この童子 悟りを開き 人のため 法輪回し 教え広がる<693>

○少年少女のためのスッタニパータ<693>
・・・
この童子は覚りをひらき、
多くの人々の幸せのために、
正しい生き方を教えるでしょう。
その教えは広がるでしょう。


第3 大きな章 11.ナーラカ経 15.

○中村元先生訳
693
この王子は最高のさとりに達するでしょう。
この人は最上の清浄を見、多くの人々のためをはかり、
あわれむが故に、法輪をまわすでしょう。
この方の清らかな行いはひろく弘まるでしょう。


○正田大観先生訳
699.(693) 
この童子は、至高の正覚を体得するでありましょう。
彼は、最高の清浄を見る者であり、
この方は、多くの人々に益と慈しみ〔の思い〕ある者として、
法(真理)の輪を転起させるでありましょう。
彼の梵行(禁欲清浄行)は、広く知られるものと成りましょう。(15)


○パーリ語原文
698.
サンボーディヤッガン    プスィッサターヤン    クマーロー 
‘‘Sambodhiyaggaṃ     phusissatāyaṃ       kumāro,
 最高の正覚を       触れるでしょう・この   童子は

ソー   ダンマチャッカン    パラマウィスッダダッシー
so     dhammacakkaṃ    paramavisuddhadassī;
彼は   法輪を         最高の清浄を見る方

ワッテーッサターヤン    バフジャナヒターヌカンピー
Vattessat‘āyaṃ        bahujanahitānukampī,
転ずるでしょう・この     多くの人々の利益し・憐れんで

ウィッターリカッサ    バウィッサティ    ブラフマチャリヤン
vitthārikassa        bhavissati       brahmacariyaṃ.
広く・その          あるでしょう     梵行は


○一口メモ
最高のさとりに達する(至高の正覚を体得する)とはどのようなことなのでしょうか?
これは解脱すること、涅槃に達することです。これではよく分からないだろうと思いますから、経典の解説ことばで分析的に述べれば、貪りの滅尽・怒りの滅尽・迷いの滅尽です。

しかし、これでも覚り(涅槃)の実情は理解できないものですから、経典ではこれらを覚り(涅槃)の同義語として次のような言葉が使われています。無為、無漏、真理、彼岸、巧妙、強固、照見、無説、無戯論、寂静、不死、最上、吉祥、安穏、渇愛の滅尽、希有、未曾有、無災、無災法、無害、離貪、清浄、解脱、無執着、洲、避難所、帰依所などです。

この童子はこのような覚りに達するということです。つまり、この童子が最高の人格者になり、真のやさしさを具現している人になるのです。

そして、この童子は最高に清浄な人になり、人々の利益のために、人々を慈しんで法輪を転じる(真理を教えを説法をする)だろうということです。

法輪を転じることについては11月21日のブログ記事に書きました。参照して下さい。
菩薩は 最高の人 人牛王 法輪転じ 涅槃に導く<684>
http://76263383.at.webry.info/201411/article_21.html

「この方の清らかな行いはひろく弘まるでしょう」とは、この童子はお釈迦様になり仏教を広めるということです。


この童子 悟りを開き 人のため 法輪回し 教え広がる<693>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎12月6日(土)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会は、初期仏教月例講演会の開催のためにお休みいたします


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

あすか
2014年11月30日 08:55
貪瞋痴がなくなるとは。
減らすだけでも大変なのに。
^^;
こころざし
2016年09月09日 06:24
俗世間で生きる中で、欲や怒りを本当に観察し分る・・という域までする様子は(なかなか)ない印象を受けます。その曖昧さ的な所が、様々な商売に繋がっている印象も感じます。ブッダの教えを学び実践すれば根本的な解決になるように思いますので、志のある方にはその旨を紹介して参りたいです。