仏弟子は 種々の占い せぬように 懐妊術や 治療もするな<927>

○少年少女のためのスッタニパータ<927>
・・・
占いを信じる人は
頭が弱いので、
合理的に考えられない。
心が弱いので、
占いにすがっている。


第4 八つの詩句の章 14.迅速経 13.

○毎田周一先生訳
927.
妖術と 夢占いと 人相を見ることと
それから又星占いなどをせず
鳥や獣の声を占ったり 子を授かる法や
医術を施すことをすき好んでせぬがよい


○中村元先生訳
927
わが徒は、アタルヴァ・ヴァーダの呪法と
夢占いと相の占いとを行ってはならない。
鳥獣の声を占ったり、
懐妊術や医術を行ったりしてはならない。


○正田大観先生訳
934.(927)
魔術、夢〔占い〕、特相〔占い〕、
しかして、また、星〔占い〕に関わらないように。
しかして、わたしにならう者は、〔動物の〕叫び声〔による占い〕、
懐妊術、医術に慣れ親しまないように。(13)


○パーリ語原文
933. (927)
アータッバナン     スピナン    ラッカナン
‘‘Āthabbaṇaṃ      supinaṃ    lakkhaṇaṃ,
魔術を         夢占いを   相占いを


ノー    ウィダヘー   アトーピ    ナッカッタン
no      vidahe      athopi      nakkhattaṃ;
ならぬ   用意しては   また       星占いを

ウィルタンチャ    ガッバカラナン
Virutañca       gabbhakaraṇaṃ,
声占いを・また    懐妊術を

ティッチャン     マーマコー    ナ     セーウェッヤ
tikicchaṃ       māmako      na     seveyya.
治療を      私の弟子は    ならぬ  親しんでは



○一口メモ
この偈であげられている占いは、夢占い、相の占い、相の占いには、手相や人相や骨相などを含むのでしょう。また星占い、鳥や獣の鳴き声で占いもあるそうです。ブッダの弟子はこれらの占いを行ってはいけないと述べられました。

占いは昔から、現在も人気のあるものです。占いが人気があるのは、人間は無知のために、すべての事柄に対して不安で、一時的でも安心できる拠り所が欲しいからでしょう。しかし、ではなぜブッダは弟子達に占いを禁じたのでしょうか?その基本は、自ら真理を発見するためです。迷信、根拠のない事柄を盲信するという態度では真理を発見できないからです。占いを信じるようでは、真理探究の修行を正しく進められないからです。

この偈の後半では、懐妊術(子を授かる法)や治療についても弟子達に禁じています。これはなぜでしょうか? 子を授かる法や治療は信者さんに喜ばれることではありますが、それは仏弟子の行うべき仕事ではないのです。それらの分野は肉体に関する事柄でそれらの専門家に任せることなのです。仏弟子は自分自身の心の清浄と成長を中心に取り組み、信者さんの心の成長や安穏のために働くべきだからです。


仏弟子は 種々の占い せぬように 懐妊術や 治療もするな<927>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎ゴータミー精舎では、通常は毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。また変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

kempsford
2015年06月27日 04:10
おはようございます。
先祖の霊、両親の霊、はては今生きている人たちの生霊などは、私たち日本人にとっては、まるでアキレス腱にような弱点です。そして、そこにつけ込む宗教家(自称)が多く存在することに、日頃から苦々しく感じていました(実際にそれで苦しんでいる人々を身近に知っていたので)。
ただそれについて、「〇〇だから」という理由については曖昧でした。今回、先生からその理由を明確に教えて頂きました。
①「その基本は、自ら真理を発見するためです」
②「それらの分野は肉体に関する事柄でそれらの専門家に任せることなのです。仏弟子は自分自身の心の清浄と成長を中心に取り組み、信者さんの心の成長や安穏のために働くべきだからです。」
これですっきりとしました。御指導ありがとうございました。
2015年06月27日 04:16
占いを信じ過ぎて人生を棒にふった女性を知ってます。

占いそのものより、「何かに頼ろう」「他人任せ」というところに問題があると思います。

現実としっかり向き合うことが大切です。
みき
2015年06月27日 06:14
おはようございます。
出家者の役割範囲が徹底されていることに感動しました。今の話題の「ジェネラリスト」ではなく「スペシャリスト」たる姿勢に近いのかなと思います。
占いはほどほどでいいのではないでしょうか。あまり、熱中し過ぎると日常生活に支障が出てくるように思います。

身の丈修行者
2015年06月27日 09:12
おはようございます。
スピチュリアルとの表現を使うとなんとなく神秘的で説得力がある・・みたいなものが浮かびました。そんなものは放っておこうと思います。
本文の「身の心の清浄と成長を中心に取り組み・・」を身の丈で実践して参りたいです。
ワンギーサ長老・皆様の今日も素晴らしい一日となりますように。
dukkha
2015年06月27日 10:01
迷信、根拠のない事柄を盲信するという態度では真理を発見できない
事実を追求する理性的な態度、証拠が出るまで何も信じない態度、鵜呑みにしないこと、自分で納得するまで結論に達しないことが大切なんだと改めて思いました。
占いはそういう理由でだめだったのですね。勉強になりました。ありがとうございました。
SRKWブッダ
2015年06月27日 14:56
覚りは、運命や宿命とは関係がない。また、仏教は科学でもない。

覚りは、すべて因縁によって起こることであると知られるからである。仏教を正しく理解する人が、ついに覚る(=解脱する)のである。

***
エル
2015年07月01日 18:53
私は、占いをしますが、一喜一憂するわりにすぐに忘れてしまいます。思いがけない視点を学べることもあり、占いの価値を全否定はできないと思っていました。
この偈を学んで、その曖昧で主体性のない態度がよくないのだと思いました。
こころざし
2016年11月20日 19:54
日本のお寺でお守りを売っているのは普通だと思います。ですがそれを買ったら「○○のご加護・ご利益があるので大丈夫です」で良いのか?と思う機会となっていました→それで安心確定なら、世の中の不幸は存在しないのではと想像します。
そのようなものでない、自分の心に気が付いて・真理を知り、そして成長が出来る様な流れが得られるようにしたいです。