長短も 微細粗大も 浄不浄 執着ない人 彼はバラモン<633>

○少年少女のためのスッタニパータ<633>
・・・
長いものは何だろう? ひもかな。
短いものは何だろう? 何回もけずった鉛筆。
小さなものは何だろう? ダイヤモンド。
粗大なものは何だろう? 粗大ごみ。
きれいなものは何だろう? 白いハンカチ。
汚いものは何だろう? うんこ。


第3 大きな章 9.ヴァーセッタ経 40.

○中村元先生訳
633
この世において、長かろうと短かろうと、
微細であろうとも粗大であろうとも、浄かろうとも不浄であろうとも、
すべて与えられていない物を取らない人、
──かれをわたくしは<バラモン>と呼ぶ。


○正田大観先生訳
639.(633) 
彼が、この〔世における〕、あるいは、長きものを、あるいは、短きものを、
微細なると粗大なるものを、美なると美ならざるもの(清浄と不浄)を
――〔何であれ〕世において与えられていないものを取らないなら、
わたしは、彼を『婆羅門』と説きます。(40)


○パーリ語原文
638.
ヨーダ    ディーガン  ワ    ラッサン  ワー
Yodha     dīghaṃ    va    rassaṃ    vā,
その人この 長いもの  或いは 短いもの  或いは

アヌン    トゥーラン   スバースバン
aṇuṃ     thūlaṃ     subhāsubhaṃ;
微小なもの 粗大なもの  浄・不浄なもの
 
ローケー   アディンナン       ナーディヤティ
Loke     adinnaṃ          nādiyati,
世間で   与えられてないものを  取らない

タマハン  ブルーミ  ブラーフマナン
tamahaṃ   brūmi   brāhmaṇaṃ.
彼を私は  呼ぶ   バラモンと



○一口メモ
ときどき、仏教はすごい、本当に上手くできている。お釈迦さまはすごいと思うことがあります。お釈迦さまが仏教徒のみならず、自分の幸福を願う人々に教えた五つの道徳があります。この五つの道徳さえまもれば、どんな人も幸福になれるのです。それは五戒といわれ次の通りです。

1.生き物を殺さない。
2.与えられてないものを取らない。
3.淫らな行為をしない。
4.偽りをかたらない。
5.放逸の原因となり、酔わせる酒・麻薬類を使用しない。

この五つの道徳を守ることが必要ですが、この内の一つだけでも、本当に真剣に、徹底して実践すると、心は成長し、人格は完成するようにできているのです。この五つの道徳は、お釈迦さまが適当に列挙したものではないのです。お釈迦さまの人智を超えた深遠な智慧から述べられているのです。

ですから、ダンマパダの405番(=スッタニパータ629番)の詩で述べられている「殺さず、殺させもしない」は五戒の一番目ですが、それを徹底して実践する人は、バラモンと呼ぶべきなのです。

今回は、五戒の2番目「与えられてないものを取らない」についてです。 

「与えられないものを取らない人 彼を私はバラモンと呼ぶ 」この文だけ読むと、 与えられないものを取らない人でも、バラモンと呼べない人もいると思いますが、この詩の一、二行目にあるように、すなわち、「この世において、それが長、短、微細、粗大、清浄、不浄にかかわらず」という言葉で完全に、徹底して、この2番目の道徳を守る人ということを示しているのです。徹底してこれを守れる人は、どんなものにも執着しない人なのです。無執着の人は阿羅漢です。阿羅漢はバラモンと呼んでいいのです。
善いことは、徹底して実践するということが大切なのですね。いい加減ではいけません。
(以上、2013年3月の解説から引用)


長短も 微細粗大も 浄不浄 執着ない人 彼はバラモン<633>


この偈の解説は次の記事を参考にしてください。
2008年12月の解説
http://76263383.at.webry.info/200812/article_17.html
2009年10月の解説
http://76263383.at.webry.info/200910/article_22.html
2013年3月の解説
http://76263383.at.webry.info/201303/article_8.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎10月11日から10月17日まで熱海に瞑想合宿があり、ワンギーサ比丘はそれに参加しますが、ゴータミー精舎における朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催します。しかし、この期間の夜の自主瞑想会は行いませんので、御注意お願いします。


◎雨安居中のゴータミー精舎では火曜日の夜の自主瞑想の始めに「初法輪経」を唱えることにしました。興味がある方は是非参加してください。心が穏やかになり、「眼が生じ、智が生じ、慧が生じ、明らかになり、光が生じる」気がします。(初転法輪経の言葉)


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

あすか
2014年10月03日 08:54
必要でないものはとらない、
ととらえるのは拡大解釈でしょうか。
ななつ
2014年10月03日 21:59
あすか様
それだと、「どうしてもおなかがすいて死にそうなときに
誰かが手に持っている食べ物を取って食べるのはOK」ということになるような気がします。
私は、「自分にとって必要なら、誰かが手に持っている食べ物を取っても良い」ということはないと思います。
あすか
2014年10月04日 18:08
ななつ 様

なるほど。
ありがとうございます。
そのようなシチュエーション、
思いもよりませんでした。
こころざし
2016年08月20日 19:47
少年少女のための・・を拝見し、執着に値しない内容の様子を感じました。執着する為に諸々の・・が発生するように思います。五戒を守り執着を捨てて成長出来る様に、精進をして参りたいです。