悪人を 褒め善人を 貶す人 その言葉よって 不幸になるよ<658>

○少年少女のためのスッタニパータ<658>
・・・
悪い人を褒め
良い人を非難する人は
その言葉によって運が悪く成る。
運が悪く成ると幸福になれない。


第3 大きな章 10.コーカーリヤ経 2.

○中村元先生訳
658
毀るべき人を誉め、
また誉むべき人を毀る者、
──かれは口によって禍をかさね、
その禍のゆえに福楽を受けることができない。


○正田大観先生訳
664.(658) 
彼が、非難するべき者を賞賛するなら、
あるいは、その〔人〕が賞賛するべき者であるのに、〔まさに〕その〔賞賛するべき者〕を非難するなら、
彼は、口(言葉)によって、〔悪しき〕賽の目(罪過)を弁別する(選び取る)
――その賽の目によって、安楽を見い出すことなく。(2)


○パーリ語原文
663.
ヨー     ニンディヤン    パサンサティ
Yo      nindiyaṃ       pasaṃsati,
彼が    非難すべき人を  賞賛し

タン     ワー    ニンダティ    ヨー   パサンスィヨー
taṃ      vā      nindati      yo     pasaṃsiyo;
その人は  或いは  非難する    彼が   賞賛すべき人

ウィチナーティ    ムケーナ   ソー    カリン
Vicināti         mukhena   so      kaliṃ,
集める         口によって 彼は    不利な賽の目を

カリナー          テーナ    スカン   ナ    ワンダティ
kalinā             tena     sukhaṃ   na    vindati.
不利な賽の目によって  その    楽を    ない   得


○一口メモ
この偈のように、非難すべき人を賞賛し、賞賛すべき人を非難するならば、なぜそのような人は言葉によって、運が悪くなって幸福になれないのか考えてみましょう。

非難すべき人を賞賛するとは、悪いことをする人を賞賛することです。つまり悪行為を賞賛することはその人の心は悪行為を自分もしようと思っているのです。そのような人は悪行為を続けるでしょう。悪行為とは、よく考えると生命を慈しむことに反する行為なのです。生命を慈しむとは自然法則です。なぜならば世界は、生命のネットワークによって成り立っているからです。その自然法則に反する行為は、自己破壊に繋がるのです。そのような生き方はあらゆる所で法則に反するために、失敗します。失敗するということは運が悪いということです。幸福にはなれません。

悪いことをするとは、具体的には、生き物を殺す、人の物を盗む、嘘を言うなどです。このようなことをする人は、他の人々や生き物から嫌われます。他の生命に嫌われること自体が自分の望まない不幸な事ですし、人間は他の生命の助けなしには、何事もうまくいかないのです。それは不幸なことなのです。


悪人を 褒め善人を 貶す人 その言葉よって 不幸になるよ<658>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎11月1日(土)から11月2日(日)は八王子市の正山寺のカティナ衣法要が開催されます。この法要は11月1日の夕方から始まり、夜を徹して読経をし、2日朝と昼の食事のお布施などが行われます。私ワンギーサはこの法要に参加しますから、11月2日のゴータミー精舎での朝の瞑想会は行いません。


◎11月3日(月)はゴータミー精舎でのカティナ衣法要が行われます。この日は朝の瞑想会は行いますが、カティナ衣法要に伴う行事の終了時間が確定しませんので、夜の瞑想会は中止します。
しかし、皆さんカティナ衣法要に奮って参加してください。この法要に参加する人には大きな功徳があると言われています



◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

noritarou
2014年10月28日 10:14
善い人の代表として、ブッダを褒めるべきですね。
ただ、子供にそれを教えるのは、学校でも家庭でも、難しくなっているように感じます。

現在は、情報が大量ですぐに伝わるので、政治や経済システムとしての「必要悪」があってもしようがないんじゃないかと、諦め、認知しやすくなっていると感じます。
また世間は、幼児期からよりわかりやすくアニメで「概念」を浸透させようと、「戦い」をテーマにしたり、「悪魔」や、人間を罪に導く可能性がある欲望や感情の「七つの大罪」を、キャラにしてヒーローにして馴染みやすくしてみたり、CMや映画、音楽にしても、悪いものをよく思うように、巧妙に深層意識に悪を促しているように感じます。
感情が高ぶる、面白い、興奮するなど、悪はなじみやすく、簡単に心に大量の刺激を与えてくれます。
そのためいつの時代も人は、富裕層のための政治、絶えない紛争、その社会状況に巻き込まれますが、私はブッダに帰依します。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
あすか
2014年10月28日 18:07
さらっと読んだ時の感想は、
そんな事はしないよ、大丈夫。

ところがコメントもふくめ
しっかり読み直してみたら…。


初心者も、読み直す人も、
おそらくハイレベルな方も。

それ相応に学ぶ事がある
スッタニパータはやはりすごい。
こころざし
2016年08月28日 09:17
私事ですが、利益主義の経営者の所で働かせて頂いた時、その経営者の悪い所は言わない・・方がいました。何かで上とパイプが繋がっている、と仮定すると分かる様な流れがあり・・に思う事がありました。その後その方は、上に大事にされているようで→ポイッとされるような状態になり、突然出勤しなくなる方もいました。(上の悪口を言えばよいという意味ではないですが)道理が通らない事を黙って受け入れる事の破壊性的な事を考える機会でした。
言葉に注意して参りたいです。