質問は 無駄ではなかった 釈尊は あるべき人を 教えてくれた<504>

○少年少女のためのスッタニパータ<504>
・・・
あるべき人とはどんな人だろう。
価値ある人とも言えるが、
価値ある人という表現は正しくない。
価値のない人間なんかいないのだから。


第3 大きな章 5.マーガ経 18.

○中村元先生訳
504
(マーガがいった)、
「実にわたくしの質問はむだではありませんでした。
尊き師は、まさに施与を受けるにふさわしい人々のことを、わたくしに説いてくださいました。
先生! あなたはこの世ですべてのことがらを如実に知っておられます。
あなたはこの理法を知っておられるからです。」


○正田大観先生訳
510.(504) 
かくのごとく、マーガ学徒が〔尋ねた〕
「たしかに、わたしの諸々の問い尋ねは、無駄ならざるものと成りました。
世尊は、わたしに、施与されるべき者(施すにふさわしい者)たちのことを告げ知らせてくれました。
あなたは、まさに、ここにおいて、このことを、それそのとおりに知ります。
まさに、この法(事象)は、あなたによって、そのとおり〔あるがままに〕知られたのです。(19)


○パーリ語原文
509.
アッダー    アモーガー    ママ    プッチャナー   アフ
‘‘Addhā     amoghā      mama   pucchanā     ahu,
確かに     無駄でない    私の    質問は      成った

アッカースィ    メー    バガワー   ダッキネッイェー
akkhāsi       me     bhagavā    dakkhiṇeyye;
明らかにした   私に    世尊は    供養に値する人達を

トゥワンヘッタ     ジャーナースィ    ヤター    タター    イダン
Tvañhettha      jānāsi          yathā     tathā     idaṃ,
あなたは・理由を  知っている         ありのままに      ここで

タター    ヒ      テー    ウィディトー    エーサ     ダンモー
tathā     hi      te      vidito        esa       dhammo.
そのように なぜなら  あなたに  知られている   この       法は


○一口メモ
マーガ学徒は、自分の質問がむだではなかったと喜びました。それは、今まで自分の知らなかった供養にふさわしい人々を世尊が教えてくれたからです。

今回の偈で、その喜びと世尊への感謝の気持ちを表現しました。この偈の中で、「先生! あなたはこの世ですべてのことがらを如実に知っておられます。あなたはこの理法を知っておられるからです。」(中村先生訳)と世尊を褒め称えたのです。

マーガ学徒が知ることが出来た供養にふさわしい人々については、私たちも供養にふさわしい人が如何なる人々なのか知ることは大切です。世尊が教える供養にふさわしい人々は、煩悩のない人々、執着のない人々、解脱した自由な人々なのです。ですから、私たちも供養を受けるか別にして、そのような人間になるように精進することが必要なのではないでしょうか。


質問は 無駄ではなかった 釈尊は あるべき人を 教えてくれた<504>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎7月4日(金)から7月8日(火)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。朝5時から7時の自主瞑想会は通常通り行います。朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

ななつ
2014年06月23日 10:44
ワンギーサ先生、いつもありがとうございます。
お布施についての一連の偈を読んだ後に
そのような人を探してお布施をすることを考えるよりも、そのような人になるよう精進することが大切なんだと締めくくって頂いたことで、この偈が他人事ではなくなりました。
お釈迦様の説かれた道を、これからも進んでゆこうと思います。
生きとし生けるものが幸せでありますように
ぽんた
2014年06月23日 21:50
お釈迦様は悟られる前にどのようにしてヴィパサナーを発見されたのでしょう?
はなはち
2014年06月23日 23:22
先日、三学について学ぶ機会がありました。
ピラミットの頂点が智慧、そのしたにあるのが定で禅定の世界、ピラミットの底辺が戒で在家だと五戒をあらわしているそうです。
 建築物なので基礎がしっかりしていないと形にならないように、三学の土台である戒を守らないと、定はあらわれないため、まずはしっかりと五戒を守ることと、正命が大切であると教えていただきました。

マーガ経を最初から見直してみると、マーガ学徒は法によって財を得て、多くの人々に財を分け与えています。
また、お釈迦様の戒を守っていたかはわかりませんが、バラモンなので戒律は守っているでしょう。

ということは、お布施をする心構えとしても戒と正命が基本であるということでしょうか、ワンギーサ先生?
てくてく
2014年06月27日 14:46
こんにちは。
『お釈迦様は悟られる前にどのようにしてヴィパッサナーを発見されたのでしょう?』というコメントに興味を持ちました。
自分は、この質問を少し変えて読んでいました。それは、”どうして他の瞑想では悟りに至らないのだろう?どうして、ヴィパッサナーでは悟りに至るのだろう?”ということです。
自分は、この答えのヒントは二つあるように思いました。
その二つは、お釈迦様の誓願と四聖諦の説かれた順番からです。
真摯にチャレンジしてみようと思いました。

生きとし生けるものが幸せでありますように。
こころざし
2016年07月14日 08:37
煩悩や執着がないか?との視点で自分をみました。日常を少し振り返るだけで、それがある光景がさっと浮かびます・・俗世間人そのもの?みたいな印象を感じました。
かといって、学びを頂いていますので、それを減らそうとしている面も出てきます。煩悩・執着に気が付いてそこで止めて、そして減らせるように実践したいです。