年長を 尊敬して 羨むな 見事に説かれた 法をよく聞け<325>

○少年少女のためのスッタニパータ325.
・・・
お爺さんやお婆さんは
面白い話を知っているよ。
いろいろ聞いてみて下さい。
賢くなるよ。


スッタニパータ325. 第2 小さな章 9.何が戒か経 2.

○中村元先生訳
325
長上を敬い、嫉むな。
諸々の師に見えるのに適当な時を知り、
法に関する話しを聞くのに正しい時機を知れ。
みごとに説かれたことを謹んで聞け。


○正田大観先生訳
328.(325) 
〔世尊は答えた〕「先達を敬い、嫉妬〔の思い〕なき者として存するように。
かつまた、導師たちと相見えるための〔正しい〕時を知る者として存するように。
法(真理)の言説が発せられた〔その〕瞬間を知り(法話の機会を逃すことなく)、
諸々の見事に語られた〔言葉〕を、真剣に聞くように。(2)


○パーリ語原文
327.
ウッダーパチャーイー    アヌスーヤコー    スィヤー
‘‘Vuḍḍhāpacāyī        anusūyako       siyā,
年長者を敬い         嫉妬しない      あるように          

カーランニュー    チャッサ      ガルーナン    ダッサナーヤ
kālaññū         cassa        garūnaṃ      dassanāya;
時を知って      また・あるように 師たちに      会うための

ダンミン   カタン    エーライタン    カナニュー
Dhammiṃ   kathaṃ   erayitaṃ      khaṇaññū,
法       話を    説かれた     瞬間を知って

スネッヤ     サッカッチャ    スバースィターニ
suṇeyya      sakkacca      subhāsitāni.
聞くがよい    注意して      よく説かれたことを    


○一口メモ
サーリプッタ尊者の質問に対するブッダの始めのこの答は、今回の偈で述べられます。

「年長者を敬い、嫉妬しないように」の年長者を敬いの意味は簡単に分かると思うでしょうが、では何故次に嫉妬しないようにとなるのか、よく分からないと思います。

といいますのは、年長者の意味が単なる年齢が上だという意味ではないのです。注釈書では四つの年長が示されています。①智慧の年長、②徳の年長、③生まれの年長、④年齢の年長です。
① 智慧の年長は、若くても博識で智慧ある人は、年寄であまり学んでなく智慧の少ない人より年長なのです。この場合、年寄は若者を嫉妬してはいけないということです。嫉妬すれば年寄は学べなくなるからです。
② 徳の年長は、例えば若くても出家修行者が悟っているならば、徳の年長です。彼から修行について教えてもらえるのです。
③ 生まれの年長は、若くても即位したクシャトリヤ王やバラモンは、他の人々の礼拝に値するものなのです。
④ 年齢の年長は、先に生まれた者を言います。

年長者を敬うことは、「船経」の始めの偈<316>にも述べられていたと思います。師は敬われて指導するのです。少し具体的に言うと、サーリプッタ尊者は①、②、③について、他の修行よりも年長なのだということです。ちなみに、サーリプッタ尊者は、智慧第一の仏弟子であり、阿羅漢であり、バラモン階級の出身なのです。彼を敬い、嫉妬せずにと言うことにもなると思います。

「諸々の師に見えるのに適当な時を知り(導師たちと相見えるための〔正しい〕時を知る者として存するように)」とは、欲や怒りや無知が起こったとき、それを取り除くために、師に会に行く時に、時を知るものである必要があるということです。師に会うに相応しい時間に会に行くということです。

「法に関する話しを聞くのに正しい時機を知れ」については正田先生が丁寧に次のように訳されています。「法(真理)の言説が発せられた〔その〕瞬間を知り(法話の機会を逃すことなく)」。
また、恭しく聞くとは、注意深く、真剣に聞くこということです。

ブッダの最初のお答は、師に対する態度、師を敬い、時を心得、恭しく聞くということでした。


年長を 尊敬して 羨むな 見事に説かれた 法をよく聞け<325>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎1月24日(金)から1月30日(木)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。朝5時から7時の自主瞑想会は通常通り行います。理由はワンギーサが熱海の瞑想合宿に参加するためです。朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

こころざし
2016年05月21日 07:30
協会のインターネット配信動画を拝見していますが、その時の状況により何かをしながら耳を傾ける時があります。そんな、ながらで良いのか、と考える時があります。
本文の「恭しく聞くとは、注意深く、真剣に聞くこということです」を拝見し、ハッとしました。ながらでは、真剣もそうですが、注意深く聞くという点が全く出来ていません。お話し下さる事の真意を注意深く洞察するような姿勢で今後やって参りたいです。