粗野でなく 分かりやすくて 嘘もなく 愛語を語る 彼はバラモン<632>

○少年少女のためのスッタニパータ<632>
・・・
正しい話し方を教えます。
1.乱暴な言葉を使わない。
2.はっきり話す。
3.真実を話す。
4.優しい言葉を話す。


第3 大きな章 9.ヴァーセッタ経 39.

○中村元先生訳
632
粗野ならず、
ことがらをはっきりと伝える真実のことばを発し、
ことばによって何人の感情をも害することのない人、
──かれをわたくしは<バラモン>と呼ぶ。


○正田大観先生訳
638.(632) 
粗野ではなく、〔はっきりと意味を〕識知させる、
真理の言葉を発し、
それによって、誰であれ、傷つけることがないなら、
わたしは、彼を『婆羅門』と説きます。(39)


○パーリ語原文
637.
アカッカサン  ウィンニャーパニン
Akakkasaṃ   viññāpaniṃ,
粗暴でない   はっきり伝える

ギラン   サッチャムディーライェー
giraṃ    saccamudīraye;
言葉を   真実を 語る

ヤーヤ ナービサジェー カンチ
Yāya   nābhisaje      kañci,
その人 困らせない    誰も

タマハン   ブルーミ  ブラーフマナン
tamahaṃ   brūmi    brāhmaṇaṃ.
彼を私は  呼ぶ    バラモンと


○一口メモ
この偈は、理想的は話し方を教えているのだと思います。
1.粗野でない言葉で話す。(乱暴な言葉を使わない。)
2.分かりやすく話す。(はっきり伝える。)
3.真実をはなす。(嘘をつかない。)
4.相手を不機嫌にさせないように話す。(愛語をはなす。)

バラモン(最高の人間)と言われる阿羅漢ならば、以上のように話すべきであり、そのように話せるように考えますが、面白いことに阿羅漢でもこのように理想的には話せない阿羅漢方もおられたようです。阿羅漢も長い輪廻転生を繰り返す中で、いろいろな業の残りかすがしみついているからなのでしょう。しかし、阿羅漢ならばすべての煩悩はなくしています。なくしていなければ阿羅漢ではないのです。というわけで、話し方に癖があるからと言って、阿羅漢をバカにしてはいけません。

この詩の因縁物語は乱暴な言葉を使う阿羅漢の話しです。ピリンダウッチャー長老は比丘や女性信者に会うと、「来い、賎民。行け、売女。」と汚い言葉を使うのでした。不愉快な思いをした比丘たちはブッダに訴えました。ブッダは長老を呼ばれて事実を確認すると、「比丘たちよ、私の息子ピリンダウッチャーはあのような言葉を使うのは彼の過去世の悪い習慣が今も離れず続いているからである。あれは怒りからでた言葉ではない。」と説明されました。そして、「粗野でなく、分かりやすく、真実の言葉を語り、誰も不機嫌にしない人、彼を私はバラモンと呼ぶ」と理想的な話し方を説かれましたということです。
(以上2013年3月の解説から引用)

粗野でなく 分かりやすくて 嘘もなく 愛語を語る 彼はバラモン<632>


この偈の解説は次の記事を参考にしてください。
2008年12月の解説
http://76263383.at.webry.info/200812/article_16.html
2009年10月の解説
http://76263383.at.webry.info/200910/article_21.html
2013年3月の解説
http://76263383.at.webry.info/201303/article_7.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎10月11日から10月17日まで熱海に瞑想合宿があり、ワンギーサ比丘はそれに参加しますが、ゴータミー精舎における朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催します。しかし、この期間の夜の自主瞑想会は行いませんので、御注意お願いします。


◎雨安居中のゴータミー精舎では火曜日の夜の自主瞑想の始めに「初法輪経」を唱えることにしました。興味がある方は是非参加してください。心が穏やかになり、「眼が生じ、智が生じ、慧が生じ、明らかになり、光が生じる」気がします。(初転法輪経の言葉)


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

あすか
2014年10月02日 09:21
話し方、難しいですね。

1.粗野でない言葉

当たり前のようですが、
そんなに単純ではありません。

たとえばくだけた言い方、
親しみのある、と感じる方もあれば
失礼な、と感じる方も。

2.分かりやすく。

相手にあった語彙や言い回しで。
自分が詳しい分野の時など注意しないと。

3.真実

意図的に嘘をつくのは論外だとしても、
引用部分を自分の意見のように
言ってしまったり、
聞きかじりなのに、確かめることなく、
真実であるかのように、語ってしまったり。

4.相手を不機嫌にさせない

これは本当に至難の業。
よかれと思って話しても。(>_<)

阿羅漢の方でさえ完璧にはいかない話し方。
まだまだ幸せへの道、初心者なのだから、
いろいろあって当然。
今日もいっぱい、いっぱい、お勉強。
こころざし
2016年08月19日 07:26
自分では気が付けなかった事で、早口があります。電話を出た時名乗るのが、相手には聞こえない位早口で、大体慣れないと間違って聞き間違えられる・・がありました。それを「道徳がなってない」的に言われてハッとしました。相手に分る様に接遇する大切さを思って、日々を送りたいです。