吉凶の 占いやめた 修行者は この世において 正遊行する<360>

○少年少女のためのスッタニパータ360.
・・・
占いが気になる人は
頭がバカのウィルスに
侵されていると
考えた方がよい。


スッタニパータ360. 第2 小さな章 13.正遍歴遊行経 2.

○中村元先生訳
360
師はいわれた、
「瑞兆の占い、天変地異の占い、
夢占い、相の占いを完全にやめ、
吉凶の判断をともにすてた修行者は、
正しく世の中を遍歴するであろう。


○正田大観先生訳
363.(360) 
かくのごとく、世尊は〔答えた〕
「彼にとって、諸々の幸福〔の占い〕が完破されたなら
――諸々の天変地異〔の占い〕が〔完破され〕、しかして、諸々の夢〔の占い〕が〔完破され〕、さらには、諸々の特相〔の占い〕が〔完破されたなら〕
――彼は、幸福〔と不幸の価値判断〕という〔心の〕汚点を捨棄した者であり、
彼は、世において、正しく遍歴遊行するであろう。(2)


○パーリ語原文
362.
ヤッサ     マンガラー    サムハター
‘‘Yassa     maṅgalā      samūhatā,
彼にとって   吉祥は      断たれた

イティ    バガワー
(iti      bhagavā)
と      世尊は(答えた)

ウッパーター   スピナー   チャ    ラッカナー    チャ
Uppātā        supinā     ca     lakkhaṇā     ca;
吉凶の兆      夢       と     吉凶相      と

ソー    マンガラドーサウィッパヒーノー
So      maṅgaladosavippahīno,
彼は    吉と凶の(判断)を放棄した者

サンマー   ソー   ローケー    パリッバジェッヤ
Sammā     so     loke       paribbajeyya.
正しく     彼は   世に置いて  遍歴遊行するだろう


○一口メモ
今回は、ブッダの化身の「正しく世の中を遍歴するには、どのようにしたらよいのでしょうか。」という問いに対するブッダの答えの第一の偈です。

ブッダは次のように答えました。「「瑞兆の占い、天変地異の占い、夢占い、相の占いを完全にやめ、吉凶の判断をともにすてた修行者は、正しく世の中を遍歴するであろう。」

始めの答えは端的に言えば「占いを止めなさい」ということです。これがまず初めに大切なことなのです。当時のインドでなくても、現代日本でも、占いは大変人気があります。多くの一般雑誌には占いのコーナーがあり、テレビでも毎朝放映しています。これは自分の考えや行動を自分で選択できない人がたくさんいるからなのです。

ブッダは人間にとって、始めに大切なことは、自分の考えや行動は自分で調べ、判断し、決めることだと教えているのです。自分の考えや行動の主人は自分であるべきだと教えているのです。

ブッダは占いばかりではなく、既に述べたことがありますが、カーラーマ経(増支部3集65)で、次の10項目の注意点を挙げて、自ら確かめるように教えています。
1.口伝だからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
2.伝承だからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
3.伝聞だからと信じるなかれ、自ら確かめよ
4.聖典だからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
5.論理的だからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
6.推論に合っているからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
7.言葉が巧みだからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
8.結論が自説と同じだからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
9.あり得る話だからと信じるなかれ、自ら確かめよ。
10.聖者だからと信じるなかれ、自ら確かめよ。

以上の考え方や行動の基本を踏まえて、次の偈から正しく遍歴遊行するために、必要な事柄を具体的に述べています。


吉凶の 占いやめた 修行者は この世において 正遊行する<360>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

2014年02月16日 20:45
こんなハッキリと占い系の話は意味ないという事をおっしゃっておられたんですね!やっぱりこういうものに頼るのは、「心の汚れ、弱さ」なんでしょうね。
ありがとうございます。

ごろた石てつや
2014年02月16日 21:54
kālāmā suttaでお釈迦様は、私の話も、客観的に観察しなさい。
と説いておられます。

これが、仏教が信仰では無く、真理の教えである事の証。だと。
私は、理解致しました。

ですので、私にとっては、お釈迦様やスマナサーラ長老の教えも、只の情報です。
軽視や疑いではありません。
理性をもって対話をすると言う事です。
自分が、妄想・捏造しないという事です。

心の揺れを捨てて、本能や感情に支配されず、観察して、道理に基づいて、冷静に思考し、冷静に判断して、発見する。

私は、スマナサーラ長老に出会っていなければ、
娑婆、この世を含めて、今、ここに、私は居ません。

命の恩人です。

しかし、私にとっては、
お釈迦様やスマナサーラ長老の教えも、ただの情報です。

仏教徒として、最も重要な事は、理性だと教えて頂きました。
こころざし
2016年06月01日 19:43
自ら確かめる姿勢、とても重要と思います。
そういえば占いは根拠も確証も不明と思いますので、確かめようがない内容になると思います。人気があるのは無知だから・・という事になるでしょうか。そのような事に近づかない様にしたいです。
長老に教えて頂いて知った事も、自分で確かめないと・・と、本文のカーラーマ経の10項目を拝見して感じました。
長老がおっしゃっておられた「分かったような気になるなよ」の意味が分かるように思います。確かめて本当にそうだと実感できる域まで修行したいです。
kempsford
2016年12月23日 10:24
おはようございます。
「霊って、本当にいるんですか?」と質問されたことがあります。その方は、若くして御母さんを亡くされていたのですが、「その御母さんの霊の声が聞こえる」、という某宗派のお坊様から言われたそうです。その時、私は、梵網経で、ブッダが占いや霊に関する呪文や呪術等を禁じていることを、紹介してあげました。人の弱みにつけこむ、占いなどは、「避けるべき邪悪な生活手段」です。ご指導ありがとうございました。