シッダルタ マガダの国の みやこへと 赴いて 優美な容姿で 托鉢をした<408>

○少年少女のためのスッタニパータ408
・・・
王子だったお釈迦さま
29歳の時に、
家族と国を捨て、出家して、
インドの都へおもむいた。


スッタニパータ408. 第3 大きな章 1.出家経 4.

○中村元先生訳
408
目ざめた人(ブッダ)はマガダ国の(首都)・
山に囲まれた王舎城に行った。
すぐれた相好にみちた(目ざめた)人は
托鉢のためにそこへ赴いたのである。


○正田大観先生訳
411.(408) 
覚者は、ラージャガハ(王舎城:地名)へと赴きました
――マガダ〔国〕のギリッバジャ(地名・王舎城の別名)へと。
優れた〔聖者の〕特相を〔身体に〕ちりばめた方は、
〔行乞の〕食のために〔歩を〕運びました。(4)


○パーリ語原文
410.
アーガマー    ラージャガハン   ブッドー
Agamā       rājagahaṃ       buddho,
行った       ラージャガハに   覚者は

マガダーナン    ギリッバジャン
magadhānaṃ     giribbajaṃ;
マガダ(国)の    ギリッバジャに

ピンダーヤ    アビハーレースィ
Piṇḍāya      abhihāresi,
托鉢に      歩いた

アーキンナワララカノー
ākiṇṇavaralakkhaṇo.
すぐれた相好あふれた人は


○一口メモ
釈尊の生涯の物語から出家の様子を引用してみます。釈尊はシッダルタ太子と呼ばれていました。
「深夜、シッダルタ太子は愛馬カンタンにまたがり、誰にも気づかれずに宮殿を後にしました。ただ一人チャンナが従い、邪魔するものは誰もいませんでした。太子はしばらく走る馬を止め、月光に浮かぶカピラヴァストの都を感慨深く眺めるのでした。しかし、太子の出家への決心は固かったのです。

夜明けに、シッダルタ太子はアノーマ河の畔に着くと、愛馬から降り、着ていた服を脱ぎ、(髪を切りました)。太子はその服をチャンナに渡しすべてを説明するように命じました。太子はその時29歳でした。家族と国を捨て、人間の苦を克服する道を求めるため、出家者になったのであります。

シッダルタ太子はアノーマ河の畔にあるアヌピヤの都のマンゴ苑で7日過ごしてから、ビンビサーラ王の国であるマガダ国の首都ラージャガハの都に入りました。早朝、シッダルタは町の近くの河で沐浴して、他の出家者がそうであるように、町に托鉢に行きました。人々はシッダルタの人柄にひかれて、極上の食を供養しました。」

ラージャガハは当時のインドの大都市で、優れたシャモンまたはバラモンの人々が住んでいる場所のようでした。そのため、アノーマ河の畔までは約600㎞の距離を7日かけて、行ったのです。

「ギリッバジャ」とはラージャガハ(王舎城)の別名で、山に囲まれたという意味です。その山は五つあり、パンダヴァ(白善山)、ギジャクータ(霊鷲山)、ヴェーバーラ(広普山)、イシギリ(仙人堀山)、ヴェープッラ(負重山)です。

今回の偈に書かれている「すぐれた相好あふれた人」を、釈尊の生涯物語では「人々はシッダルタの人柄にひかれて」と表現しています。

この相好については、正田先生訳「優れた〔聖者の〕特相を〔身体に〕ちりばめた方」の聖者の特相と理解することが出来ます。それはブッダの三十二相と言われ、スナナサーラ長老著「日本人が知らないブッダの話」54ページに詳しく書かれています。

この出家経はブッダの伝記を知る上で重要な資料になっています。ブッダの伝記を知ると、ブッダの教えが身近に感じられることもありますから、ブッダの伝記を知ることは大切です。


シッダルタ マガダの国の みやこへと 赴いて 優美な容姿で 托鉢をした<408>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎4月28日(月)から5月6日(火)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。朝5時から7時の自主瞑想会は通常通り行います。理由はワンギーサが関西ウェーサーカ祭及び熱海の瞑想合宿に参加するためです。朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

こころざし
2016年06月17日 07:37
凡夫の私には分るべくもありませんが、ブッダが迷わず出家修行に向かわれる様子を感じました。また凄い距離を短時間で移動されたのですね、精神的にも肉体的にも人間を超えているように思います。ブッダの姿勢や容姿から、ご縁を得た殻が清らかな気持ちになったのではと想像致します。自分もそのような真剣な姿勢を持てるように努力したいです。