā,
彼らは  そこで    呪文を    編集して

オッカーカン    タドゥパーガムン
okkākaṃ       tadupāgamuṃ;
甘蔗王のもとに  そこに近づいた

パフータダナダンニョースィ
Pahūtadhanadhaññosi,
あなたは財産や穀物も豊かである

ヤジャッス       バフ   テー      ウィッタン
Yajassu         bahu   te        vittaṃ;
祭祀をしなさい    多く   あなたは    富を

ヤジャッス      バフ    テー      ダナン
Yajassu        bahu    te        dhanaṃ.
祭祀をしなさい   多く    あなたは    財産を



○一口メモ
始めこの「バラモン法経」を省略しようと思っていました。しかし、ごろた石てつやさんに「省略しないでくれ」と要請されて、省略しないで掲載し始めました。この経は過去のバラモンの生活態度で、現在の私たちには、特に日本人にはあまり関係がなくあまり必要のないと思ったのです。しかも、同じような内容の偈がいくつも続くので、その解説は同じことを繰り返し書くことになります。解説を読む人も飽きてくるのではないかと思ったのです。

しかし、このように、同じことのようでも、毎日少しずつ読んでいくと、一晩寝ている間の偈の意味が熟成されて、バラモンたちの心が少しずつ堕落していく様子が感じられるのです。さすがはブッダです。不必要なことは述べていないのです。私たちの心もこのように、じわじわと回りの欲望の対象によって、心が汚れているのだろうと思います。

さて、本題に戻りますが、この偈では、バラモンたちは、王の栄華をみて、心に現れた欲望を行動に現わします。まず、ヴェーダの呪文を自分たちの都合のように編集しました。(このような行為は一般的、私たちは常に行っている行為なのです。欲にかられて、自分の都合のよいように事実はゆがめているのです。)そして、王のもとに赴き、「あなたは富や財産が豊富にあるのだから、それに相応しい盛大な祭祀、祭典を行うように」とそそのかします。そこから悪行為の第一歩が始まったのです。


バラモンは ヴェーダ呪文を 編纂し 祭典の開催 王に勧めた<302>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎12月28日(土)から1月3日(金)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。朝5時から7時の自主瞑想会は通常通り行います。理由はワンギーサが熱海の瞑想合宿に参加するためです。朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

櫻井由紀
2013年12月18日 10:01
苦行で強引に達したであろう禅定によって
一時的に抑制されていただけの五蓋ですから
禅定から出た後に五蓋が現れたのですね。
五欲に対する未練です。
五蘊(色受想行識)の識に到る前の段階で
すでに「私」「自我」を錯覚し始め
その捏造された制約から
離れられなくなって
自分の都合のよいように
事実をゆがめていますね。
解脱したいと言う「意欲」は
本気ではない事が
示されていますね。

生きとし生けるものが幸せでありますように
ごろた石てつや
2013年12月18日 23:20
貴重なお釈迦様の肉声を公開して頂きまして、心より御礼申し上げます。

この偈では、王、バラモンの人の弱さや、信仰の本質が浮き彫りにされております。
そして、現在の宗教の本質が浮き彫りなっております。

そんな中で、スリランカ テーラワーダ仏教 大寺派に出会えた事に、心より感謝をしております。

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā
ななつ
2013年12月19日 00:02
心に欲が生まれると、その後の流れも汚れてしまう。
心が欲で汚れることで、言葉や体で罪を実行してしまうんですね。
お釈迦様が心を守りなさいとおっしゃる理由がよくわかります。
でも私は無意識に心を汚しています。
サティを切らさず、慈悲の念を保ち続けるよう努力します。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
こころざし
2016年05月14日 08:33
本文の「自分たちの都合のように編集」を拝見し、職場での体験がスッと浮かびました。経験豊富な・仕切りやで易怒の方が退職した後、堰を切った様に自分達に都合よく職場ルールが改ざんされました。その結果、仕事をろくにしない様な状況になり、別の問題が発生しました。
業務改善と手抜きとは違いますので、変えてはいけない所を守れるような、怠けが顕著化しないような生き方をして参りたいです。