勝利者が 法輪回した 声聞き 出かけて行って 境地尋ねた<698>

○少年少女のためのスッタニパータ<698>
・・・
大人になっていたナーラカは
ブッダが説法を始めたという声を聞き、
叔父のアシタ仙人は正しかったと思いました。
早速、彼はブッダの所に出かけ
ブッダとはどのような人か尋ねました。


第3 大きな章 11.ナーラカ経 20.

○中村元先生訳
698
<すぐれた勝利者が法輪をまわしたもう>との噂を聞き、
アシタという(仙人)の教えのとおりになったときに、
出かけていって、最上の人である仙人(ブッダ)に会って信仰の心を起し、
いみじき聖者に最上の聖者の境地をたずねた。

 序文の詩句は終った。


○正田大観先生訳
704.(698) 
優れた勝者の〔法の〕輪の転起についての声を聞いて、
〔そこに〕赴いて、聖賢の雄牛(ブッダ)を見て、清らかな信ある者(ナーラカ)は、
最勝の牟尼の資質を、最も優れた牟尼に尋ねた
――アシタという呼び名ある者の教えが具現したときに。ということで――(20)  

 諸々の序の詩偈は、〔以上で〕終了した。


○パーリ語原文
703.
ストゥワーナ    ゴーサン   ジナワラチャッカワッタネー
Sutvāna       ghosaṃ    jina・vara・cakka・vattane,
聞いて       声を      勝者が・最上の・輪を・回すことについて

ガントゥワーナ   ディスワー    イスィニサバン    パサンノー
gantvāna       disvā        isi・nisabhaṃ      pasanno;
行って        会って       仙人の・牛王に   浄心者は

モーネッヤセッタン    ムニパワラン     アプッチ
Moneyya・seṭṭhaṃ     muni・pavaraṃ     apucchi,
聖者の資質を・最高の  聖者に・最上の    尋ねた  

サマーガテー     アスィターワヤッサ   サーサネーティ
samāgate        asitāvhayassa       sāsaneti.
現実になった時に  アシタと呼ばれる人の  教えが・と

ワットゥガーター    ニッティター
Vatthugāthā      niṭṭhitā.
序偈が         終わる


○一口メモ
ナーラカ少年が、叔父のアシタ仙人より、<すぐれた勝利者が法輪をまわしたもう>という声を聞いたら、ブッダの所に行き、説法を聞き、そのもとで修行をするように諭されていましたので、長い間身を慎んでその声を待っていました。

ブッダの始めの説法は、初転法輪経と言われ、インドのベナレスに近いイシパタナ(仙人の降り立つ地)にある鹿野苑(ろくやおん)で行われました。この説法がされた時、地の神々から始まり、全宇宙の神々に<すぐれた勝利者が法輪をまわしたもう>という讃嘆の声が広がったということです。

ナーラカは<すぐれた勝利者が法輪をまわしたもう>という声を神々がやってきて、告げてくれたので、叔父のアシタ仙人は正しかったと思いました。

彼は早速、ブッダの所に出かけ、聖者の境地とはどのようなものか尋ねました。

ここまでがナーラカ経の前半でこの経の序になります。明日から始まる後半はこのナーラカの質問の2偈とそれに対するブッダの答えの偈がこの経の本文になります。


勝利者が 法輪回した 声聞き 出かけて行って 境地尋ねた<698>



○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎12月6日(土)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会は、初期仏教月例講演会の開催のためにお休みいたします


◎ゴータミー精舎では毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

あすか
2014年12月05日 07:11
長い序だなあと、たった数日なのに
後半が待ち遠しかったここ数日。
ナーラカさんの何十年は
どんなに長かったことやら。

MK
2014年12月05日 13:17
アシタ仙人の次善の方法とは、甥のナーラカさんにブッダの法を聴くようにと教えたことでした。
涙を流すほど残念だったことを、自身の甥に惜しげなく教えるというのは、やはり人格者だと思います。普通なら、愚痴になってしまうと思いますから(笑)
また、愚痴でなかったからこそ、ナーラカさんも何十年待てたのだと思います。
次善が実って良かったです。
こころざし
2016年09月11日 07:22
ナーラカさんがブッダの名声を聞いて会いに行かれる時の、心が躍る様な気持ちを思いました。長老がいらっしゃる所に会いに行ける気持ちに通じるものがあると感じました。その後の展開が楽しみです。